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シンジツノクチ
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===現在=== 2021年現在、世界の人口は2億人となっている。生存者の多くは'''コミュニティ'''と呼ばれる小規模な集落単位で暮らしている。地下に都市を作るもの、既存の建物を密閉しその中に住むものなどがいる。家畜も飼い、食物としている。しかし、十分な水や食べ物を得るにはどうしても外に出る必要があり、数名が1か月に1度くらいの頻度で外へ調達に向かう。その時にシンジツノクチに食われる可能性はもちろんあり、戦々恐々と暮らさねばならないのが現状だ。しかし、ブルネイのコミュニティで、室内で野菜などを育て、収穫する技術が確立されたという情報がある。この技術が世界中に広まれば、人類の生存の可能性がまた上がるとして、期待が高まっている。 コミュニティ同士は無線で連絡を取り合っている。シンジツノクチのホルモンの侵入を防いでいるがゆえに、電波も入りづらいが、調達の日などに無線を飛ばしてみるのだ。他の生存者と繋がったときの嬉しさったらない。前述したブルネイの情報もこうして得たものである。 一部の勇敢な人々は、建物に閉じこもり、研究開発を続けている。部品等の調達も難しいし、シンジツノクチに食われる可能性も高まる。何か発見できたとしても、それを他のコミュニティに伝えることはなかなかできない。それでもいつの日か人類が新鮮な空気を吸って生きていけるように、研究に励んでくれているんだ。 その甲斐あって今年の9月には第二の核弾頭がソマリアで完成して、'''マグニ'''と名付けられた。たった一発に10年かかっている。でも、確実に人類は前へ進んでいる。マグニをローマに撃ち込みザ・ファーストを駆除する'''ウィクトーリア作戦'''が今計画されている。また、放射線の防護服の開発も進み、2023年にはデリーの調査が予定されている。ニーケー作戦の勝敗、すなわち核兵器による攻撃がシンジツノクチに有効かどうかが、人類の絶滅を防げるかに大きく関わってくるだろう。 効くかも分からない兵器の開発に喜んでいて、可笑しいかもな。でも、信じたいんだ。人類は勝って、生き残れるって。
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