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シンジツノクチ
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===新聞記者捕食事件=== ザ・ファーストの発見以後、イタリア政府は強力な情報統制によりその存在をひた隠しにしていた。この脅威が世界に広まれば、人々がパニックに陥ることは不可避と考えられていたためである。ザ・ファーストによって度々人が犠牲になったが、イタリア政府はそれらも隠蔽し続けた。 しかし1953年、あるアメリカ人新聞記者がその危険性を知らずにザ・ファーストに近づいてしまい、捕食されてしまう。イタリア政府はこの事件も隠蔽しようとしたが、その前に事件に居合わせた某国の王族が情報を拡散してしまい、ザ・ファーストの脅威が世界中に広まった。 この事件以前では、シンジツノクチはザ・ファースト1体のみと考えられていた。しかし、ザ・ファーストの情報の周知をきっかけに、世界中で同様の個体が次々と確認され、「シンジツノクチ」という種であることが発覚した<ref>元からいたシンジツノクチが発見されたのか、シンジツノクチが新たに出現したのかは定かでない。</ref>。そして同時に犠牲者数も飛躍的に増えていった。シンジツノクチの分泌するホルモンは風に乗れば10km離れた人にも効果を及ぼし、何者にもシンジツノクチの殺戮を止めることはできなかった。 特にザ・ファーストのいるイタリアでの被害は甚大で、約5000万人だった人口は約1200万人にまで減った。ザ・ファーストはイタリアの首都ローマにいたことから、イタリアの行政やインフラはストップした。暫定政府をナポリ、次いでフィレンツェに置くなどしたが、各地に出現したシンジツノクチによる捕食は続き、1958年には完全に国は崩壊した。 イタリアだけでなく、アメリカやイギリス、ロシア、日本などの大国も相次いで崩壊した。人類は何もできないまま、シンジツノクチによる犠牲は膨れ上がっていった。
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