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Sisters:WikiWiki麻薬草子/現代中国語を訓読する試み
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高校の漢文はじつに楽しい。語彙を、句法を、訳例を、覚えれば覚えるほど理解が進む。楽しい。楽しすぎる。なんか、原初のよろこびを感じる。楽しい。この暑さに頭蓋骨もろとも脳みそをやられて死にかけているのだが、楽しいことをしていれば生き残れる気がする。快楽は生存の源なのだから。楽しい漢文で何か楽しいことをして遊べば、その楽しさが私を生かしてくれるはずである。 何をして遊ぼう。かの『知識から文脈へ 理解をふかめる 精説漢文』でも読もうか。否、あれはたしかに面白いが、決して酷暑に打ち勝てるほどではない。それに、今に茹でだこになりそうな脳に、まとまった知識をインプットするのはあまりよくない。 やはりアウトプット――白文を自分で訓読するなどしようか。きっと楽しいにちがいない。白文はどこから調達しようか。漢字辞典の付録「名詩百選」の漢詩は難解すぎるし、歴史書の漢文も難解すぎるし、漢文学なんて難解すぎるし……ああ、漢文はことごとく難解だなあ! 難解な漢文が存在しなければ、難解でないが漢文に取って代われる何かを探しなさい――そう、[[米野栄作]]の言葉である。漢文に代用可能な何か……はっ、現・代・中・国・語! というわけで、愚かなペヂァの項目「麻薬」にアクセスし、その言語間リンクで見つけた中国語版「[https://zh.wikipedia.org/w/index.php?title=Special:%E5%BC%95%E7%94%A8%E6%AD%A4%E9%A1%B5%E9%9D%A2&page=%E9%BA%BB%E9%86%89%E8%97%A5%E7%89%A9&id=58095565&wpFormIdentifier=titleform 麻醉藥物]」の導入部をピックアップしてみる。つまり、以下が白文となる。 <blockquote> 麻醉药物(英語:narcotic)又称毒麻药,最早泛指能夠導致人類進入睡眠、昏迷或無知覺狀態的藥品。在美國,它被用來指稱鴉片類藥物,如鸦片、海洛英、吗啡、杜冷丁,或是鴉片類藥物的衍生物,如可待因酮(oxycodone)、氫可酮(hydrocodone)。因此,這個名詞在現代具有負面意思,通常被用來指法律上禁止使用的藥品,也就是毒品(Prohibition of drugs)。 麻醉药物和精神药物是构成毒品的两大来源,联合国制定有《麻醉品单一公约》以控制吸毒问题。 </blockquote> 短いようだが、これだけでもかなりの困難を伴うことになるだろう。よい書き下し文を書くには、現代中国語とはいえ、正確な漢文訓読の方法を一定以上模さなければならないからだ。 さて、真夏の熱気に苦しみつつ、以下のような書き下し文が、拙いながらも一応の完成を見た。ただし、愚かしいことに原文で簡体字と繁体字が混交していたので、この際、漢文っぽさを醸し出すためにもすべて繁体字で統一して置き換えた。 <blockquote> <ruby>麻醉藥物<rt>ますいやくぶつ</rt></ruby>(英語:narcotic)<ruby>又<rt>また</rt>毒麻藥<rt>どくまやく</rt></ruby>と<ruby>稱<rt>しよう</rt></ruby>するは、<ruby>最<rt>もつと</rt></ruby>も<ruby>早<rt>はや</rt></ruby>くは<ruby>泛<rt>あまね</rt></ruby>く<ruby>能<rt>よ</rt></ruby>く<ruby>人類<rt>じんるい</rt></ruby>を<ruby>夠<rt>こう</rt></ruby>に<ruby>導致<rt>どうち</rt></ruby>して<ruby>睡眠<rt>すいみん</rt></ruby>、<ruby>昏迷<rt>こんめい</rt>或<rt>ある</rt></ruby>いは<ruby>知覺<rt>ちかく</rt>無<rt>な</rt></ruby>き<ruby>狀態<rt>じようたい</rt></ruby>に<ruby>進入<rt>しんにゆう</rt></ruby>せしむるの<ruby>藥品<rt>やくひん</rt></ruby>を<ruby>指<rt>さ</rt></ruby>す。