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ピロリ語
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{{秀逸な記事|秀逸性=伝説}}<font face="Tahoma"> '''ピロリ語'''(ピロリご、ピ:ranguba M pirorikin<ref>直訳すると、「'''私たちだけの言語'''」となる。</ref> / 英:Pylorian)とは、ピロリ菌もといヘリコバクターピロリの間で使用される言語である。 == 特徴== ピロリ語の最大の特徴は、なんといっても<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%A8%80%E8%AA%9E 自然言語]</span>でも<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A8%80%E8%AA%9E 人工言語]</span>でもなく、ヘリコバクターピロリによる'''細菌工言語'''であるということだろう。細菌が自発的に開発し、さらにその話者として存続させている言語など、前代未聞のものである。<ref>しかし、ヘリコバクターピロリはピロリ語話者としてピロリ語の文法を拡張させていったのみであって、ピロリ語の起源は自然によるものであるとの主張もある。詳細は[[ピロリ語#歴史|歴史節]]を参照。</ref> また、ピロリ語には句読点はおろか疑問符、感嘆符すら存在せず<ref>ただし、句点と同様の働きをする'''促音補助符号'''たるものが存在する。詳細は[[ピロリ語#字種|字種節]]を参照。</ref>、文のイントネーションは独自の文頭説明語によって決まる。<ref>疑問文のときは文の後ろでイントネーションが上がる、など。</ref>さらに、ピロリ語は世界的にもかなり複雑な代名詞を持ち、これによって主語が省略されることはほとんどない。<ref>不定代名詞や普遍代名詞があるためである。詳細は[[ピロリ語#代名詞|語彙]]節を参照。</ref> 表記体系では、'''ピロリベド(piroribedo)'''と'''ピロソーバド(piroso^bado)'''という二つの文字が存在し、主に代表語や固有名詞の子音はピロリベドで<ref>ただし、固有名詞の表記に関して、ピロリ=アルファベット表記においては'''シングルクォーテーション'''('''’''')で囲って強調するのが一般的になっている。</ref>、他の単純語などはピロソーバドで表記される。 なお、ピロリベド、ピロソーバド共に一般的な文字コードが定められておらず、ここでの表記が難しいため、本項では'''ピロリ=アルファベット表記(Arupua^bado)'''を用いて説明する。<ref>ピロリ=アルファベット表記では、大文字をピロリベド、小文字をピロソーバドとして表記する。また、長音を「'''^'''」、促音を「'''<nowiki/>''''」で表す。</ref><ref>なお、ピロリべド「ch」と「gn」のピロリ=アルファベット表記では、両方とも大文字にするのではなく、慣用として「'''Ch'''」、「'''gN'''」という特殊な形で表記する。</ref> また、音韻は日本語のものと酷似しており、語彙にも日本語との類似点が見られることから、ピロリ語は日本語ともかなり関係が深い言語であるとされている。 さらに、ピロリ語は胃などという閉鎖空間<ref>胃の容積は、小さいとき(食べ物が入っていないとき)で約50ml、大きいとき(食べ物が入っているとき)でも約1.5Lほどしかあらず、さらにヘリコバクターピロリは胃から外に出ることなどほとんどないため、社会コミュニティとしては異常な小ささと言える。</ref>で発生し、使用され続けていることから、方言等の派生が存在していない。これによって、ピロリ語は発生当時の形を比較的簡単に予測し、遡ることが可能であるため、 近年では言語学者らが言語発生のメカニズムを知るために、ピロリ語を盛んに研究している。 ==分布== ピロリ語は、主にヒトの胃の中に生息しているヘリコバクターピロリによって話される。 胃内では、テレビやラジオ、書物などのいかなる文化的な表記されしものにおいても完全にピロリ語のみが使われており、ピロリ語が事実上の唯一の言語であるとされる。 胃外では、先述の通り言語学者に盛んに分析されるなどして、研究も進んでいるため、近いうちに専門家による、一般人にまで範囲を展ばしたピロリ語の講習が始まる可能性もあるとみられている。 また、何らかの事故によって小腸や食道などに移動したヘリコバクターピロリが、現地の原住菌に対してピロリ語を教え、あまつさえ人間と同等な階級ともいえるほどの高度なコミュニケーションをとっていることが明らかになっており、 それを妨げられるほど円熟したコミュニケーションの方法も存在するはずがないため、近いうちに、ヒトの体内に存在する、ヘリコバクターピロリ以外の微生物もピロリ語話者になっていくとみられている。 ==系統== ピロリ語は、先述の通り、日本語に極めて酷似した音韻体系や、多くの類似点のある語彙体系を持つことから、日本語から派生した言語であるという説も一部には存在する。 しかし、ピロリ語は日本語と大幅に異なる文法を持っているほか、そもそもピロリ語の話者であるヘリコバクターピロリは世界中あらゆる場所に生息しており、日本語話者や日本語との直接のつながりが希薄であるなどのことから、 日本語から派生した言語であるとは言いがたく、近年では、ヘリコバクターピロリがもとより所持していた言語体系において、 その発音や単語などを日本語およびその他の言語から借用しただけであり、これらの言語家族的な関係性は皆無であるという説が主流となっている。 これらのことから、言語学においてピロリ語は<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E8%A8%80%E8%AA%9E 孤立言語]</span>であると考えられている。 ==音韻== ===音韻体系=== ピロリ語の音韻は、前述した通り日本語のそれと極めて酷似している。個々の音価に関しては細かな違いがあるものの、後述のように体系的な音韻の形式は全くもって同じと言っても[[過言ではない]]。 このような理由から、少なくとも音韻面に関しては、外語の台頭しはじめた頃にピロリ語が日本語のそれを取り入れたのだと広く考えられている。 これの示すところ[[はす]]なわち発生当初のピロリ語は音韻を持たなかったということであり、日本語との接触直後、ヒトが口腔と肺臓気流を巧みに組み合わせて為す調音と全く同じ周波数の振動を可能にしたということである。 その仕組みは完全に不可解なものであり、何者かに"教わった"ものであるという説も存在するものの、現在は一切の手がかりが掴めていない状況にある。 なお、日本語のそれとの差異としては、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%93 撥音]</span>において、「ん」で一括りにされる日本語とは異なり、'''軟口蓋音'''と'''硬口蓋音'''が表記面でも区別される<ref>本項で用いているピロリ=アルファベット表記では、軟口蓋音の方を「'''n'''」、硬口蓋音の方を「'''gn'''」としている。</ref>ことや、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%97%E9%9F%B3 拗音]</span><ref>ここでの拗音は、二文字で1モーラ(拍)を形成しているものを指す。(例えば、一般に拗音とされる「きゃ」などの他にも、拗音だとは広く認められていない「てゃ」なども拗音として扱う。)</ref>が存在しないことなどが挙げられる。詳細は後述する。 ====モーラ==== ピロリ語においては、日本語と同様に単音のまとまりの区切りとして音節よりもモーラ即ち拍が支配的である。 日本語のそれと同じ音素上の概念である'''撥音(ngndo)'''、'''促音(yipa'do)'''、'''長音(yipa^do)'''もそれぞれ独立して1拍に数えられ、さらに子音だけの音さえも、後述の例外を除いて全て1拍として数えられている。 また、'''清音(kfdo)'''や'''濁音(gvdo)'''、'''半濁音(pdo)'''といった概念も日本語のそれと共有している。しかし、後述のように清濁が独自に定義されたピロリ語特有の音韻も存在する。 ピロリ語における<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A9 モーラ]</span>の種類は、以下の表に示すように'''116'''ほど存在している。ここでは、ピロリ語の各字母に対応するピロリ=アルファベット表記と、その<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E8%A8%98%E5%8F%B7 国際音声記号]</span>における主な発音も列挙する。 なお、括弧内の表記は、普通は使われないものの、一部の単語に稀に使われることがあるものである。<ref>「'''jiyota'''(楽しむ)」の「'''ji」'''など。</ref> {| class="wikitable" style="text-align:center" ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | ! colspan="5" |ピロリ=アルファベット表記 ! colspan="5" |発音(国際音声記号) !清濁 |- !母音 |a |i |u |e |o |[ä] |[i̠] |[ɯ̹] |[e̞] |[o̞] |― |- ! rowspan="15" |子音 | colspan="5" |k(q) | colspan="5" |[k] |清音 |- | colspan="5" |s(c) | colspan="5" |[s] |清音 |- | colspan="5" |t | colspan="5" |[t] |清音 |- | colspan="5" |h | colspan="5" |[h] |清音 |- | colspan="5" |m | colspan="5" |[m] |― |- | colspan="5" |r | colspan="5" |[ɽ] |― |- | colspan="5" |g | colspan="5" |[g] |濁音 |- | colspan="5" |z | colspan="5" |[z] |濁音 |- | colspan="5" |j | colspan="5" |[ɖɾ] |濁音 |- | colspan="5" |ch | colspan="5" |[ʈɾ] |清音 |- | colspan="5" |d | colspan="5" |[d] |濁音 |- | colspan="5" |b | colspan="5" |[b] |濁音 |- | colspan="5" |p | colspan="5" |[p] |半濁音 |- | colspan="5" |f | colspan="5" |[f] |清音 |- | colspan="5" |v | colspan="5" |[v] |濁音 |- ! rowspan="2" |半母音 | colspan="5" |y | colspan="5" |[j] |― |- | colspan="5" |w | colspan="5" |[β̞] |― |- ! rowspan="16" |子音+母音 |ka(qa) |ki(qi) |ku(qu) |ke(qe) |ko(qo) |[kä] |[ki̠] |[kɯ̹] |[ke̞] |[ko̞] |清音 |- |sa(ca) |si(ci) |su(cu) |se(ce) |so(co) |[sä] |[si̠] |[sɯ̹] |[se̞] |[so̞] |清音 |- |ta |ti |tu |te |to |[tä] |[ti̠] |[tɯ̹] |[te̞] |[to̞] |清音 |- |na |ni |nu |ne |no |[ŋä] |[ŋi̠] |[ŋɯ̹] |[ŋe̞] |[ŋo̞] |― |- |ha |hi |hu |he |ho |[hä] |[hi̠] |[hɯ̹] |[he̞] |[ho̞] |清音 |- |ma |mi |mu |me |mo |[mä] |[mi̠] |[mɯ̹] |[me̞] |[mo̞] |― |- |ra |ri |ru |re |ro |[ɽä] |[ɽi̠] |[ɽɯ̹] |[ɽe̞] |[ɽo̞] |― |- |ga |gi |gu |ge |go |[gä] |[gi̠] |[gɯ̹] |[ge̞] |[go̞] |濁音 |- |za |zi |zu |ze |zo |[zä] |[zi̠] |[zɯ̹] |[ze̞] |[zo̞] |濁音 |- |ja |jhi(ji) |ju |je |jo |[ɖɾä] |[ɖɾi̠] |[ɖɾɯ̹] |[ɖɾe̞] |[ɖɾo̞] |濁音 |- |cha |chi |chu |che |cho |[ʈɾä] |[ʈɾi̠] |[ʈɾɯ̹] |[ʈɾe̞] |[ʈɾo̞] |清音 |- |da |dhi(di) |dhu(du) |de |do |[dä] |[di̠] |[dɯ̹] |[de̞] |[do̞] |濁音 |- |ba |bi |bu |be |bo |[bä] |[bi̠] |[bɯ̹] |[be̞] |[bo̞] |濁音 |- |pa |pi |pu |pe |po |[pä] |[pi̠] |[pɯ̹] |[pe̞] |[po̞] |半濁音 |- |fa |fi |fhu(fu) |fe |fo |[fä] |[fi̠] |[fɯ̹] |[fe̞] |[fo̞] |清音 |- |va |vi |vu |ve |vo |[vä] |[vi̠] |[vɯ̹] |[ve̞] |[vo̞] |濁音 |- ! rowspan="2" |半子音+母音<ref name="hanseen">ピロリ語においては'''「半子音の語」'''を意味する'''「a'tomei gN harufhu」'''が使われるため、日本語の文献においても「半母音」でなく「半子音」に統一される傾向にあり、本項もそれに従うものとする。</ref> |ya |yi |yu |ye |yo |[jä] |[ji̠] |[jɯ̹] |[je̞] |[jo̞] |― |- |wa |wi |wu |we |wo |[β̞ä] |[β̞i̠] |[β̞ɯ̹] |[β̞e̞] |[β̞o̞] |― |} {| class="wikitable" style="text-align:center" ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | !ピロリ=アルファベット表記 !