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アンモク共和国
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===神話時代=== アンモク国において'''神話時代'''とは、第一次宇宙消失以前の時代から、「アンモク神国」の建国の意思が示された時期までを指す時代区分である。 ====絶対神「オー神」==== 古来、絶対かつ唯一の神に'''オー神(オーかみ)兄弟'''という二人の兄弟がいた{{矛盾|date={{CURRENTYEAR}}年{{CURRENTMONTHNAME}}}}。兄の'''ルピルラス=ハフティクリ'''(Lujirathas-Hafgjuyki)と、弟の'''ティナディヨ=ハフティクリ'''(Innaghdjo-Hafgjuyki)である。当時、生命ある存在といえば兄弟の他には無かったため、兄弟は真に兄弟自身で暮らしていた。 兄弟は可愛らしいすがたをしていた。うす茶色の毛、すらりとした肢、短い耳に長い尻尾、大きくて重い頭などが特徴的であったが、その中でも特筆すべきは、その速い足と鋭い歯である。狩りの際の走るスピードは最高時速70キロメートルにもなり、捕まえた獲物はいとも簡単に、全部で42本ある歯を使って豪快に食いちぎる。このように、兄弟はとても可愛らしいすがたをしていた。{{矛盾|date={{CURRENTYEAR}}年{{CURRENTMONTHNAME}}}} 兄弟はそれぞれ寛大<ref group="†">[https://enpedia.rxy.jp/wiki/%E5%AF%9B%E6%94%BF%E5%A4%A7%E5%AD%A6 寛政大学]とは異なる。</ref>でとても仲が良く、喧嘩なども滅多にしなかった。彼らが喧嘩したのは、ティナディヨのバタートーストをルビルラスが横取りしようとした時のみである(なお、このルビルラスの目論見は失敗に終わった。ティナディヨのバタートーストを釣り竿で釣り上げようと試みたのだが、引っ掛け方を間違えて「聖なる床」に落としてしまったためである<ref group="†">このとき、パンがバターの付いた面を下にして落ちたことは宇宙の基礎定数として確定し、今日では「マーフィーの法則」との呼称で知られる。</ref>)。 ====宇宙狭小化現象とゲブクス会議==== ある段階で、宇宙は日に日に狭くなっていた(='''宇宙狭小化現象''')。したがって兄弟は頭を悩ませていた。「さて宇宙をどうしようか」、口を開くと出てくる言葉はそればかりであった。すでに42もの解決案が出ていた。しかし案の多いことは必ずしも良いことではない。最終的に実行する案を、一つに決めなければならないからである。互いに鋭い歯を軋らせながら話し合い、考えに考え、兄弟は計画を以下の三つまで絞った。 #使用人を雇い、宇宙のいちばん外側の方に配置し、手で外向きに力を加えさせることで収縮を食い止めるという案 #宇宙の真ん中で「アノ呪文」を唱え続けることで収縮の力の向きを反転させ、逆に膨張させてしまうという案 #もはや諦めてしまうという案 しかし、あろうことか兄弟は、ここへ来て怠け始めたのだ。「もう三つに決まったのだ」と言い、休息を欲したのである。 そうしておよそ12年が過ぎた頃、ティナディヨはふいに叫んだ。 <blockquote> 「やっべ」 </blockquote> この叫びを端緒として兄弟は、この重大な話し合いにふたたび取り掛かる決意をした。とはいえ、今まで通りやるのではまたすぐに怠けてしまうだろう。よって兄弟は新しい手段を探さなければならなかった。難しい話である。兄弟は困った。そのうえ、どれほど困っていようが、兄弟は神頼みをすることさえ許されなかった。皮肉なことに、自身らが神だったからである。 新しい手段はなかなか見つからなかった。兄弟にとって探し物とは、原始そういうものであった。兄弟は二人とも部屋が汚く、少なくとも探し物をする環境ではなかった為である。 それから28日が経ち、ついに兄弟は一つの手段を見つけ出した<ref group="†">絶対に無いと思っていたはずの引き出しから見つかったという。</ref>。ルビルラスはこの手段をひょいと持ち上げ、目前でよく観察してからこう言い放った。 <blockquote> 「なるほど我々の仲が良すぎるのがいけないようだ。話し合いの場において、相手に対して他人行儀であることはたしかに大切だ。かつよそよそしく、かつ礼儀正しく」 </blockquote> 彼らは見つかった新しい手段に従って静粛に話し合いを始めた。これが'''ゲブクス会議'''<ref group="†">「ゲブクス」とは古[[アンモク語]]で「1にまつわるもの」。従って「ゲブクス会議」は「最初に開かれた会議」の意味。</ref>である。 兄弟はこの思いつきを得て仕事に取り掛かったのだが、三つのうちのどの案も、非常に魅力的に思えるものだった。そのため兄弟は実に42ヶ月の月日を費やして頭を悩ませ、そしてようやく二つの自明な真理に気づいた。 #(その当時は)宇宙の収縮を抑えこむことのできる者はいないため、そのような仕事をする使用人を雇うことは不可能である。 #「アノ呪文」の話は幼少の頃、祖父・ボレクシュナット(Bodghchjuenagjtt-Hafgjuyki)から聞かされたものだが、よく考えてみればその内容も文言も知らないので、そのような呪文を唱えることは不可能である。 この気づき<ref group="†">これは世のあらゆる気づきのなかで最初のものであるため、現在では"o-ugrhvett' Fjdsughrk"「偉大なる気づき」と呼ばれ讃えられている。</ref>によって兄弟は決意を固めた。すなわち消去法で、 <ol start="3"> <li>もはや諦めてしまう。</li> </ol> を選んだのであった。 ====第一次宇宙消失==== 兄弟の選択により、当時の宇宙狭小化現象がついに止まることはなかった。宇宙はすさまじいスピードで狭まっていき、ついに「ただの一点」<ref group="†">「特異点」とも。</ref>となった。これを'''宇宙消失(第一次宇宙消失)'''と呼ぶ。<ref group="†">ちなみに、大した事件ではない。</ref> ====再興==== 第一次宇宙消失の6.481秒後、宇宙は膨張を始めた。宇宙は再び形づくられ、すべては元の通りとなった。これを'''再興'''という。 再興の後、兄弟は何事もなかったかのように息を吹き返し、勢いそのまま「アンモク神国」の建国を始めた。
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