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アンモク共和国
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===共和国時代=== アンモク神国誕生の6時間後、場所を同じくして「アンモク共和国」が誕生した。これは現在のものとほぼ同一の国家である。アンモク共和国が出来てから消滅するまでの時代を'''共和国時代'''という<ref group="†">もちろんアンモク共和国は現存するが、歴史学会によって「消滅した際には違う時代区分名で呼ぼう」ということが決まっているため、このような書き方をした。</ref>。 ====ナチュラライゲン化現象==== 「アンモク神国」が共和制の国家になり「アンモク共和国」に変化したこと、またその瞬間を、'''ナチュラライゲン化現象'''または'''ナテュラライゲン化現象'''という。 前述したが、アンモク神国はわずか6時間で壊れてしまった。実はアンモク神国には当初から不穏な空気があったのである。具体的にどのような空気だったのかははっきりしていない(ただし、首都ヒュデロユイナ市から2209キロメートル離れたところにある洞窟で、「アンモク神国の不穏な空気」とのラベルが貼られた缶詰が発見されたという。現在ドイツの研究者チームによって分析が進められており、新たな発見が期待されている。<ref >[[Sisters:WikiWikiオンラインニュース#アンモク神国の不穏な空気、ついに発見か|WikiWikiオンラインニュース「アンモク神国の不穏な空気、ついに発見か」]](7月21日)より。</ref>)。少なくとも、その不穏な空気によってナチュラライゲン化現象は起こったのである。 同現象の起こりは次のようなものである。神国時代、兄弟神の連立皇帝就任式の日、兄弟は二人とも体調を崩して欠席してしまった。これを受けて住民41人の97%、すなわち39.77人が「彼らは不信任である」してデモを始めた。けが人が出るほどのデモである。狭い場所を好む国民性がある彼らはわざわざ狭い道を選んでデモ行進をしたのだが、その圧迫感に気を失った男、声を張り上げすぎて貧血症状が出た女、デモの参加者に勢い余って杖を蹴飛ばされ、どこかに行ってしまったので帰れなくなった老人、騒ぎに紛れてポケットに入っていた[[Cookie Clicker|クッキー]]が割れてしまって喚く子供、冬眠から覚めたら何やらめんどくさいことになっていたので二度寝を決意したモグラ……これらのように、このデモは多くの犠牲者を生んだという。 そしてこの騒動を受けて兄弟は「んね、これどうする?」「まあ良いんじゃない?」等、厳粛な話し合いのもとにその権力を住民に明け渡すことにしたのである<ref >[[Sisters:WikiWikiリファレンス/アンモク議事録/第一号「山の輝く夏にて_兄弟」|アンモク議事録第一号「山の輝く夏にて 兄弟」]]より。</ref>。一般に「ナチュラライゲン化」と言った場合、この瞬間のことを指すことが多い。 ちなみに、このときに出来た'''住民自治会議(ウズ・ユハーゲル)'''によってすぐに'''シハヤタ会議'''<ref group="†">「シハヤタ」とは古[[アンモク語]]で「2にまつわるもの」。従って「シハヤタ会議」は「(ゲブクスに次いで)二回目に開かれた会議」という意味。</ref>が開かれ、「やはり彼女じゃないか」「うむ、彼女こそふさわしい」「そうだ、どう考えても彼女が適任だ」等、厳粛な話し合いのもとに新しい代表として選ばれたのが[[レイシゴ・ハヤカワ]]である<ref group="†">議事録は存在しないが、どのアンモク人に聞いても必ず「シハヤタ会議が最初に選んだ代表は[[レイシゴ・ハヤカワ]]で、そのときの会議は厳粛に行われた」と返答されるので、恐らくそうなのだろう。</ref>。なお、この「住民自治会議」は当時からほとんど変化の無い状態で現在も残っている。 ====言語の表記法の誕生==== {{main|1=#言語|2=アンモク語#歴史}} 住民自治会議によってシハヤタ会議が開かれた直後、人々が気付いたことがあった。議会には議事録が無くてはならないということである。人々はすでに[[アンモク語|共和国式アンモク語]](現代アンモク語)を話していたが、言語を表記するための文字が無いことについては古アンモク語と同様であった。仕事の早い彼らは早速、自分たちが持っている音素を満遍なく表すことができるような、以下の'''アンモク語アルファベット'''を編み出した。アンモク語アルファベットは、ラテンアルファベットの起源の一つとなった。 {| class="wikitable mw-collapsible mw-collapsed" style="text-align:center;" |+アンモク語アルファベット ! style="width:1em;" | 字種 !! 三書 !! 字形 !! 名称<ref group="†">なお、子音は [[ファイル:ag-silent.jpeg|35px|middle]] を除いて特定の名称を持たない。</ref> !! IPA<ref group="†">最も一般的なもののみ示した。音声表記が2つ並ぶものは、左が強勢のないとき、右が強勢のあるとき。</ref> !! 翻字 !! 備考 |- ! rowspan="18" | 母音字 ! rowspan="7" | ティナ・アーン<ref group="†">古アンモク語で「きわめて立派な文字ども」の意。</ref> |[[ファイル:ag-a.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | アー || [ə] || a || style="text-align:left;" |[[ファイル:ag-a-2.jpeg|35px|middle]](異体字) |- |[[ファイル:ag-e.