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'''アンモク語'''は、主に[[アンモク共和国]]において話される言語。アンモク人の実に100%が母語話者となっており、[[Sisters:WikiWikiオンラインリファレンス/アンモク共和国の法律/アンモク憲法|アンモク憲法]]では同国の公用語と位置づけられている。言語系統については、太平洋諸語と同系統ではないかとする説もあるが、証明には至っていない。 ==文法== ===統語的特徴=== <!-- アンモク語の統語的特徴<! 本当は「特長」と書きたいのだが、必死に我慢している >のひとつに、文頭に立つ動詞を中心に、動詞が取る項(主格項や対格項など)があくまで対等な関係で並ぶという構造がある。これは、主語を特別視し、その数や性などによって動詞を屈折させるほとんどの印欧語とは大きく異なる点である。 屈折を持つ唯一の品詞である徒党詞が動詞句と名詞句を隔て、短い分離詞が名詞句同士を隔てる。この方式は、迂言的であると言われることもある一方で、誤読の可能性を確実かつ大幅に低減させている。--> ===文の構成=== アンモク語はしばしば「離隔の言語 (language of segregation)」と呼ばれることがあるが、それは、語彙的意味を持たない離隔のための品詞・[[#徒党詞|徒党詞]]と分離詞が多くの文に出現するためである。たとえば典型的な平叙文は、「'''動詞(句)―徒党詞―名詞句―分離符―名詞句'''」といった構成を持つ。すなわち、動詞と名詞句が徒党詞によって区切られ、さらに名詞句同士が分離符によって区切られるのである。 ===徒党詞=== 徒党詞は、述語と名詞句とを隔てるための単語である。より厳密には、名詞句と結びついて「徒党部」を形成し、それら名詞句を項とする述語に対して分立させる。「徒党詞」という命名は、このような統語的作用を、同年代の友人数名で閉鎖的な集団を形成し、保護者や教師と距離を置こうとするギャング・エイジの少年らに見立てたものである。 徒党詞は、その屈折によって法と時制を標示する。以下は徒党詞 'geide' の屈折である。 {| class="wikitable" |+'geide' の屈折 ! ! 直説法 !! 仮定法 !! 命令法 !! 疑問法 !! 釈迦に説法 |- ! 現在時制 | geide || geides || geisa || geigam ||(なし) |- !過去時制 | geidein || geiden || geidest || geiges ||(なし) |- ! 未来時制 | geideit || geidem || geidest || geigem ||(なし) |} ====直説法==== 直説法は、事実をそのまま語るための最も基本的で一般的な法であり、徒党詞の活用 '''geide''' (現在時制) - '''geide'''in (過去時制) - '''geide'''it (未来時制) によって表される。 =====直説法現在時制===== 直説法現在時制には次のような用法がある。 *現在における事実、しばしば習慣的反復の事実を表す。<ref group="例"> *Lasch '''geide''' bapka-ki ixrau-ra **exist GANG.IND.PRS dog-SBJ mountain-LOC **"山に犬が居る。"</ref><ref group="例"> *freuet mafyb '''geide''' ja. **run often GANG.IND.PRS 1SG.SBJ **"私はよく走る。"</ref> *現在時点において進行中の事実を表す。<ref group="例"> *freuet neut '''geide''' ja. **run now GANG.IND.PRS 1SG.SBJ **"私は今、走っている。"</ref> *予定ないし約束された未来の事実(=確定的未来)を表す。<ref group="例"> *pisi '''geide''' sei-v schwa-li fra. **travel.to GANG.IND.PRS neiboring-ALL country-ALL tomorrow-TEMP 3SG.SBJ **"彼は明日隣国へ赴く。"</ref> *時間的制約のない不変の真理や規則を表す。<ref group="例"> *oleupf '''geide''' cefa-v erwak-mi cifeses-pi. **call GANG.IND.PRS cefa-ACC erwak-ACC cifeses-DAT **"凍った水を氷と呼ぶ。"</ref><ref group="例"> *espfar-te teifasb-ki blauzig '''geide''' neko-li. **panicked-SBJ migratory.bird-SBJ fall GANG.IND.PRS the.sea-ALL **"焦った渡り鳥は海に落ちる(≒急いては事を仕損じる)。"