発音(国際音声記号) ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-right:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | |- ! rowspan="4" |特殊モーラ |n |[ŋ] ! rowspan="2" |撥音 |- |gn |[ɲ] |- |' |(長子音の前半) !促音 |- |^ |(長母音の後半) !長音 |} ====母音体系==== ピロリ語の母音は、音声学上では */a/([ä]など)、/i/([i̠]など)、/u/([ɯ̹]など)、/e/([e̞]など)、/o/([o̞]など) の五つが存在する。 これらの母音音素は日本語のそれとほとんど同じであり、特に「あ」、「い」、「お」に至っては完全に同じ区切りにある。 しかし、「う」は日本語のものと少し違っており、口をすぼめて発音するのではなく、「い」の形に口を開けた状態で、「う」と発音するような形となっている。<ref>詳細には、「'''い'''」のような完全な張唇でありながら、「'''う'''」 のように後舌の狭母音であるということ。<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E5%86%86%E5%94%87%E5%BE%8C%E8%88%8C%E7%8B%AD%E6%AF%8D%E9%9F%B3 非円唇後舌狭母音]</span>も参照。</ref> 「え」に関してはさほど変わりはないが、若干半狭母音に寄った発音となっている。 また、日本語と同様に<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E9%9F%B3 長音]</span>という概念が存在し、前にある母音を一拍分引くような形での、独立した一つのモーラとして機能している。 {| class="wikitable" style="text-align:center" ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | !前舌 !前舌め !中舌 !後舌め !後舌 |- !狭 |i̠ | | | |ɯ̹ |- !広めの狭 | | | | | |- !半狭 | | | | | |- !中央 | |e̞ | | |o̞ |- !半広 | | | | | |- !狭めの広 | | | | | |- !広 | | |ä | | |} ====子音体系==== ピロリ語の子音は、音声学上では */k/([k]など)、/s/([s]など)、/t/([t]など)、/h/([h]など)、[ʈ]、/f/([f]など)(<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E9%9F%B3 清音]</span>) */g/([g]など)、/z/([z]など)、/d/([d]など)、/b/([b]など)、[ɖ]、/v/([v]など)(<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%81%E9%9F%B3 濁音]</span>) */p/([p]など)(<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E6%BF%81%E9%9F%B3 半濁音]</span>) */n/([ŋ]など)、/ɲ/([ɲ]など)、/m/([m]など)、[ɾ]、/r/([ɽ]など)(いずれにも該当せず) */y/([j]など)、/w/([β̞]など)(<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E6%AF%8D%E9%9F%B3 半子音]<ref name="hanseen" />) の十九が存在する。 日本語にはない子音もいくつかあり、清音である ['''ʈ''']、['''f''']、そしてそれらとそれぞれ対応している濁音である ['''ɖ''']、['''v'''] がピロリ語には存在する。 なお、['''ʈ, ɖ''']、そして['''ɾ''']に関しては、それら自体が単独で音素として存在することはなく、かならず前者のいずれかに後者が接続する形で、それぞれ/ʈ/, /ɖ/となっている。 また、前述した通り、日本語では「ん」として一括りにまとめている撥音において、['''ŋ'''] と ['''ɲ'''] の二つに分けられている。 両者の違いは、硬口蓋音か軟口蓋音かで定義され、平易に述べるならば舌を上に置いて発音する方が硬口蓋音の ['''ŋ''']、舌を下に置いて発音する方が軟口蓋音の ['''ɲ'''] であるといえる。 また、ピロリ語の子音体系の特徴として、条件異音がまったくもって存在しないことが挙げられる。<ref>無論、音韻を音素として切り分ける作業の中で、話者に弁別されない自由異音は存在している。</ref>例えば、日本語では、さ行の「さ、し、す、せ、そ」の音素は、それぞれ「/sa, si, su, se, so/」 であるのにも関わらず、 それらの音価としては、「[sä, ɕi̠, sɯ̹, se̞, so̞]」となり、「し」だけは ['''ɕi̠'''] と、「さ行」という一つのグループの中に例外が存在する。<ref>日本語の例では、他にも「'''ち'''([ti̠]でなく['''ʨi̠'''])」や「'''ふ'''([hu̜]でなく['''ɸu̜'''])」など、実に様々なものが挙げられる。</ref>しかし、ピロリ語には、このような例外的な音韻は存在しないのである。<ref name="sound">文字の読み方の詳細は[[ピロリ語#.E9.9F.B3.E9.9F.BB|音韻]]節を参照。</ref><ref>なお、撥音の「ん」では、軟口蓋鼻音と硬口蓋鼻音が存在するが、それぞれ別の音、別の表記を持ち、話者の意識として音素上においても別のものとなっているただの「カテゴリ」であるため、これは異音とはいえない。</ref> さらに、先述した通りピロリ語には拗音が存在せず、ゆえにその対をなす直音という概念も存在しない。なお、この理由は現在でも解明されていない。<ref>一説には、ピロリ語においては一文字=1モーラという例外無いきまりが存在するため、そもそもピロリ語話者(ヘリコバクターピロリ)は二文字で1モーラを形成しているものを、二文字であるという理由から2モーラとしてしか認識できず、このため正しい拗音を認識できないともいわれている。これは、もともとは拗音が入っていた日本語の単外語や借用語が、その拗音を二文字(2モーラ)で表現されていることからも見て取れる。(例:'''siya'''rasou'''jhiyu''' / <ruby>沙羅双樹<rt>'''しゃ'''らそう'''じゅ'''</rt></ruby>)</ref><ref>もう一つの説として、ピロリ語には異音が存在せず、日本語のイ段にみられる<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%93%8B%E5%8C%96 口蓋化]</span>した子音も存在しないため、それによってこれらの子音に母音を繋げて1モーラとした形で存在する、拗音の大部分を占める<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%97%E9%9F%B3#%E9%96%8B%E6%8B%97%E9%9F%B3 開拗音]</span>が存在しなくなり、拗音が消失するというものがある。</ref> {| class="wikitable" style="text-align:center" ! rowspan="2" style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | ! colspan="2" |唇音 ! colspan="4" |舌頂音 ! colspan="3" |舌背音 ! colspan="4" |咽喉音 |- !両唇音 !唇歯音 !歯音 !歯茎音 !後部歯茎音 !そり舌音 !硬口蓋音 !軟口蓋音 !口蓋垂音 ! colspan="2" |咽喉音 ! colspan="2" |声門音 |- !破裂音 |p b | | colspan="3" |t d |ʈ ɖ | |k g | | | style="background-color:gray" | | | style="background-color:gray" | |- !鼻音 |m | | colspan="3" | | |ɲ |ŋ | | colspan="2" style="background-color:gray" | | colspan="2" style="background-color:gray" | |- !ふるえ音 | | | | | | | | style="background-color:gray" | | | colspan="2" | | colspan="2" style="background-color:gray" | |- !はじき音 | | | colspan="3" |ɾ |ɽ | | style="background-color:gray" | | | colspan="2" | | colspan="2" style="background-color:gray" | |- !摩擦音 | |f v | |s z | | | | | | colspan="2" | | colspan="2" |h |- !側面接近音 | style="background-color:gray" | | style="background-color:gray" | | colspan="3" | | | | | | colspan="2" style="background-color:gray" | | colspan="2" style="background-color:gray" | |- !接近音 |β̞ | | colspan="3" | | | |j | | colspan="2" | | colspan="2" style="background-color:gray" | |- !側面接近音 | style="background-color:gray" | | style="background-color:gray" | | colspan="3" | | | | | | colspan="2" style="background-color:gray" | | colspan="2" style="background-color:gray" | |} ===アクセント=== ピロリ語は、ピッチの上下による<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E4%BD%8E%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88 高低アクセント]</span>を持つ。なお、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E5%8B%A2 強勢アクセント]などはピロリ語には定められていない。 ピロリ語には同音異義語がほとんど存在しない<ref>述言補助詞と不定菌称単数主格代名詞における「'''wi'''」などのいくつかは、同音異義語として存在している。</ref>ため、言葉の発音の抑揚が統一的に定義されていることはない。このため、弁別機能としてのアクセントはピロリ語には存在しないといえる。 しかし、統語機能として、言葉のまとまりや切れ目を分かりやすくするために高低アクセントが使われることがある。 ==文法== ピロリ語は主に、'''文型説明語(ekusupumei)'''、'''文対象語(tarugemei)'''、'''文叙述語(mubumei)'''、'''文起点語(sentamei)'''によって構成される。 ピロリ語の文法範疇としては、おもに文型説明語によって示される時制<ref>発話内容の時間的な面を示し、ピロリ語には過去、現在、未来が存在する。</ref>や相<ref>述語の時間的な広さに対する分布などを示し、ピロリ語には経験、完了、継続、進行などがある。また、ふつうは法に含まれる仮定も、ピロリ語ではこれに含まれるとされる。</ref>、おもに主/述言補助語によって示される法<ref>発話内容における、その発話者の心理的な状態を示し、ピロリ語には希望や可能、推量など、さまざまなものがある。</ref>や態<ref>発話内容の対象とその視点の関係を示し、ピロリ語には使役や受動などがある。</ref>、などがあげられる。 また、ピロリ語では、おもに単純語の後に補助語をつけ足すことで文法格を表示するため、言語類型論上は<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%86%A0%E7%9D%80%E8%AA%9E 膠着語]</span>に分類される。 しかしながら、人称代名詞などの一部の単語においては<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%88%E6%8A%98%E8%AA%9E 屈折語]</span>的特徴がみられ、さらに語順によっても格が表示されるため、純粋な膠着語とはいえない。 ===文の構成=== ピロリ語では、主に「ご飯を 食べる 私は」のような語順で文を作る、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/OVS%E5%9E%8B OVS型]</span>の言語である。ピロリ語には文型が大きく分けて三つ存在する。 ====第一文型==== 文対象語を除いた、文叙述語と文起点語だけで構成される、'''V+S'''型の文型である。 *Ko^ mogu pi(私は食べた) *Na^ da' pi(私は走っている) ====第二文型==== ピロリ語では最も多くみられる、文対象語と文叙述語と文起点語で構成される、'''O+V+S'''型の文型である。 *Ko^ mesi mogu pi(私はご飯を食べた) *Na^ nuwu da' pi(私は庭を走っている) ====第三文型==== 後述する修飾補助詞のはたらきによって、補語と文起点語のみで構成される、'''C+S'''型の文型である。 *mesi D ruru(これはご飯だ) *nuwu D riba(ここは庭だ) なお、この文型の文は単独でしか存在できず、文叙述語などを付け足すと第一、二文型における文起点語や文対象語となる。<ref group="例文">'''miya D rere'''('''あれは猫だ。''' / 第三文型)―'''miya D rere''' peto wu pi('''あの猫'''を飼いたい。 / 第一文型)</ref> ===文の成分=== ====文型説明語==== ピロリ語における'''文型説明語(ekusupumei)'''は、文の時間や文の種類を説明し表すという、一言語としてかなり特殊な、文を成り立たせる基本的な成分の一つである。