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二・零零事件
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====事件の終結==== その頃事態を知った職員たちは、はじめの現場である中学3年の教室で救命活動にあたっていた。負傷者があまりにも多かったためにその救護で手一杯になり、少年の拘束が遅れることにつながったとされている。 一方、中学2年生の隣に教室がある中学1年生と上の階に教室がある高校1年生は、中学2年生が襲撃され始めた頃には避難を開始していた。両学年とも最初の凶行の現場である中学3年の教室から離れた方向に避難していたが、少年の移動方向と一致していたため、最後尾が少年と鉢合わせする結果になってしまった。 8時29分、高校1年生の生徒が少年と遭遇している。そのときのことを、次のように回顧している。 <blockquote><span style="font-size:105%"><font face="Times New Roman">私の教室は一番端だったから、結果として逃げ遅れることになったんです。(中略)教室は2階でしたから、階段を降りていたんです。そこでブレザーが手摺に引っ掛かってしまい、焦ってたから余計に取れなかったんです。中一の子も手伝ってくれて、ようやく取れたときに、犯人の子が教室から出てきたんです。(中略)もう足が竦んでしまって、二人で固まっていたんですけど、犯人の子はこっちを見ただけで横の棟に行ったんです。ふと我に返って中一の子と逃げ出したんです。その時背後で何人かの先生の怒鳴り声が聞こえました。ああ、これでもう大丈夫だとひどく安心したのを覚えています。<br>〜当時の開邦高校1年生</font></span><ref name="anohi"/></blockquote> 4人の教師たちが遅ればせながら駆けつけ、少年を発見した。その時も少年は、教師に気づいたものの無視して横の棟へと歩を進めた。そこで教師たちは一斉に飛びかかり制圧しようとした。しかし少年は抵抗、カッターナイフを振り回した。だがカッターナイフは切れ味が悪くなっていたこと、服を掴まれ腕があまり動かせなかったことから、2人が軽傷を負うだけに終わった。 だが取り押さえるまでには至らず、少年は着ていたジャージを脱ぐことで拘束から逃れ、教師たちから距離を取った。すると突然、少年はカッターナイフの刃を目一杯出し、自らの腹部に突き立てた。刃は胃を貫通、背中の静脈にまで達し、少年は失血性ショック死した<ref name="kei"/>。こうして二・零零事件は、8時31分、少年の自決で終結した。
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