<ruby>美國<rt>びこく</rt></ruby>に<ruby>在<rt>あ</rt></ruby>りては、<ruby>它<rt>そ</rt></ruby>れ<ruby>鴉片<rt>あへん</rt></ruby>に<ruby>類<rt>るい</rt></ruby>する薬物、鴉片、<ruby>海洛英<rt>ヘロイン</rt></ruby>、<ruby>嗎啡<rt>モヒ</rt></ruby>、<ruby>杜冷丁<rt>ドランチン</rt></ruby>の<ruby>如<rt>ごと</rt></ruby>き、或いは<ruby>是<rt>こ</rt></ruby>れ鴉片に類する藥物の<ruby>衍生物<rt>えんせいぶつ</rt></ruby>、<ruby>可待因酮<rt>オキシコドン</rt></ruby>(oxycodone)、<ruby>氫可酮<rt>ヒドロコドン</rt></ruby>(hydrocodone)の如きを<ruby>指稱<rt>ししよう</rt></ruby>するに<ruby>用來<rt>ようらい</rt></ruby>せらる。<ruby>此<rt>これ</rt></ruby>に<ruby>因<rt>よ</rt></ruby>りて、<ruby>這個<rt>この</rt>名詞<rt>めいし</rt>現代<rt>げんだい</rt>負面<rt>ふめん</rt></ruby>なる<ruby>意思<rt>いし</rt></ruby>を<ruby>具有<rt>ぐゆう</rt></ruby>し、<ruby>通常<rt>つうじよう</rt>法律上<rt>ほうりつじよう</rt>使用<rt>しよう</rt></ruby>するを<ruby>禁止<rt>きんし</rt></ruby>せらるるの藥品、<ruby>也<rt>ま</rt></ruby>た<ruby>就<rt>すなわ</rt></ruby>ち<ruby>是<rt>こ</rt></ruby>れ<ruby>毒品<rt>どくひん</rt></ruby>(Prohibition of drugs)なるを<ruby>指<rt>さ</rt><ruby>すに用來せらるるに在り。</ruby> 麻醉藥物と<ruby>精神藥物<rt>せいしんやくぶつ</rt></ruby>とは是れ毒品の<ruby>兩<rt>りよう</rt>大來源<rt>だいらいげん</rt></ruby>を<ruby>構成<rt>こうせい</rt></ruby>し、<ruby>聯合国<rt>れんごうこく</rt>制定<rt>せいてい</rt></ruby>《<ruby>麻醉品單一公約<rt>ますいひんたんいつこうやく</rt></ruby>》<ruby>有<rt>あ</rt></ruby>り、<ruby>以<rt>もつ</rt></ruby>て<ruby>吸毒問題<rt>きゆうどくもんだい</rt></ruby>を<ruby>控制<rt>こうせい</rt></ruby>す。 </blockquote> はあ、楽しかった。やはり酷暑には訓読がよい。今度またやってみようかな。諸賢もやってみてはいかがだろうか。まあ時間はかかる。全文を英訳して文意をつかみ、『精説漢文』とWeblioの中国語辞典とその他資料文献とをはしごし、それでも解釈しづらい点が多くあったので、LINEオープンチャットの中国語コミュニティに参加して質問を投げまくったりした。特に「夠」「用來」辺りはひどく悩まされたし、何なら今でもどうすべきだったか少しも分からないし、頭は普通に茹でだこになった。この短い試訳を仕上げる手間で膨大な時間が泡のように消え失せたようである。え、てか日付変わってるじゃん。昼間の暑さとか欠片も残ってないし。やはり途中で Twitter いじったり読書したり数独したり寝たりしたのがまずかったか……。
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