原則として文頭に来る。 文型説明語には'''時間説明語'''と'''文係説明語'''があり、同時に文に入るときは、時間説明語が文頭になることが多い。なお、複数の文型説明語が文に入るときには、最も後ろの文型説明語以外、語のおわりの長音補助符号(^)をなくす。 =====時間説明語===== ピロリ語における'''時間説明語(toimu ^ ekusupumei)'''は、過去や未来などの、'''文の時間を表す'''。一文に同系列である是非を問わず二つ以上存在することもある。原則として文頭に来る。 また、過去や未来の時間説明語と現実の時間説明語が同時に文に入るときは過去や未来の時間説明語が文頭になり、文の一番後ろの時間説明語だけが音を伸ばす。 文の時間説明は、時間の述言修飾補助詞「'''S'''」のはたらきによって、さらに詳しくすることもできる。<ref group="例文">Sa^ '''asu''' S pi T ya pe(彼は'''明日'''、私と会う。)</ref>さらに、全ての時間説明語は強調の文係説明語である「'''Chyu^'''」との複合によって意味が変わる。 {| class="wikitable" ! rowspan="2" |時間 ! rowspan="2" |時間説明詞 ! rowspan="2" |概要 ! colspan="2" |例文 |- !ピロリ語 !日本語 |- ! rowspan="6" |過去 |'''Ko^''' |'''過去'''のことを述べた文を表す。 |'''Ko^''' gu^ pe |彼は寝'''た'''。 |- |'''Kkho^''' |'''現在'''、すでに'''完了'''している文を表す。 |'''Kkho^''' gu^ pe |彼は'''もう'''寝'''た'''。 |- |'''KoNa^''' |「Na^」と複合したもの。'''過去進行形'''の文を表す。 |'''KoNa^''' gu^ pe |彼は眠'''っていた'''。 |- |'''Ch'Ko^''' |「Chyu^」と複合したもの。'''過去'''の'''経験'''について述べた文を表す。 |'''Ch'Ko^''' gu^ pe |彼は眠'''ったことがあった'''。 |- |'''Ch'Kkho^''' |「Chyu^」と複合したもの。'''過去'''に'''完了'''している文を表す。 |'''Kkho^''' Ko^ kumu pi S gu^ pe |私が来たとき、彼は寝'''ていた'''。 |- |'''Ch'KoNa^''' |「Chyu^」と複合したもの。'''過去'''の'''継続'''について述べた文を表す。 |'''Ch'KoNa^''' gu^ pe |彼は眠り'''続けていた'''。 |- ! rowspan="6" |未来 |'''Sa^''' |'''未来'''のことを述べた文を表す。 |'''Sa^''' jiyota pi |私は楽しむ'''だろう'''。 |- |'''Ssha^''' |'''未来'''を'''仮定'''する文を表す。 |'''Ssha^''' jiyota pi zeafoyote Sa^ jiyota pu |'''もし'''私が楽しめ'''ば'''、あなたも楽しむだろう。 |- |'''SaNa^''' |「Na^」と複合したもの。'''未来進行形'''の文を表す。 |'''SaNa^''' jiyota pi |私は楽しん'''でいるだろう'''。 |- |'''Ch'Sa^''' |「Chyu^」と複合したもの。'''現在'''を'''仮定'''する文を表す。 |'''Ch'Sa^''' jiyota pi zeafoyote Na^ jiyota pu |'''もし'''私が'''いま'''楽しめ'''ば'''、あなたもいま楽しむだろう。 |- |'''Ch'Ssha^''' |「Chyu^」と複合したもの。'''過去'''を'''仮定'''する文を表す。 |'''Ch'Ssha^''' jiyota pi zeafoyote Ko^ jiyota pu |'''もし'''私が楽しん'''でいたなら'''、彼も楽しんでいたのに。 |- |'''Ch'SaNa^''' |「Chyu^」と複合したもの。過去説明語を'''未来'''のことに'''置き換え'''ることを表す。 |'''Ch'SaNa''' KoNa^ jiyota pi |私は楽しんでいるだろう。 |- ! rowspan="4" |現在 |'''Na^''' |'''現在'''のことを述べた文を表す。一般には、'''進行形'''として解釈される。 |'''Na^''' da' pi |私は走'''っている'''。 |- |'''Nnha^''' |'''現在'''の'''習慣'''的なことを述べた文を表す。 |'''Nnha^''' da' pi |私は'''習慣的に'''走'''っている'''。 |- |'''Ch'Na^''' |「Chyu^」と複合したもの。たった今、'''この瞬間'''のことを述べた文を表す。 |'''Ch'Na^''' da' pi |私は'''たった今'''、走'''っている'''。 |- |'''Ch'Nnha^''' |「Chyu^」と複合したもの。過去説明語を'''現在'''のことに'''置き換え'''ることを表す。 |'''Ch'Nnha''' Ch'KoNa^ da' pi |私は楽しみ続けている。 |} =====文係説明語===== ピロリ語における'''文係説明語(senbun ^ ekusupumei)'''は、疑問文や否定文などの、'''文の種類を表す'''。 また、疑問の文係説明語とその他の文係説明語が同時に文に入るときは疑問の時間説明語が文頭になり、文の一番後ろの文係説明語だけが音を伸ばす。 全ての文係説明語は、強調の文係説明語である「'''Chyu^'''」との複合によって意味が変わる。 さらに、疑問説明詞によって表現されうる'''疑問文(chyoguba)'''は大きく分けて'''諾否疑問文(wiwuchyoguba)'''、'''疑問詞疑問文(yaduchyoguba)'''、'''選択疑問文(dowichyoguba)'''、 そしてピロリ語独自の'''起点疑問文(dagnchyoguba)'''という四種類が存在する。起点疑問文は、何かに所属するものに関わり、主にその起点に対しての疑問として機能する形態の疑問文である。 また、強調の文係説明語である「'''Chyu^'''」と複合した疑問説明詞は、文の不能性を表すようになる。これによって表現される'''不能文(chchyoguba)'''は、大きく分けて疑問文と同様に '''形式諾否不能文(wiwuchchyoguba)'''、'''疑問詞不能文(yaduchchyoguba)'''、'''選択疑問文(dowichchyoguba)'''、そして'''起点不能文(dagnchchyoguba)'''の四種類が存在する。 なお、疑問の文型説明詞(疑問説明詞)によって作られる疑問文には、'''通常疑問文'''、'''連続疑問文'''、'''重複疑問文'''の三種類が存在する。 ======通常疑問文====== ピロリ語の'''通常疑問文(chyoguba gN nomaru)'''は、不定代名詞が使われ、文係説明詞がそれぞれの疑問の範囲に当てはまるものになっている形態の疑問文である。 *'''daChyo^''' '''wi''' D pe(彼は'''誰だろうか'''。) * '''duriChyo^''' '''widuri''' N gu^ pe('''どうやって'''彼は寝るの'''だろうか'''。) ======連続疑問文====== ピロリ語の'''連続疑問文(chyoguba gN mayeyato)'''は、不定疑問代名詞が使われ、文係説明詞が諾否疑問のものである「'''Chyo^'''」に限られる形態の疑問文である。 *'''Chyo^''' '''roda''' D pe(彼は'''誰だろうか?)''' *'''Chyo^''' '''roduri''' N gu^ pe('''どうやって'''彼は寝る'''のだろうか?''') ======重複疑問文====== ピロリ語の'''重複疑問文(chyoguba gN regn)'''は、不定疑問代名詞が使われ、文係説明詞がそれぞれの疑問の範囲に当てはまるものになっている形態の疑問文である。 *'''daChyo^''' '''roda''' D pe(彼は'''一体誰だろうか!?''') *'''duriChyo^''' '''roduri''' N gu^ pe('''一体どうやって'''彼は寝る'''のだろうか!?''') {| class="wikitable" ! colspan="4" rowspan="2" |種類 ! rowspan="2" |文係説明詞 ! rowspan="2" |概要 ! colspan="2" |例文 |- !ピロリ語 !日本語 |- ! rowspan="24" |疑問 ! rowspan="12" |疑問 ! colspan="2" |諾否疑問文 |'''Chyo^'''<ref>ごくまれに「'''wiwuChyo^'''」とすることがある。</ref> |文の'''諾否'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''Chyo^''' gu^ pe |彼は寝る'''のだろうか'''。 |- ! rowspan="7" |疑問詞疑問文 !時格 |'''yaChyo^''' |文が'''時間'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''yaChyo^''' gu^ pe |'''いつ'''彼は寝る'''のだろうか'''。 |- !処格 |'''baChyo^''' |文が'''場所'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''baChyo^''' gu^ pe |'''どこで'''彼は寝る'''のだろうか'''。 |- !菌格 |'''daChyo^''' |文が'''菌(人物)'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''daChyo^''' gu^ wi |'''誰が'''寝る'''のだろうか'''。 |- ! rowspan="2" |主格 / 様格 | rowspan="2" |'''waChyo^''' | rowspan="2" |文が'''それ自体'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''waChyo^''' gu^'K yi |「寝る」'''ということは'''何な'''のだろうか'''。 |- |'''waChyo^''' vi N gu^ pe |彼はどのよう'''に'''寝る'''のだろうか'''。 |- !因格 |'''naChyo^''' |文が'''理由'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''naChyo^''' gu^ pe |'''なにゆえ'''彼は寝る'''のだろうか'''。 |- !具格 |'''duriChyo^''' |文が'''手段'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''duriChyo^''' gu^ pe |'''どうやって'''彼は寝る'''のだろうか'''。 |- ! rowspan="2" |選択疑問文 ! rowspan="2" |向格( / 具格) | rowspan="2" |'''dowiChyo^''' | rowspan="2" |文が'''選択'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''dowiChyo^''' pihipi |'''どれが'''私のもの'''なのだろうか'''。 |- |'''dowiChyo^''' gu^ pe |'''どうやって'''彼は寝る'''のだろうか'''。(口語表現のみ) |- ! rowspan="2" | 起点疑問文 ! rowspan="2" |菌格 / 所有格(属格) | rowspan="2" |'''dagnChyo^''' | rowspan="2" |文が'''属するもの'''(主に菌 / 人物)'''に関わる物事'''についての'''疑問文'''であることを表す。 |'''dagnChyo^''' wifa husiru |'''誰の'''えんぴつ'''なのだろうか'''。 |- |'''dagnChyo^''' husiru V giko wi |'''誰に'''よって作られたえんぴつ'''なのだろうか'''。 |- ! rowspan="12" |不能 ! colspan="2" |形式諾否不能文 |'''Ch'Chyo^'''<ref>ごくまれに「'''Ch'wiwuChyo^'''」とすることがある。</ref> |「Chyu^」と複合したもの。文が'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'Chyo^''' gu^ pe |彼は寝'''られない'''。 |- ! rowspan="7" |疑問詞不能文 !時格 |'''Ch'yaChyo^''' |「Chyu^」と複合したもの。文が'''時間'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'yaChyo^''' gu^ pe |彼は'''いつも'''寝'''られない'''。 |- !処格 |'''Ch'baChyo^''' |「Chyu^」と複合したもの。文が'''場所'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'baChyo^''' gu^ pe |彼は'''どこでも'''寝'''られない'''。 |- !菌格 |'''Ch'daChyo^''' |「Chyu^」と複合したもの。文が'''菌(人物)'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'daChyo^''' gu^ wi |'''誰も'''寝'''られない'''。 |- ! rowspan="2" |主格 / 様格 | rowspan="2" |'''Ch'waChyo^''' | rowspan="2" |「Chyu^」と複合したもの。文が'''それ自体'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'waChyo^''' gu^'K yi |'''何も'''「寝る」'''ということではない'''。 |- |'''Ch'waChyo^''' vi N gu^ pe |彼はどのよう'''にも'''寝'''られない'''。 |- !因格 |'''Ch'naChyo^''' |「Chyu^」と複合したもの。