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Sisters:WikiWikiリファレンス/開いた口が塞がらない状態における日本語の音韻解明
」を編集中 (節単位)
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=== 第4章 おわりに === ==== 第1節 結論 ==== 第3章の時点で,日本語に存在するすべてのモーラが,開いた口が塞がらない語への各種モーラに置換可能になったといえる。本節では,それを「結論」として五十音図にまとめ,本研究の成果を一覧されたい。 {| class="wikitable" !あ |あ[ä] !い |え[æ] !う |あ[ɑ] !え |え[æ] !お |あ[ɑ] |- !か |くは[k͡xä] !き |くへ[k͡xæ] !く |くは[k͡xɑ] !け |くへ[k͡xæ] !こ |くは[k͡xɑ] |- !が |ぐが/が[ɡ͡ɣä]/[ŋä][ɣä] !ぎ |ぐげ/げ[ɡ͡ɣæ]/[ŋæ][ɣæ] !ぐ |ぐが/が[ɡ͡ɣɑ]/[ŋɑ][ɣɑ] !げ |ぐげ/げ[ɡ͡ɣæ]/[ŋæ][ɣæ] !ご |ぐが/が[ɡ͡ɣɑ]/[ŋɑ][ɣɑ] |- !さ |は[ɐ̯̊ä] !し |へ[ɐ̟̯̊æ] !す |は[ɐ̯̊ɑ] !せ |へ[ɐ̯̊æ] !そ |は[ɐ̯̊ɑ] |- !ざ |あ[ɐ̯ä] !じ |え[ɐ̟̯æ] !ず |あ[ɐ̯ɑ] !ぜ |え[ɐ̯æ] !ぞ |あ[ɐ̯ɑ] |- !た |は[ɐ̯̊ä] !ち |へ[ɐ̟̯̊æ] !つ |は[ɐ̯̊ɑ] !て |へ[ɐ̯̊æ] !と |は[ɐ̯̊ɑ] |- !だ |あ[ɐ̯ä] !ぢ |え[ɐ̟̯æ] !づ |あ[ɐ̯ɑ] !で |え[ɐ̯æ] !ど |あ[ɐ̯ɑ] |- !な |んぁ[ɐ̯̃ä] !に |んぇ[ɐ̯̃æ][æ̯̃æ] !ぬ |んぁ[ɐ̯̃ɑ] !ね |んぇ[ɐ̯̃æ] !の |んぁ[ɐ̯̃ɑ] |- !は |は[hä] !ひ |へ[hæ] !ふ |は[hɑ] !へ |へ[hæ] !ほ |は[hɑ] |- !ば |あ[ä̯ä] !び |え[æ̯æ] !ぶ |あ[ɑ̯ɑ] !べ |え[æ̯æ] !ぼ |あ[ɑ̯ɑ] |- !ぱ |は[ä̯̊ä] !ぴ |へ[æ̯̊æ] !ぷ |は[ɑ̯̊ɑ] !ぺ |へ[æ̯̊æ] !ぽ |は[ɑ̯̊ɑ] |- !ま |んぁ[ä̯̃ä] !み |んぇ[æ̯̃æ] !む |んぁ[ɑ̯̃ɑ] !め |んぇ[æ̯̃æ] !も |んぁ[ɑ̯̃ɑ] |- !や |えぁ[æ̯ä] | | !ゆ |えぁ[æ̯ɑ] | | !よ |えぁ[æ̯ɑ] |- !ら |あ[ɐ̯ä][ɐ̯˞ ä] !り |え[ɐ̯æ][ɐ̯˞ æ] !る |あ[ɐ̯ɑ][ɐ̯˞ ɑ] !れ |え[ɐ̯æ][ɐ̯˞ æ] !ろ |あ[ɐ̯ɑ][ɐ̯˞ ɑ] |- !わ |あ[ä̯ä] | | | | | | | | |- !ん |ん[ä̃][æ̃][ɑ̃][ɐ̃][ŋ][ɴ] | | | | | | | | |} ところで日本語の仮名遣いは,1968年7月1日の'''昭和61年内閣告示第1号「現代仮名遣い」'''によって定義されている。日本語と開いた口が塞がらない語の仮名が相互に変換可能となった今,開いた口が塞がらない語に同様のものがあっても良いのではなかろうか。我々はそのように考え,開いた口が塞がらない語で「あえはくはへがははがあんぁえがぐげんあえくはんぁあくはえんぁえぁあああ」を作成した。 ここにその日本語訳「開いた口が塞がらない語仮名遣いの要領」を掲げ,開いた口が塞がらない語の適切な仮名遣いを定義したい。 {|class="wikitable" |開いた口が塞がらない語仮名遣いの要領(日本語訳) 一 漢字は使わない。 二 かなの使い方は,だいたい発音通りにする。助詞もこれに準ずる。日本語の「言う」も,「えあ」と書かないで,「えぁあ」と書く。 したがって,今後日本語五十音図の「あ」「え」「く」「は」「へ」「ん」を除くア行,カ行その他全行のかな,「ぁ」「ぇ」「っ」を除く捨て仮名,ならびに「が」「ぐ」「げ」を除くガ行,ザ行,ダ行,バ行及びパ行のかなは使わない。 三 長音は,それぞれのかなで書き表す。 |} ==== 第2節 印象 ==== 開いた口が塞がらない語の音韻はすでに解明されたわけであるが,実に平和な言語が出来たなあと感じる。もはや,「世界の公用語は英語」「最も母語話者数の多いのは中国語」「最も習得が難しい言語の一つは日本語」「最も完成された人工言語は恐らくロジバン」に続いて「最も平和な言語は開いた口が塞がらない語」と言っても良いのではなかろうか。我々がそのように思う理由を以下に示す。ただし,あくまで感想である。 ○話者が話者である だいいち開いた口が塞がらない語というのは,その言語的特徴のまえに,話者の民族性それ自体が平和そのものである。2021年8月現在この言語の話者が存在したことは無いが,もし存在するとすれば,彼らについてどのようなことが言えるだろうか。考えてもみてほしい。開いた口が塞がらない語の話者とは,イコール口を開けたまま発話行為を試みるような人々だ。何と呑気なことか。これは批判ではない。彼らには平和的な性質があるのだ。 ○攻撃的な意思が伝わりづらい 開いた口が塞がらない語の文字の種類はきわめて少ない。これにより,同音の語が膨大に存在することが考えられ,意思を伝えにくい言語であるといえる。さらに,人は自らへのメッセージを好意的に受け取るものだ。たとえば,日本人は「やっぱしね」をわざわざ「やっぱ/しね」と区切って解釈しようとはしない。口を開けたまま話す呑気な民族ともなれば,たとえ他者にいささか攻撃的になる者は居るかもしれないにしても,情報を都合よく解釈するというその傾向はさらに強まるだろう。従って開いた口が塞がらない語では,攻撃的な意思は好意的な意思として解釈されやすいため,悪口を言う労力が大きく,ゆえにそのような苦労を選択するような人々は淘汰されていく。具体例としては以下のケースがある。 '''「死んじまえ」→「へんえんぁえ」→「真理なり」,「真理なれ」,「戦意ない」,「繊維の美」''' 「しょうもない」と思われたかもしれない――では,「この言語では喧嘩も戦争もできない」と言うとご共感いただけるだろうか? ○ほとんどの機能性構音障がい者にとってバリアフリーである 成人の機能性構音障害のほとんどが該当する「側音化構音障害」という発音障害があるが,これは構音の際,口の真ん中から息を出すところを側面から出してしまい,口を小さく開けるイ段の音や拗音などが正しく発音できなくなるものだという。これらの音はほとんどの言語に存在するが,開いた口が塞がらない語にはこれが無い。よって側音化構音障害を持っている人と持っていない人との区別がなく,そのバリアフリーさからも平和的な特徴がうかがえる。 以上のことから,開いた口が塞がらない語は平和な言語であると考える。 ==== 第3節 反省と今後の課題 ==== 研究を反省して,「日本語の仮名→日本語の音(IPA)→開いた口が塞がらない語の音(IPA)」の段階の変換まではほとんど客観的に進められたように思えるが,その後の「開いた口が塞がらない語の音(IPA)→開いた口が塞がらない語の仮名」の変換は,日本語のネイティブスピーカーとして感覚的に進めてしまったと感じた。