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帝国主義のパパイヤ
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帝国主義のパパイヤとは、巨大な領域を構え複数の民族を強権的に支配しようとする種類のパパイヤのことである。 ==概要== エンパイヤー、パパイヤ ==亜種== {{大喜利|場所=3}} *修正マルクス主義パパイヤ *完全菜食主義パパイヤ *法理主義パパイヤ *令状主義パパイヤ *人種差別主義パパイヤ ==来歴== ===「発見」=== 帝国主義のパパイヤが人類によって発見されるには、'''野菜による知性 (Vegetable Intelligence)''' の概念がアンチヴィーガニズム団体「窓の裏のピイナツ」によって提唱され、かつ彼らの立ち上げた形而上知能測定センター (MIMC) が圧力団体として地球連合 (GU) の首脳陣を手駒にするのを待つ必要があった。2312年、宮崎県のパパイヤ農場で行われたVIテストに合格したパパイヤが、「帝国主義」を指向する最初のパパイヤとして認められた。彼が拡張脳波検出機を通じて帝国主義のパパイヤの発見に沸く調査員たちに{{傍点|文章=語りかけた}}最初の言葉は、こうだった。 <blockquote>おお、長く苦しい旅路を経て、ついに発見したぞ! 我がインド亜大陸よ!</blockquote> こともあろうに、帝国主義のパパイヤは農場で実るという行為を大西洋での航海と勘違いし、さらに宮崎県の狭い農場を南北アメリカ大陸と勘違いし、さらに南北アメリカ大陸をインド亜大陸と勘違いしていたのであった。この驚くべき事実によって、帝国主義のパパイヤはさらなる検査のためにアムステルダムのMIMC本部へと輸送されることになる。 ===オランダ=パパイヤ連合王国=== MIMC本部の知能スコア検査で満点を叩き出したパパイヤは、すでにその異常な学習能力をもって拡張脳波検出機の仕組みを完全に把握していた。パパイヤが興味を示したのは、そこに使われている人口音声スピーカーだった。この音声生成のシステムに内蔵される、感情パラメータの検出によって自然な読み上げを行う機能を利用することを思いついたパパイヤは、即座に殺意ハイテンションになって自身の感情性を殺害方向に極端に大きく検出させ、人口音声スピーカーから死の音声を生成させることに成功し、周囲の検査官6人を殺害した<ref>むろんパパイヤに聴覚はないので、パパイヤ自身は死ななかった。</ref>。この後、パパイヤはスピーカーの振動によって施設内を這い回り、計81名の従業員を殺害したところで、MIMC内部保全実行委員の策略によって二階の「レクリエーション室」に閉じ込められた。このときの状況を、元MIMC内部保全実行委員のホセ=カリンジは著書の中でこう回顧している。 <blockquote>サイレンが鳴って、俺のスキン・デバイスには「すぐさま武器を取り出して二階へ向かえ」と表示された。実際、あの組織には敵が多かったから、こんなことは日常茶飯事だったし、GUから支給されたエネルギー放射機銃にかかれば、いつも襲撃者は俺達の前で肉体の形を数分と留められなかった。だからこのときも、俺はこの司令を恐ろしいとも思わず、さっさと二階に上がっていったんだ。そこで――奇妙に思った。あちこちに転がっているスタッフの死体に、外傷がないんだ。化学兵器や放射線は検出されていない。なら、これは何なんだ? ――その思考が凍結した一瞬、俺は何か、バイブレーションのようなものと、「声」を聞いた気がした。振り向くと、そこには黄色いパパイヤがいて、俺はなぜか、そいつが悪魔のような笑みを浮かべていると思った。そして、「声」をもろに聞いてしまったんだ。それは、何百人もの子供が集まって、全く同じ周期で、一斉に鋭い笑い声を上げているような、とにかく徐々に大きくなって、俺の耳から脳みその中に入ろうとしてくる――まるで、そう、昆虫のような体つきで耳をこじ開けようとしてくる、狂った響きだった。そのまま意識を失いそうになったところで、やってきた仲間の一人がとっさに俺の耳のすぐそばで拳銃をぶっ放してくれて、なんとか助かったんだ。聴力を一時的に喪失した俺は、そのまま情けない声を上げて、階段を落っこちるようにその場を逃げ出した。今でもあのパパイヤの汚い黄色が脳裏にこびりついて取れないよ。</blockquote> 「死の声」は大きな脅威であったが、振動によって這って動くパパイヤは、機動力に弱点を抱えていた。MIMCは光学迷彩装甲を改造し、即席の「ノイズキャンセリングスーツ」とエネルギー放射機銃P-72を装備して、物量によってパパイヤを対比に転じさせ、防音室であるレクリエーション室に閉じ込めることに成功した。マルマジカ=ディアスの証言によれば、このときパパイヤはすでに獲得的な「進化」を遂げつつあり、振動による動きはバッタのように俊敏なものになっていたという。かくして窮地に陥ったパパイヤだったが、このレクリエーション室で彼は最大の協力者を手に入れることとなる。MIMCの「精神感応活性化実験」「透視・念写活性化実験」「パイロキネシス活性化実験」など、ほとんどすべての実験に対して「第一級適合者」となったMIMCの最高傑作、メリンダ=シャンドリエである。早くから安楽死を法的に認めていたオランダ王国の中で、彼女はありふれた安楽死希望者だった。彼女を特別にしたのは、その唯一無二の「不死性」であった。
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