文が'''理由'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'naChyo^''' gu^ pe |'''なにゆえにも'''彼は寝'''られない'''。 |- !具格 |'''Ch'duriChyo^''' |「Chyu^」と複合したもの。文が'''手段'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'duriChyo^''' gu^ pe |'''どうやっても'''彼は寝'''られない'''。 |- ! rowspan="2" |選択不能文 ! rowspan="2" |向格 /( 具格) | rowspan="2" |'''Ch'dowiChyo^''' | rowspan="2" |「Chyu^」と複合したもの。文が'''選択'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'dowiChyo^''' pihipi |'''どれも私の'''もの'''ではない'''。 |- |'''Ch'dowiChyo^''' gu^ pe |'''どうやっても'''彼は寝'''られない'''。(口語表現のみ) |- ! rowspan="2" |起点不能文 ! rowspan="2" |菌格 / 所有格(属格) | rowspan="2" |'''Ch'dagnChyo^''' | rowspan="2" |「Chyu^」と複合したもの。 文がその'''属するもの'''(主に菌 / 人物)'''に関わる物事'''に関わらず'''不能'''であることを表す。 |'''Ch'dagnChyo^''' wifa husiru |'''誰の'''えんぴつ'''でもない'''。 |- |'''Ch'dagnChyo^''' husiru V giko wi |'''誰に'''でも作られ'''ていない'''えんぴつだ。 |- ! rowspan="2" |否定 ! colspan="3" |否定 |'''Chye^''' |文が'''否定文'''であることを表す。 |'''Chye^''' gu^ pe |彼は寝'''ない'''。 |- ! colspan="3" |禁止 |'''Ch'Chye^''' |「Chyu^」と複合したもの。文の'''禁止'''を表す。 |'''Ch'Chye^''' gu^ yipa |寝る'''な!''' |- ! rowspan="2" |可能 ! colspan="3" |可能 |'''Chyi^''' |文が'''可能'''であることを表す。 |'''Chyi^''' gu^ pe |彼は寝'''られる'''。 |- ! colspan="3" |確実 |'''Ch'Chyi^''' |「Chyu^」と複合したもの。文が'''確実'''であることを表す。 |'''Ch'Chyi^''' gu^ pe |彼は'''確実に'''寝る'''だろう'''。 |- ! rowspan="2" |促し ! colspan="3" |促し |'''Chya^''' |文の'''促し'''を表す。 |'''Chya^''' gu^ yipa |寝る'''のはどうだい'''。 |- ! colspan="3" |命令 |'''Ch'Chya^''' |「Chyu^」と複合したもの。文の'''命令'''を表す。 |'''Ch'Chya^''' gu^ yipa |寝'''なさい'''。 |- ! rowspan="2" |強調 ! colspan="3" |強調 |'''Chyu^''' |文の'''強調'''を表す。 |'''Chyu^''' gu^ pe |彼は寝る'''ぞ!''' |- ! colspan="3" |神係強調 |'''Ch'Chyu^''' |「Chyu^」と複合したもの。文のとても'''強い強調'''を表す。([[ピロリ語#.E8.8B.A5.E8.80.85.E3.81.AE.E3.83.94.E3.83.AD.E3.83.AA.E8.AA.9E|若者言葉]]も参照) |'''Ch'Chyu^''' yipayaqin D guyipa |'''偉大なる神よ''' |} ====文対象語==== ピロリ語における'''文対象語(tarugemei)'''は、述言や主言(通常文言)によって作られ、文を成り立たせる基本的な成分の一つである。いわゆる'''目的語'''として理解されている。 文叙述語の前に置かれ、文型説明語を除く文頭に位置しており、文起点語で叙述されたものによる行為の対象を表す名詞(対象名詞)や動詞(対象動詞)とその文修飾語、そして補助語によって構成される。 一説には、修飾補助詞を持たない形態の、後述する文修飾語のひとつであるともいわれている。 ====文叙述語==== ピロリ語における'''文叙述語(mubumei)'''は、述言によって作られ、文を成り立たせる基本的な成分の一つである。いわゆる'''述語'''として理解されている。 活用形はなく、修飾補助詞や述言補助詞によって文の前後関係を作っている。文対象語の後、文起点語の前に置かれ、文起点語の行為を説明する動詞(叙述詞)とその文修飾語、そして補助語によって構成される。 ====文起点語==== ピロリ語における'''文起点語(sentamei)'''は、主言によって作られ、文を成り立たせる基本的な成分の一つである。いわゆる'''主語'''として理解されている。 文の最も後ろに位置し、ある行為を行う名詞(起点詞)とその文修飾語、そして補助語によって構成される。 また、ピロリ語の文では、命令文などでさえ文起点語が省略されることはめったにない。これは、後述する不定代名詞や普遍代名詞の存在によるものである。 ====文修飾語==== ピロリ語における'''文修飾語(modhifaimei)'''は、述言や主言(通常文言)によって作られ、述言や主言などをより詳しく説明する文の成分の一つである。いわゆる'''修飾語'''として理解されている。 原則として、述言を修飾するときは前置修飾、主言を修飾するときは後置修飾となる。また、文修飾語は単独で被修飾語を修飾することはできず、修飾補助語による修飾補助を受けなければならない。 ====補助語==== ピロリ語における'''補助語(herukumei)'''とは、文修飾語による修飾や、述言、主言を補助し、意味を付け足す文の成分の一つである。日本語における助詞や助動詞に近いものとされている。 大きく分けて、文修飾語による修飾を補助する'''修飾補助語'''、述言を補助する'''述言補助語'''、主言を補助する'''主言補助語'''が存在する。 =====修飾補助語===== ピロリ語における'''修飾補助語(modhifa ^ herukumei)'''は、述言や主言またはそれ自体を修飾し、対象や起点などの意味を付け加える際に、修飾語と述言や主言をつなぐ補助のために使われる言葉である。 このとき、述言の修飾の補助となるものを'''述言修飾補助語(aukusaqu ^ modhifa ^ herukumei)'''とし、主言の修飾の補助となるものを'''主言修飾補助語(aubane ^ modhifa ^ herukumei)'''とする。 品詞分類においては、修飾補助詞の中でも述言修飾補助語としてのみ用いられる品詞を述言修飾補助詞とし、主言修飾補助詞としてのみ用いられる品詞を主言修飾補助詞としている。 また、主言修飾補助詞「'''D'''」は修飾補助詞の中でもかなり特殊で、疑似的なCS文型を作り出すことができる。さらに、名詞をひとまとまりにすることもできる。<ref group="例文">iign D '''hitorecin D peo'''('''彼ら、人間'''は賢い)</ref> さらに、述言修飾補助詞「'''K'''」は、前置修飾の形を取らず、述言の後ろで促音補助符号を立ててから設けられる。 {| class="wikitable" ! rowspan="2" |種類 ! rowspan="2" |修飾補助詞 ! rowspan="2" | 概要 ! colspan="2" |例文 |- !ピロリ語 !日本語 |- ! rowspan="9" |述言修飾補助詞 |'''N''' |'''述言自体'''を修飾する補助になる。 |jiyota'K '''N''' iyei pi |私は楽し'''く'''遊ぶ。 |- |'''T''' |述言における'''共同の菌(人物)'''の修飾の補助となる。 |pu '''T''' iyei pi |私はあなた'''と'''遊ぶ。 |- |'''B''' |述言において'''手段'''の修飾の補助となる。 |piko '''B''' iyei pi |私はゲーム'''で'''遊ぶ。 |- |'''H''' |述言における'''対象'''の修飾の補助となる。 |pu '''H''' iyei wo pi |私はあなた'''を'''遊ばせる。 |- | '''F''' |述言における'''目的'''の修飾の補助となる。 |pu '''F''' iyei pi |私はあなた'''のために'''遊ぶ。 |- |'''V''' |述言における'''起点'''の修飾の補助となる。 |pu '''V''' iyei e wo pi |私はあなた'''によって'''遊ばされる。 |- |'''S''' |述言における'''時間'''の修飾の補助となる。 |Sa^ monisa '''S''' iyei pi |私は明日の朝'''に'''遊ぶだろう。 |- |'''P''' |述言における'''場所'''の修飾の補助となる。 |ko^ku '''P''' iyei pi |私は公園'''で'''遊ぶ。 |- |'''K''' |述言を'''名詞化'''する補助となる。 |iyei''''K''' wi pi |私は遊'''び'''をする。 |- ! rowspan="10" |主言修飾補助詞 |'''gN''' |'''主言自体'''を修飾する補助になる |Na^ miya '''gN''' wuwugu peto pi | 私は大き'''な'''猫を飼っている。 |- |'''M''' |主言における'''所有者'''の修飾の補助となる。 |Na^ miya '''M''' pi peto pi |私は私'''の'''猫を飼っている。 |- |'''Y''' |主言における'''目的'''の修飾の補助となる。 |miya pei'K '''Y''' pu wi pi |私はあなた'''のための'''猫の購入をした。 |- |'''G''' |主言における'''起点'''の修飾の補助となる。 |miya pei'K '''G''' pu sariga pi |私はあなた'''による'''猫の購入に感謝する。 |- |'''D''' |主言における'''識別'''の修飾の補助となる。 |miya '''D''' rere |あ'''の'''猫。(あれ'''は'''猫だ。) |- |'''Ch''' |修飾補助詞の'''強調'''の修飾の補助となる。 |miya '''Ch'''D rere |あの猫'''!'''(あれは猫だ'''!''') |- |'''J''' |修飾補助詞の'''打消'''の修飾の補助となる。 |miya '''J'''D rere |あの猫'''でなし!'''(あれは猫'''ではない'''。)<ref>この表現は差別用語として広く使われるので注意すること。「'''Chye miya D rere'''」のように否定の文型説明語を使うのが望ましい。</ref> |- |'''R''' |主言の'''並立(どちらか一方)'''の修飾の補助となる。 |miya '''R''' wagn peto wu pi |私は猫'''か'''犬を飼いたい。 |- |'''W''' |主言の'''並立(どちらも)'''の修飾の補助となる。 |miya '''W''' wagn peto wu pi |私は猫'''と'''犬を飼いたい。 |- |'''Z''' |主言の'''類似'''の修飾の補助となる。 |miwa '''Z''' wagn peto wu pi |私は犬'''のような'''猫を飼いたい。 |} =====述言補助語===== ピロリ語における'''述言補助語(aukusaqu ^ herukumei)'''とは、述言を補助し、希望や可能などの意味を付け加える言葉である。 日本語における助動詞と類似しているが、他のピロリ語の成分と同様に活用形はない。品詞分類においては、述言補助語としてのみ用いられる品詞を述言補助詞としている。 また、述言補助詞「'''wi'''」は、基本的には省略されるが、主に名詞の動詞化や動詞の強調などに使われる。 {| class="wikitable" ! rowspan="2" |述言補助詞 ! rowspan="2" |概要 ! colspan="2" |例文 |- !ピロリ語 !日本語 |- |'''wi''' |'''基本'''的な述言補助詞。ふつうは省略される。 |gu^'K '''wi''' pe |彼は就寝'''する'''。 |- |'''wu''' |'''希望'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''wu''' pe |彼は寝'''たい'''。 |- |'''we''' |'''可能'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''we''' pe |彼は寝'''られる'''。 |- |'''wo''' |'''使役'''を表す述言補助詞。 |pu H gu^ '''we''' pi |私は彼を寝か'''せる'''。 |- |'''wa''' |'''推量'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''wa''' pe |彼は寝る'''だろう'''。 |- |'''i''' |'''当然'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''i''' pe |彼は寝る'''べき'''だ。 |- |'''u''' |'''打消'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''u''' pe | 彼は寝'''ない'''。 |- | '''e''' |'''受身'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''e''' pe |彼は寝か'''される'''。 |- |'''o''' |'''伝聞'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''o''' pe |彼は寝る'''らしい'''。 |- |'''a''' |'''勧誘'''を表す述言補助詞。 |gu^ '''a''' pu<ref>四菌称を用いて、単に gu^ a '''yipa'''(寝ませんか?)とすることもできる。