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キキキッ、そうかいそうかい。なあに、わしはあんたがどっちを選ぼうが構わんよ。
キキキッ、そうかいそうかい。なあに、わしはあんたがどっちを選ぼうが構わんよ。


……つまり「ブーバ・キキ効果」ってんのは、この問題で「左がブーバで右がキキ」と答えるやつらが何故だかすこぶる多くなっちまうって現象だ。不思議なことに、言語も文化も何もかもが違うところであろうとも、結果は同じになるんだと。
……つまり「ブーバ・キキ効果」ってんのは、この問題で「'''左がブーバで右がキキ'''」と答えるやつらが何故だかすこぶる多くなっちまうって現象だ。不思議なことに、言語も文化も何もかもが違うところであろうとも、結果は同じになるんだと。


その理由は曰く「'''音象徴'''」……まあなんだ、つまり音がもともと持っとる特徴が、何かしら言葉に意味を与えてるってとこだ。
その理由は曰く「'''音象徴'''」……まあなんだ、つまり音がもともと持っとる特徴が、何かしら言葉に意味を与えてるってとこだ。

3年2月26日 (W) 22:47時点における版

武姥・鬼気効果

キィーッキィッキィッ。なんじゃ、旅の者か? そんなら今夜は、ここへ泊っていくといい……。

なあに、悪いようにはしねえさ。……あんたを見てるとな、息子を思い出すんだ。わしの息子を……。

夕食の席

どうじゃ、わしの飯もなかなか美味いモンだろう? まだまだ腕は衰えねえさ。

時に……お主、「ブーバ・キキ効果」を知っておるか? キッキッキッ、まあまずは下の画像を見とくれ。

ブーバキキ.png

ここに示された二つの図形のうち、あんたはどっちが「ブーバ」でどっちが「キキ」だと思うかね?

  1. 右がブーバで左がキキ
  2. 左がブーバで右がキキ

キキキッ、そうかいそうかい。なあに、わしはあんたがどっちを選ぼうが構わんよ。

……つまり「ブーバ・キキ効果」ってんのは、この問題で「左がブーバで右がキキ」と答えるやつらが何故だかすこぶる多くなっちまうって現象だ。不思議なことに、言語も文化も何もかもが違うところであろうとも、結果は同じになるんだと。

その理由は曰く「音象徴」……まあなんだ、つまり音がもともと持っとる特徴が、何かしら言葉に意味を与えてるってとこだ。

キッキッキッキッキ……「つまらねえ」って顔をしとるな。まあいい。寝床は用意しとるから、もうさっさと寝入っちまって、明日早くに出ていくことだ。





ジョギ……ジョギ……







ジャギッ ジャギッ







ガチャン
ジャッキン







シャキン ヒュバッ







ビタァン!
ジャラッ ジャラッ







ブウウウウウン……

寝室


キキキッ……キッキッキッキッ……!

包丁……よし。ダガーナイフ……よし。アサルトライフル……よし。西洋剣……よし。鎖鎌……よし。そして、ライトセーバー……よし!


……おい


見たな……このわしの「」の姿を……!

キッキッキッ……キィーッキィッキィッ! そうじゃ! わしは最初からお前を取って食らうつもりだったんじゃ!

とくと見ておけ! このアサルトライフルの威力を! 覚悟おッ!!!




……ああ、またわしは……人を殺そうとしているのか……。

分からぬ。わしにはわしが分からぬ。昔はこんなことしておらんかったはずじゃ。一体いつからわしは「鬼」になったんじゃ……?

もしや、わしはもとから「鬼」だったのか……?

なあ、お主。教えてはくれまいか。わしは……本当のわしは、ただの山に住む「」なのか……それとも残虐な「」なのか……!

武姥鬼気.png

  1. 左が本当のあなただ
  2. 右が本当のあなただ

ああ、そうか。そうじゃ……わしは鬼などではなかった……。

ありがとう、ありがとうな。お前さんまで殺してしまうところじゃった。

お主はほんとうに……息子に似ておるの。幼い頃には何をするにもひっついてきて、可愛いもんじゃった。

……ああ、だが、皮肉じゃのう。わしをこんなにしてしまったのは、その息子であるというのに……。

もう、帰っておくれ。ここには二度と近寄るんじゃないぞ。




ああ、今日もだめだったか。「武姥・鬼気効果」……道のりは遠そうだな。

だが、それでも、確実に進んでいる! 「鬼のオーラ」は達成してるんだ!

……そろそろだ! そろそろ鬼になってくれるはずなんだ……!

待ってろよ……俺を気狂いだと罵った学会の連中! 俺は必ず見返してやるからな! ハハハハハ!

あー、それにしても、認知症になったら息子の顔すら忘れてしまうって、本当のことだったんだな。

まあ、研究に協力してもらってる手前、とやかく言える立場でもないけどな!

大丈夫だ、大丈夫。必ず実験は成功する……! 明日は金棒でも持ってこようかな。


END1 鬼にも涙、鬼は嗤う。

ああ、そうじゃ。そうじゃ! わしは鬼だった! ずっと鬼だった!

さあ、殺すぞ殺すぞ殺すぞお! 死にさらせい!!!




……ぐうっ……馬鹿な……こ、これは……毒……ガス……うっ

やったあ……やったあ、やったあ! やったああ!

ついにやったぞ! 証明したんだ! 今、写ってるよな!? ほら見ろ、鬼だ! 鬼の死体! 鬼になってるんだ!

ハハハハハ……! 学会の奴ら……俺を否定した学会の奴ら……見ろ! 鬼になったぞ! 鬼になった!

重武装をした老婆は……鬼のオーラを纏い……ついには鬼そのものになる……!

武姥・鬼気効果」は実在したんだ!!! 俺の言ったとおりの形で!

ありがとう、みんな! ありがとう、母さん! 今まで俺を支えてくれた人たち……本当にありがとう!

俺はついに、やったんだ! あいつらを、見返してやったんだあ!!! アハハハハハハ!!!


END2 老婆の屍、狂った男。

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