例えば,日本語の「か」がIPAでは [kä] であることと,[kä] という発音が開いた口が塞がらない状態では [k͡xä] となることについては自信を持って説明できるが,[k͡xä] という発音が仮名表記で「くは」となるのは正確なのかと問われれば,答えに詰まる――「そう信じているのです」と答えるしかない。 また,特にラ行音,ワ行音などに膨大に存在する異音(=母語話者の意識上は区別されないが,音声学的には別物の音)を,厳密に全て調べきれなかったことが悔やまれる。調べきっても結論は変わらないかもしれないが,我々はそのことを証明する手段を持たない。 このように,研究を反省して細かく見ると,主観的だと思われる結論がいくつかあることを自覚する。 また,以下を今後の課題として意識する。専ら,本研究の結果の正確性向上と本研究を進める過程で生じた新たな疑問の解決に係るものである。 【正確性向上】 * 開いた口が塞がらない語の発音のサンプルを用意し(IPA が分かっているためこれは直ちに実行可能),それを多数の日本語話者に聞いてもらって直感で仮名表記を書かせる。その結果を総合し,現在のものよりも正確な,つまり話者の感覚に近い仮名遣いを導出すること * 有声両唇摩擦音 [β],有声そり舌破裂音 [ɖ],硬口蓋はじき音 [ɟ̆] を含む13個以上の未検証異音の検証をすること 【新たな疑問】 * 開いた口が塞がらない語話者は本当に,「あ」と「お」など仮名表記では同一になっている音を識別しないのだろうか。=日本語話者の耳では識別できないが,開いた口が塞がらない語話者も同様だと言えるだろうか。(識別するとすれば,第一節に掲げた仮名遣いを修正しなければならない)。 ==== 第4節 感想 ==== この研究によって,特に気になっていた「開いた口が塞がらない語の音韻」が解明できたことに,達成感を感じる。さらに,そのような成果が「一つひとつの音素について検証していく」という地道な作業の結果として生まれたことに,大いに感動している。 また,この研究を通じて,音声学に係る知識量が何倍にも増えた。これはぜひとも今後に生かしていきたい。(芯) この研究を通じて,やはり体系化された知識,すなわち学問,および科学は素晴らしいものであると実感させられた。「開いた口が塞がらない状態の日本語はどうなるか」という,荒唐無稽で馬鹿馬鹿しい問いにさえ,それに答えるための論理的な研究の土台となる体系的知識としての「科学」が存在し,そのうえこれによって実際にこの問いにある一つの答えを示すことができてしまったのである。 この研究における科学,つまり言語学に属する音声学は,狭義における科学である自然科学ではなく,「人文科学」といわれるものである。しかしながら先述の通り,私はこれらによる人間の研究成果である体系的知識が,人間のいかなる知的好奇心をも満たす土台となることができるという事実から,改めて,科学,もとい「サイエンス」が人間の最大の発明の一つであることを深く再認識し,大いに驚き,そのあまり開いた口が塞がらない。(キュアラプラプ) ==== 第5節 参考文献 ==== [https://www.internationalphoneticassociation.org/ International Phonetic Association] -国際音声学会 [http://www.coelang.tufs.ac.jp/ipa/index.php IPA 国際音声字母(記号)] -東京外国語大学 [https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/index.html 現代仮名遣い] -文化庁
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