</ref> |あなたも寝'''ませんか?''' |}さらに、主言補助語と同様に二つの述言補助詞を接続することによって、新たな意味を持たせることが可能となっている。例えば、 *伝聞の述言補助詞「o」と、推量の述言補助詞「wa」を掛け合わせた、'''様態'''の述言補助詞「'''owa'''」<ref group="例文">gu^ '''owa''' pe(彼は寝'''そう'''だ。)</ref> *当然の述言補助詞「i」と、希望の述言補助詞「wu」を掛け合わせた、'''意志'''の述言補助詞「'''iwu'''」<ref group="例文">gu^ '''iwu''' pi(私は寝て'''みせる'''。)</ref> *当然の述言補助詞「i」と、推量の述言補助詞「wa」を掛け合わせた、'''推定'''の述言補助詞「'''iwa'''」<ref group="例文">gu^ '''iwa''' pe(彼は寝る'''はず'''だ。)</ref> *打消の述言補助詞「u」と、使役の述言補助詞「wo」を掛け合わせた、'''粗雑'''の述言補助詞「'''uwo'''」<ref group="例文">gu^ '''uwo''' pe(彼奴は寝'''やがる'''!)</ref> *受身の述言補助詞「e」と、可能の述言補助詞「we」を掛け合わせた、'''自発'''の述言補助詞「'''ewe'''」<ref group="例文">gu^ '''ewe''' pe(彼は眠りに'''落ちる'''。)</ref> などが挙げられる。 =====主言補助語===== ピロリ語における'''主言補助語(aubane ^ herukumei)'''とは、主言を補助し、善悪や確実性などの意味を付け加える言葉である。 述言補助詞と同様に、他のピロリ語の成分と同様に活用形はなく、品詞分類においては、主言補助語としてのみ用いられる品詞を主言補助詞としている。 また、主言補助詞「'''yi'''」は、基本的には省略されるが、主に動詞の名詞化や名詞の強調などに使われる。<ref>なお、動詞の名詞化に関しては、一般に主言修飾補助詞「'''K'''」の方を使われることが多い。</ref><ref group="例文">regn apupuru '''yi'''(二つのリンゴが'''ある'''。)</ref><ref group="例文">' gu^ wu 'K '''yi''' yiu puru(あなたは「私は寝たい」'''と'''言った。)</ref> {| class="wikitable" ! rowspan="2" |主言補助詞 ! rowspan="2" |概要 ! colspan="2" |例文 |- !ピロリ語 ! 日本語 |- |'''yi''' |'''基本'''的な主言補助詞。ふつうは省略される。 |apupuru '''yi''' mogu pe |彼はリンゴ'''のこと'''を食べる。 |- |'''yu''' |'''善性'''を表す主言補助詞。 |gu^'K '''yu''' wi pe |彼は'''良い意味で'''就寝する。<ref>意訳例:'''彼は不眠症から立ち直り、寝る。'''</ref> |- |'''ye''' |'''不確実性'''を表す主言補助詞。 |apupuru '''ye''' mogu pe |私はリンゴ'''のようなもの'''を食べる。 |- |'''yo''' |'''変化後'''を表す主言補助詞。 |gu^'K pe H wa guyi '''yo''' N wi pi |私は彼の寝つきをより良い'''もの'''にする。 |- |'''ya''' |強い不確実性('''強不確実性''')を表す主言補助詞。 |apupuru '''ya''' mogu pe |彼はリンゴ'''かもしれないもの'''を食べる。 |- |'''i''' |'''確実性'''を表す主言補助詞。 |apupuru '''i''' mogu pe |彼は'''ただの'''リンゴを食べる。 |- |'''u''' |'''悪性'''を表す主言補助詞。 |gu^'K '''u''' wi pe |彼は'''悪い意味で'''就寝する。<ref>意訳例:'''彼は…亡くなる…。'''</ref> |- |'''e''' |疑念による不確実性('''疑確実性''')を表す主言補助詞。 |apupuru '''e''' mogu pe |彼はリンゴ'''とされているもの'''を食べる。 |- |'''o''' |起点の、'''対象に対する性質'''を表す主言補助詞。 |mogu'K '''o''' M apupuru D pe | 彼はリンゴ'''にとって'''の捕食者だ。 |- |'''a''' |疑念による強い不確実性('''強疑確実性''')を表す主言補助詞。 |apupuru '''a''' mogu pe |彼はリンゴ'''といわれているもの'''を食べる。 |}さらに、述言補助語と同様に二つの主言補助詞を接続することによって、新たな意味を持たせることが可能となっている。例えば、 *悪性の主言補助詞「u」と、不確実の主言補助詞「ye」を掛け合わせた、'''反語'''の主言補助詞「'''uye'''」<ref>ピロリ語における反語は、修辞的疑問文の形ではなく、皮肉、いわゆる<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%BC アイロニー]</span>の形で用いられる。</ref><ref group="例文">apupuru '''uye''' mogu pi(彼は'''リンゴ'''を食べる。 / 真意:彼は'''リンゴでないもの'''を食べる。)</ref> *強疑確実の主言補助詞「a」と、強不確実の主言補助詞「ya」を掛け合わせた、'''婉曲'''の主言補助詞「'''aya'''」<ref group="例文">apupuru '''aya''' mogu pe(彼は'''リンゴにも思われるもの'''を食べる。)</ref> *確実の主言補助詞「i」と、善性の主言補助詞「yu」を掛け合わせた、'''適切'''の主言補助詞「'''iyu'''」<ref group="例文">apupuru '''iyu''' mogu pe(彼は'''リンゴとして適したもの'''を食べる。)</ref> *確実の主言補助詞「i」と、不確実の主言補助詞「ye」を掛け合わせた、'''比況'''の主言補助詞「'''iye'''」<ref group="例文">apupuru '''iye''' mogu pe(彼は'''リンゴの如きもの'''を食べる。)</ref> *悪性の主言補助詞「u」と、善性の主言補助詞「yu」を掛け合わせた、'''躊躇'''の主言補助詞「'''uyu'''」<ref group="例文">apupuru '''uyu''' mogu pe(彼は'''リンゴともとれるもの'''を食べる。)</ref> などが挙げられる。 ====文接続語==== ピロリ語における'''文接続語(kognjagnkumei)'''は、前の文とその文の関係を表す、文の成分の一つである。いわゆる'''接続語'''として理解されている。 かなり数が少なく、一種類につき一つ程度しか存在しない。また、品詞分類においては、常に文接続語となる品詞を接続詞としている。ここではその中でもよく使われるものを挙げる。 {| class="wikitable" ! rowspan="2" |種類 ! rowspan="2" |接続詞 ! rowspan="2" |概要 ! colspan="2" |例文 |- !ピロリ語 !日本語 |- !順接 |'''zeafoyote''' |前の文脈の'''結果'''である後の文脈を導く。 |omo pi '''zeafoyote''' piri |我思う、'''ゆえに'''我あり。 |- !逆接 |'''batosika''' |前の文脈と'''相反'''する後の文脈を導く。 |Ko^ monisa D ruya '''batosika''' da^kai D ruba |今朝は、朝'''なのに'''暗かった。 |- !選択 |'''oramata''' |述べた事柄から一つを'''選択'''する |dowiChyo^ widowi gN guyi ' hanawa^ zii'K '''oramata''' DaNGo mogu |花を見ることと団子を食べることの'''どちらが'''いいのだろうか。 |- !並立 |'''andoyobi''' |述べた事柄が'''対等'''であることを表す。 |Ch'Chya^ buringuru mesibako '''andoyobi''' mizututu yipao |弁当'''および'''水筒を持ってきてください。 |- !添加 |'''orusarani''' |述べた事柄に別の事柄を'''付け加え'''る。 |Ko^ we^n pi '''orusarani''' beti V sasugu e pi |私は泣いた。'''さらに'''、ハチに刺された。 |- ! rowspan="2" |説明 |'''bikonode''' |述べた事柄を詳しく'''説明'''する。 |miya peto wu pi '''bikonode''' miya D kiyuwaii |私はネコが飼いたい。'''なぜなら'''、かわいいからだ。 |- |'''kuseputada''' |述べた事柄の'''例外'''を示す。 |Chye^ mubu ^ haorecin raisu pi '''kuseputada''' miya raisu pi |私は動物が嫌いだ。'''ただし'''、ネコは好きだ。 |- !例示 |'''tatoigizan''' |述べた事柄の'''例'''を出す。 |hanawa raisu pi '''tatoigazan''' ’sakura’ |私は花が好きだ。'''例えば'''、サクラだ。 |- !転換 |'''baizasate''' |述べた事柄から異なる話題に'''転換'''する。 |Ko^ fesuti D jiyota'K '''baizasate''' Sa^ asu S gaku^ru go i pi |お祭りは楽しかった。[[ソーイエバ(感動詞)|'''そういえば''']]、明日は学校だ。 |} ====文独立語==== ピロリ語における'''文独立語(isoratemei)'''とは、他の部分との関係の一切がなく、孤立している文の成分の一つである。'''文孤立語'''と訳される場合もある。いわゆる'''独立語'''として理解されている。 ピロリ語の文に文独立語はほとんど発生しない。これは、ピロリ語における他の語との関係性のない語の位置が定まっていないため、ピロリ語話者(ヘリコバクターピロリ)たちが文独立語を文中に設けるという思考に達しにくいからである。 ただし、感嘆などを表す言葉('''談話詞''')は少しではあるが語彙として存在している。<ref group="例文">'''u''' sadoka pi('''ああ'''、悲しい…)</ref>また、品詞分類においては、文独立語としてのみ用いられる品詞を独立詞としている。 ===品詞体系=== ピロリ語では、活用する言葉の一切が存在しないため、品詞分類は品詞の文中の位置や役割によって決まる。 基本的には、'''ピロリベド(piroribedo)'''と'''ピロソーバド(piroso^bado)'''のどちらで表記するかによって、前者なら'''代表語(bedomei)'''、後者なら'''単純語(badomei)'''とする。 [[ファイル:ピロリ語品詞分類.png|フレーム|ピロリ語における品詞分類の図。|リンク=https://ja.wikiwiki.li/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA%E8%AA%9E%E5%93%81%E8%A9%9E%E5%88%86%E9%A1%9E.png|代替文=|なし]] ====代表語==== 代表語のうち、文の先頭に位置するものを'''文型説明語(ekusupumei)'''とし、その中でも時間を説明するものを'''時間説明語(toimu ^ ekusupumei)'''、 文の種類を説明するものを'''文係説明語(senbun ^ ekusupumei)'''とする。時間説明語になるもののうち、過去について説明するものを'''過去説明詞(ko ^ ekusupumeyayi)'''、 未来について説明するものを'''未来説明詞(sa ^ ekusupumeyayi)'''とし、現在について説明するものを'''現在説明詞(na ^ ekusupumeyayi)'''とする。また、文係説明語になるもののうち、 疑問文であることを表すものを'''疑問説明詞(chyo ^ ekusupumeyayi)'''、それ以外のことを表すものを'''文係説明詞(senbun ^ ekusupumeyayi)'''とする。 一方、文の先頭に位置しないものを'''補助語(herukumei)'''とし、その中でも修飾語と被修飾語をつなぐものを'''修飾補助語(modhifa ^ herukumei)'''、 述言を補助するものを'''述言補助語(aukusaqu ^ herukumei)'''、主言を補助するものを'''主言補助語(aubane ^ herukumei)'''とする。 修飾補助語になるもののうち、述言が被修飾語となるものを'''述言修飾補助詞(aukusaqu ^ modhifa ^ herukumeyayi)'''とし、主言が被修飾語となるものを'''主言修飾補助詞(aubane ^ modhifa ^ herukumeyayi)'''とする。 また、述言補助語になるものを'''述言補助詞(aukusaqu ^ herukumeyayi)'''とし、主言補助語になるものを'''主言補助詞(aubane ^ herukumeyayi)'''とする。<ref>述言補助詞や主言補助語は'''ピロソーバド'''によって表記されるが、慣習によって代表語とされている。</ref> ==== 単純語==== 単純語のうち、文起点語や文対象語になれるもののことを'''名詞(baneyayi)'''とする。そのうち、文起点語である名詞を'''起点詞(senta ^ baneyayi)'''、文対象語に属する名詞を文対象語に属する名詞を'''対象名詞(taruge ^ baneyayi)'''、 文修飾語に属する名詞を'''修飾名詞(modhifa ^ baneyayi)'''とする。名詞には、'''普通名詞(baneyayi gN nomaru)'''をはじめ、'''代名詞(purono ^ baneyayi)'''や'''数詞(figiya ^ baneyayi)'''などが含まれる。 また、文叙述語や文対象語になれるもののことを'''動詞(kusaquyi)'''とし、そのうち、文叙述語である動詞を'''叙述詞(mubu ^ kusaquyi)'''、文対象語に属する動詞を'''対象動詞(taruge ^ kusaquyi)'''、 文修飾語に属する動詞を'''修飾動詞(modhifa ^ kusaquyi)'''とする。