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{{基礎情報 生物|生物界=動物|通称=トンデヒニイルナツノムシ|画像=コクゾウムシ 外村康一郎.jpg|分類= {{{!}} {{!}} 界:動物界 Animalia {{!}}- {{!}} 門:節足動物門 Arthropoda {{!}}- {{!}} 綱:昆虫綱 Insecta {{!}}- {{!}} 目:コウチュウ目 Coleoptera {{!}}- {{!}}亜目:多食亜目 Polyphaga {{!}}- {{!}}上科:ゾウムシ上科 Curculionoidea {{!}}- {{!}} 科:オサゾウムシ科 Dryophthoridae {{!}}- {{!}}亜科:オサゾウムシ亜科 hynchophorinae {{!}}- {{!}} 族:コクゾウムシ族 Sitophilini {{!}}- {{!}} 属:コクゾウムシ属 Sitophilus {{!}}- {{!}} 種:トンデヒニイツノムシ S. tondenheis inuits {{!}}- {{!}}亜種:'''トンデヒニイルナツノムシ''' '''''S. tondenheis inuits lunas''''' {{!}}} |ICUNレドカテ='''Least concern''' |分布状況=北緯40°以上|生息年代=新生代|学名=''Sitophilus tondenheis inuits lunas''|和名=''飛んで火に入る夏の虫''<br>''屯田兵イヌイット<ruby>月<rt>ルナ</rt></ruby>ツノムシ''|英名=''Tondenheinuit luna weevil''}} '''トンデヒニイルナツノムシ'''は、「自分から危険な事に進んで関わった結果自滅してしまう」ことを意味することわざ、またはコクゾウムシ科コクゾウムシ属の昆虫の一種、'''トンデヒニイツノムシ'''の亜種である。 ==生態== トンデヒニイルナツノムシは、イネ科の穀物を食害することで知られるコクゾウムシ(ツノムシ)の一種であり、生態は一般的なコクゾウムシとほとんど変わらない。ただし、トンデヒニイルナツノムシはイネ科穀物に限らず植物や肉などあらゆる食物を見境なく食い荒らし、衣服等の繊維はもちろん木材や石材、時には金属まで食害するという異常な食性を持っている。体長は0.7~1.5mmほどであり、小さな隙間でも侵入してくる。 トンデヒニイルナツノムシは非常に優れた環境適応能力を持っており、-200度の低温から、1000度近い高温まで耐えることが出来る<ref>このため、もちろんトンデヒニイルナツノムシは仮に火の中に入っても何のダメージもない。</ref>。真空状態でも生存できるほか、毒性のある化学物質や放射線、物理的な衝撃に対しても非常に高度な耐性がある。そのスペックは[[筋トレするクマムシ]]と互角とされるが、乾眠という特殊な状態に移行してようやく優れた耐久性を発揮できる[[筋トレするクマムシ]]と違って、トンデヒニイルナツノムシはこの耐久性を常時発揮していること、また先述の異常な捕食能力を有していることから、総合的にはトンデヒニイルナツノムシの方が優れた生命力を持っていると言われる。 ==進化史== ===第一の試練・北海道=== コクゾウムシは古くから北海道にも分布しており、クリやドングリを食害していたが、それは人間が整備した温暖な住環境あってのものだった<ref>小畑弘己. (2022). コクゾウムシと縄文人 世界最古の貯蔵食物害虫の発見. ''文化財の虫菌害''. ''83''. 3-8.</ref>。このため、明治期に屯田兵制が開始し、北海道が開拓されて急速に農村化・都市化が進行すると共に、そこにおいて収穫された大量の作物が貯蔵されるという好条件がそろうと、コクゾウムシはこの時期北海道において一気に繁殖することとなる。しかしそれも長くは続かず、明治政府が大発生したコクゾウムシによる食害を問題視して農村や都市において積極的な防除等の対策を行ったことで、多くのコクゾウムシは人間の整備した環境を離れざるを得なくなった。厳冬の北海道の奥地に移動したほとんどのコクゾウムシは寒冷な環境に耐えられず死滅していったが、ごく少数のコクゾウムシは寒冷な気候に適応した。個体数の母数が十分あったために、この適応した個体群はそのまま北海道の森林地帯に定着し、コクゾウムシから分化して'''トンデンヘイツノムシ'''という種を為した。 トンデンヘイツノムシは寒さへの高い耐性を獲得し、体長はコクゾウムシよりも一回り小さくなった。コクゾウムシは気温が20℃以上の状況でのみ活発に飛翔し、また飛翔したとしてもその範囲は400mほどであるが<ref>宮ノ下明大, 佐野俊夫. (2016). 一般住宅地の屋外に設置したフェロモントラップに捕獲されたコクゾウムシの記録. ''ペストロジー''. ''31''(2). 61-64.</ref>、トンデンヘイツノムシは-47~8℃までの非常に寒冷な環境でも飛翔が可能になり、また飛翔の範囲も4~5kmまで伸びた。これによってトンデンヘイツノムシは樺太を経由して北極圏まで北進し、分布を広げていくことになる。 ===第二の試練・アラスカ=== ===第三の試練・月面=== ===ボーナスステージ=== ==ことわざ== ==脚注== <references/>
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