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | エ || [ɛ]/[e] || e || |- |[[ファイル:ag-ei.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | ミ || [ɪ] || ei || |- |[[ファイル:ag-i.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | ティ || [ɨ] || i || style="text-align:left;" | 原則として語頭にのみ出現する。 |- |[[ファイル:ag-oa.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | パ || [ɔ] || oa || |- |[[ファイル:ag-oah.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | アープ || [ɔː] || oah || |- |[[ファイル:ag-aae.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | マペ || [aɛ] || aae || |- ! rowspan="5" | プコース・アーン<ref group="†">古アンモク語で「冗長な文字ども」の意。</ref> |[[ファイル:ag-ae.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | クター || [ɛ] || ae || style="text-align:left;" | 現在では、固有名詞を除いてほぼ使用されない。 |- |[[ファイル:ag-o.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | ト || [o] || o || |- |[[ファイル:ag-eih.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | イート || [ɪː] || eih || |- |[[ファイル:ag-ey.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | ターキ || [eɨ] || ey || style="text-align:left;" | 原則として語末にのみ出現する。 |- |[[ファイル:ag-oy.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | トーキ || [oɨ] || oy || style="text-align:left;" | 原則として語末にのみ出現する。 |- ! rowspan="17" | メイタス・アーン<ref group="†">古アンモク語で「かわいらしいふりをした文字ども」の意。</ref> |- |[[ファイル:ag-oe.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | エース || [ø] || oe || |- |[[ファイル:ag-aa.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | カー || [əː]/[ʌ] || aa || style="text-align:left;" | [ʌ] と発音するときは直後の子音が長子音となる。 |- |[[ファイル:ag-oh.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | オー || [oː] || oh || |- |[[ファイル:ag-ai.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | メイ || [ɛi] || ai || |- |[[ファイル:ag-oi.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | オイス || [oɪ] || oi || |- ! rowspan="11" | 子音字 |- |(文字なし) || - || [p] || p || [[ファイル:ag-i.jpeg|35px]] 以外の母音字が音節の先頭に書かれるとき、その音節の頭には音素 /p/ が付される。 |- |[[ファイル:ag-silent.jpeg|35px]] || style="text-align:left;" | ムカット || (発音なし) || (該当なし) || |- |[[ファイル:ag-m.jpeg|35px]] || - || [m] || m || |- |[[ファイル:ag-k.jpeg|35px]] || - || [k] || k || |- |[[ファイル:ag-t.jpeg|35px]] || - || [t] || t || |- |[[ファイル:ag-s.jpeg|35px]] || - || [s] || s || |- |[[ファイル:ag-p-b.jpeg|35px]] || - || [p] || p || |- |[[ファイル:ag-k-b.jpeg|35px]] || - || [k] || k || |- |[[ファイル:ag-t-b.jpeg|35px]] || - || [t] || t || |- |[[ファイル:ag-h.jpeg|35px]] || - || [ː] || h || 直前の子音を長子音化する。 |} アンモク語アルファベットが出来たことで、ようやく、国政にとって不可欠である議事録を作ることが可能になった。たとえば、以下は住民自治会議第五の会議の議事録である。 <blockquote> </blockquote>
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