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ニラ零細素片人工降雨禁止令事件
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==背景== この事件の背景として、当の研究者たちさえもがマイクロ・ベジタブルの生みうる脅威をはっきりと認識できていなかったことがあげられる。 そもそも、その発生の原理さえ十分に分かっていないなかで、<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%BC グレイ・グー]</span>にも似た大災害をも引き起こしかねないことが容易に想像可能であるベント=ウバコ培養は、個人の了見によって実施されるべきではないのだ。この事件では、人の制御を離れてしまったベント=ウバコが滞空し続けたために地上で大きな被害が発生したが、これはかえって事態の危険性を迅速に判断することができ、さらなる被害を未然に防ぐことができたともいえる。 もし仮にあのベント=ウバコが日本周辺の気流を外れて海の中へと沈んでしまっていたならば、ニ・零零事件では未発達のまま風に流されてきた零細な素片に過ぎなかったニラが、コマツナにおける[[コマツナ#最終段階|最終段階]]と同様の、最悪な被害をもたらす物質に変化していた恐れがある。そして人類は、それが起こってから初めてこの脅威に気づくことになっていただろう。いや、気づく暇もなく消えうせていたかもしれない。 どちらにせよ、とにかくこのような危険性を誰も指摘していないという状況はいささか不気味に思える。考えれば、2012年ごろの作為的とも感じられるほど激しく巻き起こった[[コマツナ]]栽培ブームに関しても、ニ・零零事件の記憶を保持している者ならばこれを止めようと何か行動を起こす筈だった。しかしながら、政府高官さえもが、これを知りながら一切を黙認していた。このブームの結果、実際に[[コマツナ#コマツナの危険性|コマツナの危険性]]によって新たなる地球規模の脅威を生むことになったこの現状も、確実に想定できたのにもかかわらずである。 ……馬鹿らしい仮説だが、この一連の騒動は誰かによって仕組まれているものだったのではないだろうか? マイクロ=ベジタブルの栽培によって生じる最大のデメリット、つまり地球の壊滅、それによる人類の絶滅の可能性。これをも超えるメリットがその行為にあるとすると…宇宙の終焉を防ぐ、とかだろうか。 いや、あまりにも馬鹿馬鹿しい。そもそもあんなの所詮は野菜に過ぎない。育てたところで何かを防げるとしても、それは[[冷蔵庫の二者択一|冷蔵庫]]の存在意義の消失くらいのものじゃないか。
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