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二・零零事件
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====中学2年2組での凶行==== 8時15分時点で、事態は周りにある程度伝わってきていた。中学3年の2クラスから逃げてきた生徒が職員に危険を報せていたためである。しかし職員室から大人が駆けつけるより少し早く、少年が中学2年2組の教室にカッターナイフを持って侵入してきた。 教師が状況を明確に把握できておらず、生徒たちの避難はまだなされていなかった。そんななか少年が教室に押し入り、危険を察知した生徒たちは教室後方の出口に殺到した。そして授業の担当教師が少年をなだめようと声をかけた。しかし少年は構わず生徒を追いかけようとしたため、教師は腕をつかんで止めようとした。すると少年は次のような行動を取ったという。 <blockquote><span style="font-size:105%"><font face="Times New Roman">犯人は『邪魔するな!』と叫んで腕をぶんぶん振り回した。すると運の悪いことにカッターが先生の首を切り裂いてしまった。先生はそのまま倒れました。血で真っ赤に染まった先生の姿を見て、『ああ、これはもうだめだ』と思った。先生も死ぬし、私もすぐに死ぬんだと。でも、犯人はそこで呆然としたように先生の死体を見下ろしてたんだ。返り血で真っ赤になって、そうして死体を見ながら、薄笑いを浮かべたんだ。そしてなにか小声でつぶやいて、ゆっくりとこっちを見たんだ。怖くて、慌ててみんなを押しのけて外へ出て、一目散に逃げ出した。後ろでさっき押しのけた友達の悲鳴を聞きながら。あいつは、人間じゃない。人間の皮をかぶった鬼だったんだ。<br>〜生き残った中学2年2組の生徒</font></span><ref name="sin"/></blockquote> 少年は、先の2クラスとは異なり、カッターで首筋を重点的に狙って生徒たちを殺傷していった。中学2年2組の生徒たちは、より死に至る確率の高い傷を負わされていったため、このクラスではより多い12人が死亡、4人が負傷した。
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