動詞には、'''普通動詞(kusaquyi gN nomaru)'''をはじめ、'''形容動詞(omo ^ baneyayi)'''<ref>ピロリ語における形容動詞は日本語におけるそれとはかなり違っており、おもに感情を表す。日本語訳では、形容詞によって表される。(例:「u '''madoko''' pi(意訳:ああ、'''腹立たしい'''…/ 直訳:ああ、私は'''怒りを感じる''')」)</ref>などが含まれる。 このとき、文起点語や文対象語になれるもののことをまとめて'''主言(aubane)'''とし、文叙述語や文対象語になれるもののことをまとめて'''述言(aukusaqu)'''とする。さらに、これらをまとめて'''通常文言(auya gN nomaru)'''とする。 さらに、常に文接続語となるものを'''接続詞(kognjagnkumeyayi)'''、常に文独立語となるもので、感動や応答などを表すものを'''談話詞(pirohiyiuyayi)'''、それ以外を'''独立詞(isoratemeyayi)'''とし、これらをまとめて'''特殊文言(auya gN rea)'''とする。 ==語彙== ===語彙の量=== ピロリ語は、発生したのが胃の中であるという特性上、語彙が比較的少ない言語である。さらに、そのほとんどが先述の通り日本語や英語などからの借用語と考えられるため、ピロリ語特有の語彙というものは限りなく少ない。<ref>'''文法上で使われる語彙'''に限っては固有のものが多くを占め、存在している。</ref> また、分野別にみると、最も多い語彙は人体についてのものである。これは、ヘリコバクターピロリは胃の中に生息するため、人体は人類にとっての自然環境のように、とても身近で重要なものであるからだと考えられている。 さらに、品詞別にみると、最も多くの語彙がある品詞は、他と大差をつけて名詞である。これは、ピロリ語の言葉の修飾に、修飾補助詞によって名詞を使うことが可能であり、また、 述言補助詞によって名詞の動詞化も可能であるため、ピロリ語は名詞の役割が比較的大きい言語であるからだと考えられている。 また、ピロリ語の接頭辞には、基本的に日本語ではなく英語からの借用が使われる。これは、英語の接頭辞の方が文字数が少なく、より使いやすかったからだといわれている。<ref group="例文">英語の「re-(再び~する)」を借用して、「'''rigiko'''」('''作り直す''')など。</ref> しかしながら、ピロリ語の接尾辞においては、完全にピロリ語独自のものが使われることが多い。<ref>「'''-mei'''」(~の言葉)、「'''-yayi'''」(~の品詞)、「'''-go'''」(~の格)などが存在している。</ref> ===語種=== ピロリ語の語彙をその出自から分類すると、大きく分けて、ピロリ語特有の語彙である'''原語(mei M pirorikin)'''と、他の言語から取り入れた語彙である'''外語(mei M wiofarizin)'''となる。 外語は更に一つの言語から取り入れた語彙である'''単外語(egn ^ mei M wiofarizin)'''<ref group="例文">「'''mogu'''」('''食べる''':日本語の「もぐもぐ」から)や、「'''beri'''」 ('''とても''':英語の「very」から)など。</ref>と、複数の言語から取り入れた語彙である'''複外語(repi ^ mei M wiofarizin)'''<ref group="例文">「'''zeafoyote'''」('''ゆえに''':英語の「therefore」と日本語の「よって」から)</ref>に分けることができる。 原語は数こそ少ないものの、ピロリ語の中心であり、文法上で多く使われる。また、もともとは外語だったものが変化して原語になることもある。<ref group="例文">「'''aukusaqu'''('''述言''')」はjutugo(述語)がsutuguを経て変化したものである。</ref> 外語はピロリ語の語彙のほとんどを占めており、ピロリ語を形成している。近年では、日本語や英語だけでなく中国語<ref group="例文">「'''sianasiagn'''('''パンダ''')」など。</ref>や[[オーストロェイリア|皇]]語<ref group="例文">「'''arabiki'''('''ウインナー''')」など。</ref>からの借用も目立ち始めている。 ===語彙体系=== ここでは、ピロリ語における語彙体系の例として、代名詞、数、色彩、親族、音に関しての語彙を挙げる。 ====代名詞==== =====菌称代名詞===== ピロリ語における、いわゆる人称代名詞の特徴として、「一人称」や「二人称」などが、話者のヘリコバクターピロリであるという性質上「一'''菌'''称」や「二'''菌'''称」とされるというものがある。 なお、ピロリ語の菌称代名詞は'''第一菌称(pigu)'''、'''第二菌称(pugu)'''、'''第三菌称(pgu)'''、'''不定菌称(wigu)'''、'''第四菌称(yipagu)'''からなる。 一般的な人称代名詞(一、二、三人称)にはない、'''不定菌称'''や'''第四菌称'''があり、さらに'''単純格'''や'''疎外格'''などのこの言語独自の意味格による、かなり独特な区分があることが挙げられる。 また、第三菌称は'''男性(pegu)'''、'''女性(pogu)'''、'''中性(pagu)'''、'''生物(hagu)'''、'''物体 / 無生物(fagu)'''、不定菌称は'''生物(wigu)'''、'''物体 / 無生物(vigu)'''に分けられる。 なお、これらの「男性」や「女性」といった概念は、第三菌称を順序立てて区別するために打ち立てられた'''三種類の三菌称'''<ref>北米アルゴンキン語族の、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E4%BA%BA%E7%A7%B0#%E5%89%8D%E5%87%BA%E3%81%A8%E3%81%AE%E7%95%B0%E5%90%8C 三、四、五人称の文法]</span>とかなり酷似している。</ref>が、代名詞における言語的な慣習からそのように翻訳されたものであり、 実際のピロリ語には性別などという概念は存在していない。<ref>[[ピロリ語#親族語彙|親族語彙節]]も参照。</ref>しかし、非ピロリ語ネイティブにおいては、これを性別的な意味で分けて使うことが慣習となっており、本項でもそれを用いている。 ======菌称====== '''第一菌称'''、'''第二菌称'''、'''第三菌称'''は、単にそれぞれ一人称、二人称、三人称に対応したピロリ語独自の名称であり、その意味はそれらと変わらない。 ピロリ語における'''不定菌称'''は基本的に、定まっていない、または分からない名詞を指すものである。通常疑問文や不能文の内部では、'''不定代名詞(purono ^ baneyayi D zii'K wi)'''として、それぞれの文法上の役割を形式的に獲得する。 また、平叙文の内部では[[関節疑問文|間接疑問文]]のような形で使われ、<ref group="例文">Chye^ '''wi''' D pe waka pi(私は彼が'''誰なのか'''分からない。)</ref>さらに感嘆文でも強調の意味で用いられることがある。<ref group="例文">Chyo^ herico gN '''viofarizin''' D biutukusi('''なんと'''美しいピロリ菌なのだろう!)</ref> また、'''第四菌称'''については様々な言語でみられるが、ピロリ語においての第四菌称は、促し文や命令文などの内部で、普遍示称と同様に'''普遍代名詞(purono ^ baneyayi D zii'K yipa)'''として、それぞれの文法上の役割を形式的に獲得する。 さらに、日本語などの主語が省略されることが多い言語のピロリ語への翻訳においてはこの第四菌称が多く使われる。<ref group="例文">とても早く走った(日本語)→Ko^ beri hasu N da' '''yipa'''(ピロリ語)</ref>また、神を示す際もしばしば使われる。 ======格====== 菌称代名詞の格には、文法格の'''主格(yigo)'''、'''所有格 / 属格(yifago)'''、そして意味格の'''単純格(yipayago)'''、'''疎外格(yipayaqingo)'''が存在し、英語と同様に「~のもの」を意味する'''所有代名詞(purono ^ baneyayi D zii'K yifaya)'''も存在する。 ピロリ語における'''単純格'''とは、いわばそれだけで主述が完結していることを示す格である。主に文中の二つ以上の起点詞が全て同一であるため最も後ろの起点詞に集約することや、疑問文への返答などで使われる。<ref group="例文">Kkho^ mesi mogu'K u wi zeafoyote Sa Chye Chyi^ oyamesi mogu '''puru'''('''あなた'''[[はす]]でにご飯を食べてしまったので、'''あなた'''はおやつを食べられない。)</ref><ref group="例文">Chyo Na^ jiyota pu(楽しんでる?)―'''piri'''('''うん!楽しんでる!''')</ref> また、ピロリ語における'''疎外格'''とは、それに限定した叙述に使われていることを示す格である。近年では、これが転じて特に主格の菌称代名詞の強調に使われるなどもしている。 さらに、呼びかけの対象と返答を求める対象が同じ疑問文では文起点語としてしばしば使われる。<ref group="例文">baChyo^ go '''purukin'''('''あなた'''、どこへ行くのですか。)</ref> また、前述の通りピロリ語では修飾の原則として、主言の後置修飾や修飾補助語による修飾補助などがあるのだが、ピロリ語代名詞における'''所有格(属格)'''は例外的に、主言を単独で前置修飾できる。<ref group="例文">Ko daChyo^ '''pihi''' apupuru mogu wi('''私のリンゴ'''を食べたのは誰ですか?)</ref> ======一覧====== {| class="wikitable" | colspan="2" rowspan="2" style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | ! colspan="5" |単数 ! colspan="5" |複数 |- !主格 !所有格 !所有代名詞 !単純格 !疎外格 !主格 !所有格 !所有代名詞 !単純格 !疎外格 |- ! colspan="2" | 第一菌称 |pi |pihi |pihipi |piri |pirikin |piro |pirohi |pirohipi |pirori |pirorikin<ref>「'''ピロリ菌'''」という言葉は、ピロリ語における一人称複数外格代名詞「'''pirorikin'''」からきていると考えられている。</ref> |- ! colspan="2" |第二菌称 |pu |puhu |puhupu |puru |purukin |puo |puohu |puohupu |puoru |puorukin |- ! rowspan="5" |第三菌称 !男性 |pe |pehe |pehepe |pere |perekin |peo |peohe |peohepe |peore |peorekin |- !女性 |po |pohe |pohepo |pore |porekin |poro |porohe |porohepo |porore |pororekin |- !中性 |pa |pahe |pahepa |pare |parekin |pao |paohe | paohepa |paore |paorekin |- !生物 |ha |hae |haea |hare |piharecin |hao |haoe |haoea |haore |haorecin<ref>とりわけ人間に対しては、「'''hitorecin'''」なども使われる。</ref> |- !物体 |fa |fahe |fahefa |pifare |pifaresin |fao |faohe |faohefa |pifaore |pifaoresin |- ! rowspan="2" |不定菌称 ! 生物 | wi |wifa |wifawi |wifari | wifarizin |wio |wiofa |wiofawi |wiofari |wiofarizin |- !物体 | vi |vifa |vifavi |vifari |vifarizin |vio |viofa |viofavi |viofari | viofarizin |- ! colspan="2" |第四菌称 |yipa |yifa |yifaya |yipaya |yipayaqin | yipao |yifao |yifaoya |yipaoya |yipaoyaqin |} ======不定代名詞====== 不定菌称代名詞、すなわち不定代名詞は、先述したような生物や物体のそれぞれの格の数のみではなく、諾否疑問文係語も含めた疑問文係詞の各種にそれぞれ対応した'''菌称外不定代名詞(puruno ^ baneyayi D zii'K wi JD wigu)'''も存在している。 なお、菌格、主格、様格、所有格(属格)に関しては、それぞれ対応した'''不定菌称代名詞'''が、前述したとおりに不定代名詞となる。 {| class="wikitable" ! colspan="2" rowspan="2"|対応する疑問文係詞 ! colspan="2" |不定代名詞 |- !ピロリ語 !日本語 |- ! colspan="2" |Chyo^ |wiwiwu |是か非か/是が非でも |- !yaChyo^ !時格 |wiya |どのときか/どのときでも |- !baChyo^ !処格 |wiba |どこか/どこでも |- !daChyo^ !菌格 |wi<br>wio<br>wifari<br>wiofari<br>wifarizin<br>wiofarizin<ref name="wivi">不定代名詞となる形態においても、通常の不定菌称代名詞と同様に、単数 / 複数や、主格、単純格、疎外格は使い分けられる。</ref> |どの菌(人物)か/どの菌(人物)でも |- !waChyo^ !主格 / 様格 |vi<br>vio<br>vifari<br>viofari<br>vifarizin<br>viofarizin<ref name="wivi"/> |どれか・どのようにか/どれでも・どのようにでも |- !naChyo^ !因格 |wina |どのためか/どのためでも |- !duriChyo^ !