(ことわざ)</ref><ref group="例"> *mi-weislaut tierens um sfierent anlasre-p '''geide''' veizeng-ki **ACC-language study and protect active-PL GANG.IND.PRS nation-SBJ **"言語は、国家が積極的に研究しかつ保護する。"(アンモク共和国憲法第12条)</ref> *過去の事実を述べるために用いて、表現に臨場感を持たせる(歴史的現在)。<ref group="例"> *sandechez-pafrube '''geide''' hafgjuyki-ette-∅ niese-li ammock-mi. **buid-HO.B GANG.IND.PRS Hafgjuyki-PL-SBJ ancient.times-TEMP Ammock-ACC **"はるか昔、ハフティクリ兄弟がアンモク共和国をお作りなさった。" </ref> =====直説法過去時制===== 直説法過去時制には次のような用法がある。 *過去における事実、時として習慣的反復の事実を表す。<ref group="例"> *schleup weiter '''geidein''' prosled-ki midhunges-mi. **once represent GANG.IND.PST purple-SBJ desire-ACC **"かつて紫は欲望を象徴した。"</ref><ref group="例"> *freuet '''geidein''' ellas-v schweij-li fen-li ja. **run GANG.IND.PST every-TEMP morning-TEMP at.that.time-TEMP 1SG.SBJ **"私はそのころ毎朝走った。"</ref> *過去時点において進行中の事実を表す。<ref group="例"> *freuet '''geidein''' fen-li ja **run GANG.IND.PST at.that.time-TEMP 1SG.SBJ **"私はそのとき走っていた。"</ref> *事実の確認を表す。<ref group="例"> *meipfa lansche '''geideiin''' hochda-ki nisch sedma-mi **probably COP GANG.IND.PST today-SBJ date.of eighth-ACC **"おそらく、今日は八日だった。"</ref> *確言を表す。<ref group="例"> *woche-∅ nehbste '''geidein'''. *this-ABS win GANG.IND.PST **"これは勝ったな。"</ref> =====直説法未来時制===== 直説法未来時制には次のような用法がある。 ====命令法==== 命令法は、文が示す事象について、その実現を強制したいという感情を表明して命令文を作るか、またはその実現を強く願う感情を表明して願望文を作る。いずれの場合も主語が1人称になることはなく、また文末には必ず感嘆符 '!' が付される。 命令法の文で主語を表す名詞句を省略すると、"laf" または "laupf" に対する命令を表す。 ====疑問法==== ====釈迦に説法==== アンモク語に「釈迦に説法」という法は存在しない。 ===動詞=== アンモク語の動詞は平叙文においてたいてい最初の位置を占める要素であって('''定動詞第一位''')、主に動作・変化・状態・存在を表す。屈折はせず、時制や法や相などの標示を担うことはないが(それらは[[#徒党詞|徒党詞]]の役目である)、接辞によって法性(モダリティ)を持つことができる。 文の述語となって、徒党部に格納された名詞句を項として取ることができる。項の取り方は、動作的動詞と非動作的動詞とで若干異なる。 ===名詞=== *すべての名詞は格辞が付いて格を標示される * ===形容詞=== *名詞の前置修飾 *コピュラ文の述語 ===副詞=== *動詞の後置修飾 *形容詞や他の副詞の前置修飾 *文全体の前置修飾(?) - "Astonishingly, the girl didn't cry." の 'astonishingly' みたいなやつ *コピュラ文の述語 ==脚注== ===注釈=== <references group="注" /> ===例文=== 例文のグロス表記は[[Sisters:WikiWikiリファレンス/全宇宙グロス表記統一規則|全宇宙グロス表記統一規則]]に従った。 <references group="例" />
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