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二零零事件
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===天地の獲得=== 研究することには満足した零零であるが、天地への思いを失ったわけではなかった。小作人として田に水を引き、畑に種を蒔きながら、常に天地のことを考えていた。あるとき、「天地を研究する」のではなく「天地を手に入れる」という発想に至り、すべてが腑に落ちた。 そこからは早かった。自分の本当に望んでいることが見つかった零零は、天地研究の功績を利用して神々に天地の持ち主を問い、盤古の名を知る。その三日後には「あの研究の者です」と盤古のもとへ訪ねて行ってお茶菓子を手渡した。それは毒入りの餅であった。厳かなる神代、その太平の時代、謀略など一つもなかったというのに、警戒の念を抱かせるすべがあるものか。受け取ったその場で毒餅を食した盤古は倒れ込み、勢い余って天地を手放した。天地は零零の手元にまんまと収まった。
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