具格 |widuri |どうしてか/どうしても |- !dowiChyo^ !向格( / 具格) |widowi |どちらか・どうしてか/どちらでも・どうしても |- !dagnChyo^ !菌格/所有格(属格) |wifa<br>wiofa<br>wifari<br>wiofari<br>vifa<br>viofa<br>vifavi<br>viofavi<ref>不定代名詞となる形態においても、通常の不定菌称代名詞と同様に、単数 / 複数や、所有格、所有代名詞は使い分けられる。</ref> |どの菌(人物)か・どの菌(人物)のものか/どの菌(人物)でも・どの菌(人物)のものでも |} =====指示代名詞===== ピロリ語の指示代名詞は、'''近示称(ririgu)'''<ref>近示称と第一菌称の距離的な一致から、まれに'''第一菌示称(riripigu)'''とすることがある。</ref>、'''中示称(rurugu)'''<ref>中示称と第二菌称の距離的な一致から、まれに'''第二菌示称(rurupugu)'''とすることがある。</ref>、'''遠示称(reregu)'''<ref>遠示称と第三菌称の距離的な一致から、まれに'''第三菌示称(rerepgu)'''とすることがある。</ref>、'''不定示称(rorogu)'''<ref>不定示称と不定菌称の距離的な一致から、まれに'''不定菌示称(rorowigu)'''とすることがある。</ref>、'''超話示称(raragu)'''<ref>普遍示称との意味的な関連から、まれに'''狭窄普遍示称(yarayi^gu gN sema)'''とされることがある。</ref>、'''普遍示称(yarayigu)'''<ref>普遍示称と第四菌称の距離的な一致から、まれに'''四菌示称(yarayi^pagu)'''とすることがある。</ref>からなる。 また、'''菌格'''という独自の意味格がある。 ======示称====== '''近示称'''、'''中示称'''、'''遠示称'''は、単にそれぞれ近称、中称、遠称に対応したピロリ語独自の名称であり、その意味はそれらと変わらず、話者からの距離ごとにそれぞれ使い分けられる。 また、ピロリ語における'''不定示称'''は基本的に、定まっていない、または分からないものを指すものである。 連続疑問文や重複疑問文の内部では、'''不定疑問代名詞(purono ^ baneyayi D zii'K roro)'''として、それぞれの文法上の形式的な役割、加えて自身に対する疑問の意味を獲得する。 また、ピロリ語における'''超話示称'''は、文字通りに、ある会話には示されていないものの、それ以前の会話にて示されたものを、一つの会話を超えて指すものである。<ref group="例文">baChyo^ pihi husiru yi(私のえんぴつはどこにありますか。)―wiba D ruru husiru yi waka'K u wi u pi(私はそのえんぴつがどこなのか、残念なことに分かりません。) (一時間後) Chyo^ '''rara''' husiru mi'ke pi(私は<ruby>'''例のあれ'''<rt>えんぴつ</rt></ruby>を見つけました!)―u gurasi pi(ああ、喜ばしい…)</ref>日本語訳では「例の + あ系列」によってニュアンスが表される。 なお、これは前の会話との一切の接続のない状態で使用されることもしばしばあり、この場合は文中において特定・示され得ないものを指す表現として理解される。<ref group="例文">Ko^ ' Kona^ da' '''rada''' 'K yi zii pi(私は'''ある菌'''が走っていたことを見た。)</ref>日本語訳では「ある +(名詞)」としてニュアンスが表される。<ref>あくまでも「'''ある''' ○○」のことを表し、従って[[有無ジェリア|無ジェリア地方]]の事象を無視する。</ref> さらに、ピロリ語における'''普遍示称'''は、促し文や命令文などの内部で、普遍菌称と同様に'''普遍代名詞(purono ^ baneyayi D zii'K yipa)'''として、それぞれの文法上の役割を形式的に獲得する。 なお、普遍示称の意味自体に関しては、下の表では日本語における指示語の か系列 によって表現しているが、例えば「かなた(彼方)」のような あ系列 よりも'''遠い遠方'''を指すものではなく、文字通りに'''普遍的'''であるものを指す。<ref group="例文">'''yarava''' P wi yipayaqin yi(神は'''そこかしこ'''にいる)</ref> さらに、前述の通りピロリ語では修飾の原則として、主言の後置修飾や修飾補助語による修飾補助などがあるのだが、ピロリ語代名詞における'''所有格(属格)'''は例外的に、主言を単独で前置修飾できる。<ref group="例文">Ko daChyo^ '''riri''' apupuru mogu wi('''このリンゴ'''を食べたのは誰ですか?)</ref> ======格====== 指示代名詞の格には、文法格の'''主格(yigo)'''、'''所有格 / 属格(yifago)'''、'''様格(yaraago)'''、そして意味格の'''時格(yarawago)'''、'''処格(yaravago)'''、'''菌格(yaratago)'''、'''因格(yaranago)'''、'''向格(yarata'go)'''、'''具格(yarataya)'''が存在する。 ピロリ語における'''菌格'''とは、菌(人物)に関することを表す格である。 ======一覧====== {| class="wikitable" ! rowspan="2" style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | ! colspan="2" |主格 / 所有格 ! colspan="2" |時格 ! colspan="2" |処格 ! colspan="2" |菌格( / 所有格) ! colspan="2" |様格( / 因格) ! colspan="2" |向格( / 具格) |- !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語<ref>砕けた表現として、または所有格の確定のために、それぞれの示称の「da」の代わりに「'''dagn'''」を使うこともある。このとき、普遍示称は「'''yaratagn'''」になる。</ref> !日本語 !ピロリ語<ref>砕けた表現として、または因格の確定のために、それぞれの示称の「wa」の代わりに「'''na'''」を使うこともある。このとき、普遍示称は「'''yarana'''」になる。</ref> !日本語 !ピロリ語<ref>砕けた表現として、または具格の確定のために、それぞれの示称の「dowi」の代わりに「'''duri'''」を使うこともある。このとき、普遍示称は「'''yarataya'''」になる。</ref> !日本語 |- !近示称 |riri |これ、この |riya |このとき |riba |ここ |rida |この菌(人物) |riwa |このような、このため |ridowi |こちら、こうして |- !中示称 |ruru |それ、その |ruya |そのとき |ruba |そこ |ruda |その菌(人物) |ruwa |そのような、そのため |rudowi |そちら、そうして |- ! 遠示称 | rere |あれ、あの |reya |あのとき |reba |あそこ |reda |あの菌(人物) |rewa |あのような、あのため |redowi |あちら、ああして |- !不定示称 |roro |どれ、どの |roya |どのとき |roba |どこ |roda |どの菌(人物) |rowa |どのような、どのため | rodowi |どちら、どうして |- !超話示称 |rara |例のあれ、例のあの |raya |例のあのとき |raba |例のあそこ |rada |例のあの菌(人物) |rawa |例のあのような、例のあのため |radowi |例のあちら、例のああして |- !普遍示称 |yarayi |かれ、かの |yarawa |かのとき |yarava |かしこ |yarata |かの菌(人物) |yaraa |かのような、かのため |yarata' | かつ、かくして |} ======不定疑問代名詞====== 不定自示称代名詞、すなわち不定疑問代名詞は、'''示称外不定代名詞(puruno ^ baneyayi D zii'K wi JD rorogu)'''として、諾否疑問文係語に対応したものが一つだけ存在している。 なお、それ以外の全てのものに関しては、それぞれ対応した'''不定示称代名詞'''が、前述したとおりに不定疑問代名詞となる。 {| class="wikitable" ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; border-bottom:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | ! colspan="2" rowspan="2" |Chyo^ ! colspan="2" |yaChyo^ ! colspan="2" |baChyo^ ! colspan="2" |daChyo^ ! colspan="2" |waChyo^ ! colspan="2" |naChyo^ ! colspan="2" |duriChyo^ ! colspan="2" |dowiChyo^ ! colspan="2" |dagnChyo^ |- ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; border-bottom:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | ! colspan="2" |時格 ! colspan="2" |処格 ! colspan="2" |菌格 ! colspan="2" |主格 / 様格 ! colspan="2" |因格 ! colspan="2" |具格 ! colspan="2" |向格( / 具格) ! colspan="2" |菌格 /所有格(属格) |- ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 !ピロリ語 !日本語 |- !不定疑問代名詞 |rowiwu |是非<ref>副詞的な表現の「是非」(例:今後とも、是非よろしくお願いいたします。)ではなく、物事のはい・いいえに係る名詞としてのもの。</ref> |roya |どのとき |roba |どこ |roda |どの菌(人物) |roro rona |どれ どのような |rona |どのため |roduri |どうして |rodowi |どちら どうして |roda roro rodagn |どの菌(人物) どの |} ====数の語彙==== ピロリ語では、人語において手の指などから成り立った数の数え方があるように、8本の鞭毛と1つの体(細胞)、そして胃から成り立つ'''数の語彙(数詞)'''を持つ。 なお、ピロリ語に「0」は存在しない。<ref>このため、「'''20'''」などを表すときは、「'''regnmou ^ ipirorou'''」(または「regn ^ ipi」)のように、長音補助符号を用いて上の位の数詞と「ipirorou」をつなげる。例えば「'''400'''」を表すなら、上の位の数詞を「'''pegnmou ^ ipirorou'''(40)」として、「'''pegnmou ^ ipirorou ^ ipirorou'''」(または「pegn ^ ipi ^ ipi」)とする。</ref>また、「11」などを表す際は、そのまま「'''egnmouegnmou'''」(または「egnegn」)となる。 さらに、先に述べたピロリ語代名詞における所有格と同様に、ピロリ語における修飾の原則への例外として、主言を単独で前置修飾できる。<ref group="例文">'''regnmou''' pere T ribu pi(私は'''三匹のピロリ菌'''と暮らしている。)</ref> {| class="wikitable" ! style="border-top:1px solid #ffffff ; border-left:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | !1 !2 !3 !4 !5 !6 !7 !8 !9 !10 |- !数詞 |egnmou |regnmou |wegnmou |pegnmou |hegnmou |fegnmou |vegnmou |begnmou |pirorou |ipirorou |- !省略形 |egn |regn |wegn |pegn |hegn |fegn |vegn |begn |pi |ipi |} ====色の語彙==== ピロリ語では、'''色の語彙'''が「'''kaiyou(赤色)'''」と「'''gagn(紫色)'''」、そして「'''rodurarata(黒色)'''」というわずかな数しか存在しない。 これは、胃の中という閉鎖的な環境において、確認できる色が極めて少ないためだと考えられる。 ====親族語彙==== ピロリ語では、'''親族語彙'''が「'''mae(親)'''」と「'''a'to(子)'''」というわずかな数しかしか存在しない。 これは、ヘリコバクターピロリは無性生殖を行うため、そもそも一般に云われる家族関係たるものが存在しないからだと考えられる。 ====音象徴語彙==== ピロリ語では、'''音象徴語彙(<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%93%AC%E5%A3%B0%E8%AA%9E オノマトペ]</span>)'''はかなりの数が存在している。特に、擬態語が擬音語に比べて多い。<ref group="例文">heriko gN '''guvo'raguvo'ra'''('''グヴォラグヴォラ'''なピロリ菌)―('''guvo'raguvo'ra''':'''はつらつ'''であることを表す'''擬態語''')など。</ref> これは、語彙のもととなった言語の一つである日本語における音象徴語彙がかなり多い部類であったことと、ヘリコバクターピロリは先述の通り胃の中という閉鎖的環境にいるため、 聞こえてくる音も少なかったことによって、擬音語が少なくなり、相対的に擬態語が増加したからだと考えられている。 ==表記== ピロリ語では、先述した通り'''ピロリベド(piroribedo)'''と'''ピロソーバド(piroso^bado)'''という二つの文字が存在し、品詞によって使い分けをしている。 ===字種=== ピロリベド、ピロソーバドでそれぞれ114種類の文字と2種類の補助符号ずつ、合計して'''228種類の文字'''と'''4種類の補助符号'''が使われる。 '''長音補助符号'''('''^''')は、主に長音を表し、単独で表記することでハイフンと同様に複数の言葉をつなぐ効果を、'''促音補助符号'''('''<nowiki/>'''')は、主に促音を表し、単独で表記することで句点やカンマ等と同様に文を分ける効果を持つ。 ピロリベドは、韓国のハングル文字に酷似しており、これは字の成り立ちに因るものだと言われている。また、ピロソーバドは日本のひらがなとアルファベットの筆記体を複合させたような見た目である。 さらに、ピロソーバドにおいては<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%8F 偏]<span>と<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%81 旁]</span>で構成された漢字のような形の字も多く、「'''J'''」段や「'''V'''」段はとくに<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%9E 繞]や[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9E%82_(%E6%BC%A2%E5%AD%97) 垂]</span>に類似している。<ref><span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E5%AD%97#%E6%A7%8B%E6%88%90%E8%A6%81%E7%B4%A0 漢字の構成要素]</span>も参照。</ref> また、ピロリ語の文字の特徴として、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A0%E6%80%A7%E6%96%87%E5%AD%97 素性文字]</span>であるため、母音部と子音の形さえわかれば非通常子音部以外の読み方を容易く理解できることも挙げられる。 さらに、前述した通り、ピロリ語の文字にはまだ文字コードが定められていないため、ワープロなどでのピロリ語の表記が難しい。このため、ピロリ=アルファベット表記たるものが存在する。<ref>先述した通り、本項でも'''ピロリ=アルファベット表記'''を用いて解説している。</ref> しかし、この表記方法には問題も多く、例えば「cha」と表記される文字の読み方が「チャ」ではなくむしろ「'''<small>トゥ</small>ラ'''」に近いなど、<ref name="sound" />特に発音に関する弊害がかなり多いことが分かっている。 ===字形=== ピロリ語の字は、5つの母音'''「A」「I」「U」「E」「O」'''の固有の形に、それぞれ19の子音の固有の形を繋げたような形になっている。 '''「K」「S」「T」「N」「H」「M」「R」'''段は固有の形が母音の上部に繋がったような形をしており、これらをまとめて'''通常子音部(a'todo gN nomaru)'''とする。 また、'''「G」'''段は「T」段の、'''「Z」「J」「Ch」'''段は「S」段の、'''「D」'''段は「T」段の、'''「P」「F」「V」'''段は「H」段の左側に繋がったような形をしており、 これらをまとめて'''特殊子音部(a'todo gN rea)'''とする。また、'''「Y」「W」'''段は完全に不規則な固有の形を持っており、これらをまとめて'''非通常子音部(a'todo JgN nomaru)'''とする。<ref>'''「Y」'''と'''「W」'''の半子音であるという性質上、'''半子音部(a'tomei gN harufhu)'''と呼ばれることもある。</ref> なお、'''「A」「I」「U」「E」「O」'''に関しては単に'''母音部(maedo)'''とされる。<ref>ただし、ごくまれにこちらを'''通常母音部(maedo gN nomaru)'''とし、先述した非通常子音部を'''特殊母音部(maedo gN rea)'''と表記することがある。</ref> {| class="wikitable" style="border:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff" | style="background-color:none ; border:none" |[[ファイル:ピロリベド.png|ヘリコバクターピロリによる、ピロリベドが記された胃壁画。|代替文=|フレームなし|リンク=https://ja.wikiwiki.li/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%89.png]] | style="background-color:none ; border:none" |[[ファイル:ピロソーバド.png|ヘリコバクターピロリによる、ピロソーバドが記された胃壁画。|代替文=|フレームなし|リンク=https://ja.wikiwiki.li/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E3%83%94%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%89.png]] |}左がピロリベド、右がピロソーバドである。なお、ここに記載されているピロリ=アルファベット表記はあくまでも基本原則であり、例外的に異なる表記方法をとることもある。<ref>「ki」の文字を「'''qi'''」と表記するなど。詳細は[[ピロリ語#モーラ|モーラ節]]を参照。</ref> ===表記=== ピロソーバドに関しては、筆記体のように文字をつなげて書くことがある。しかし、近年では読みやすさが重視される傾向に基づき、あまり姿を見せなくなった。<ref>ピロリ語の特性上、英語などの筆記体の衰退も影響していると考えられる。</ref> ピロリ語は基本的に左から右への横書きで表記され、縦書きで表記されることはめったにない。また、他の言語と同じように口語のみの表現もある。<ref>手段についての疑問文の文係説明語で「'''dowiChyo'''」を使うなど。</ref> ==文体== ===敬語=== ピロリ語では、普通体と丁寧体の区別などがなく、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E8%AA%9E 敬語]</span>などの<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%85%E9%81%87%E8%A1%A8%E7%8F%BE 待遇表現]</span>も存在しない。しかし、公的な場などにおいては、補助語の代わりに、文型説明語をより多く用いることがある。 また、神への祈祷<ref name="a">ヘリコバクターピロリは'''独自の宗教'''を持つことが明らかになっているが、詳細は未だ解明されていない。</ref>などには全文をピロリベドで表記した文が使われたり、友や家族などの親しい間柄の菌(人物)に手紙を出すときなどは全文をピロソーバドで表記したりすることもあり、 もはや既に上下での待遇表現はピロリ語に発生しているのではないかという考えもある。また、相手を敬うための表現<ref>'''敬語'''に近しいものの、まだまっとうで正しいものではないとされている。</ref>は、現在は神などの非現実的で宗教的な事物にしか使われていないが、 近いうちにこれが発展して、目上の菌(人物)に対する敬語などが発生する可能性は十分にあるとみられている。 ===若者のピロリ語=== 新参のピロリ語話者数は、近年において莫大に増加している。これによって、近年ではピロリ語においても若者言葉たるものが目立ち始めている。 ====若者言葉==== 日本語における「<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B9%B1%E3%82%8C#%E3%82%89%E6%8A%9C%E3%81%8D%E8%A8%80%E8%91%89 ら抜き言葉]</span>」のような、若者によるいわゆる「言葉の乱れ」と同様に、ピロリ語にも若者による砕けた表現が存在している。([[ピロリ語#%E8%84%9A%E6%B3%A8|脚注]]等を参照) しかし、ピロリ語にまっとうな待遇表現がないことからも窺えるように、「失礼」というような概念がピロリ語には欠けているため、全くもって問題にはされていない。<ref>'''差別用語'''などの'''侮辱語'''は存在するため、ピロリ語では皮肉や失礼な表現というよりも、さらに'''攻撃的な言葉'''だけが発展してきたとみられている。</ref> 例外として、「'''Ch'Chyu(強い強調の文係説明詞)'''」は、本来神への祈祷<ref name="a" />などの、かなり限定的かつ宗教的な状況でしか使われない言葉だが、 若者言葉において、普通の強調と同様に使われることが増えてきている。これに対して、敬虔なその宗教の信者たちは強い非難を浴びせている。 また、インターネット上においてはピロリ語の独自のスラングなども若者によって生み出されている。<ref>'''pyLoL'''(滑稽で、愉快であるさまを揶揄するスラング)など。</ref> ====若者の表記==== 若者は、ピロリ語の文字の表記においても独特のものを使うことがある。例えば、本来直線的な文字であるピロリベドを曲線的に書いたり、逆に曲線的な文字であるピロソーバドを直線的に書いたりなど、 字を意図的に崩したものが多く使われる。さらに、近年では日本語における顔文字のように、文字を組み合わせた<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88 アスキーアート]</span>のようなものもインターネット上で流行している。 また、とりわけ<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%94%E6%96%87%E5%AD%97 顔文字]</span>に関しては、縦書きであることや、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%88%E6%96%87%E5%AD%97 2バイト文字]</span>が広く使われるなど、日本語におけるそれと類似点が多い。これには、先述した通り、日本語との深い関わりがあるからだとされる。 ==歴史== ===発生=== ピロリ語という言語体系自体は、ヘリコバクターピロリがもとから所持していたと考えられており、人類の言語が発生する前から存在したという可能性も否定できない。 ピロリ語が発生した原因は、やはり胃内でのヘリコバクターピロリ同士での交流のためだったと考えられる。この辺りは、言語学における<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90 言語の起源]</span>にも深くかかわってくる。 先述した通り、ヘリコバクターピロリは胃の中という閉鎖的環境から独自の言語を生み出したことから、人間の言語の発生について考えることにもその理由が応用できる可能性はある。 ===外語の登場=== ピロリ語が人類の言語が発生する前から存在したとすると、ピロリ語は宿主である人類の言語の発達とともに発達してきたと考えられる。 ヘリコバクターピロリは、胃の中という極めて存在するものが少ない場所に生息しているため、外の存在について知ることができなかった。 しかしながら、人類の言語が発達したことによって、胃の外の存在を、その人類の言語によって知られるようになった。このときピロリ語に発生したのが外語である。 ===発展=== 外語の登場によって、ピロリ語は大きく発展した。単純に語彙が莫大に増えたことも要因の一つだが、最も大きな要因は未知の事象を知ったことによって、文法を根本的に見直す必要があったからだ。 例えば、過去について言及している文は、当時のピロリ語には翻訳できなかった。このため、このごろに時間説明語などの文型説明語が意図的に発生したとみられている。これが細菌工言語と呼ばれる所以である。 このように、翻訳できないものをピロリ語に追加するというような形でピロリ語の文法は発展していき、現在の形に近づいていったとみられている。 ===人間による発見=== この頃、人間によってピロリ語が発見された。誰に、また、どうやって発見されたのかは不明である。 当初、このピロリ語が発見されたときには、「ピロリ菌のような脳さえ持たない細菌ごときが言語など持てるはずがない」「そもそもピロリ菌は音を発することさえできないのに、喋るはずがない」 などといった批判が続出した。しかし、現在、ピロリ語の存在は広く認められており、誰もこのように魯鈍で愚昧な疑問を抱かない。なぜこのように人々の意識が変化したのかは不明である。 ===現在=== 現在では、先述した通り日本語や英語以外にも様々な言語の語彙を外語として取り入れてきており、今後も現在までの発展と同じように、さらなる発展が見込まれている。 また、言語学者によるピロリ語の研究も盛んに行われているため、人類の言語においても言語の起源が解明される可能性があり、つまるところ、人類の言語がさらに発展する可能性があるということだ。 人類の言語とピロリ語は相互に影響しあって発展していく。これからもそれは言語における揺るぎない枢軸として、我々のコミュニケーションを支えていくだろう。 ==脚注== ===注釈=== <references /> ===例文=== <references group="例文" /> <span style="color:#ffffff">Ch'Chyu^ yipayaqin D guyipa Ch'Chyu^ yipayaqin D guyipa Ch'Chyu^ yipayaqin D guyipa</span> <span style="color:#ffffff">Ch'Chyu^ yipayaqin M pirorikin Quarapurapu D yarayi Ch'Chyu Ko^ ranguba pirorikin H buringuru yipayaqin orusarani Ch'Chyu Ko^ omo'K M hitorecin rigiko yipayaqin</span> <span style="color:#ffffff">Ch'Chyu^ yipayaqin D guyipa Ch'Chyu^ yipayaqin D guyipa Ch'Chyu^ yipayaqin D guyipa</span> {{foot|ds=ひろりこ|cat=言語}} </font>
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