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'''へのへのもへじ'''とは、表情ダイナミクスにおける平衡点アトラクタ、およびそれを引き起こす情報生命体の総称である。
=序曲「きみがよ~ん」提出=
==概要==
==「きみがよ~ん」案==
情報生命体として、へのへのもへじは'''一次元へのへのもへじ(Linear HHM)'''と'''平面へのへのもへじ(Facial HHM)'''の二形態を持つ。へのへのもへじは、単純なテキストファイルには一次元へのへのもへじとして、また画像・動画媒体に対しては平面へのへのもへじで潜入することができるが、一次元へのへのもへじ形態は外界に対して一切の影響を示さないため、この形質の理由は依然不明である。
{|class="wikitable"style="background-color:white"
|style="border:1px solid #c0c0c0;padding:0 1em"|
'''きみがよ~ん'''<span style="font-size:75%;">(作詞作曲: [[利用者:キュアラプラプ|キュアラプラプ]])</span><br>Gimme gimme jumpscare<br>
Gimme gimme soundscape<br>
さあ勝てば官軍 死ねば英雄<br>
出陣 why not<br>
<ruby>故郷<rt>いなか</rt></ruby>の母に 贈ります<br>
槍となって 捧げるよ<br>
この命 お国に<br>
<br>
口ずさむ<br>
君が代に<br>
ふと思う<br>
もしかして<br>
<br>
この曲の編曲者<br>
ド~イ~ツ~じ~ん~ じゃん<br>
ああこんなの絶対<br>
け~し~か~ら~ん~ わな<br>
もう自爆のやる気も<br>
き~え~う~せ~そ~ だわ<br>
まあ所詮は<ruby>黄色<rt>おうしょく</rt></ruby><br>
き~み~が~よ~ぽ~え~<br>
<br>
Gimme gimme God yo<br>
Gimme gimme God yo<br>
さあ勝てない戦争 死ねば脱走<br>
出陣 why not<br>
<ruby>故郷<rt>いなか</rt></ruby>の母は 焼け死んだ<br>
リトルボーイ 新登場<br>
きみがよよ きみがよ~ん<br>
|-
|style="border:1px solid white"|[[ファイル:ラプきみがよ~ん.wav]]
|}


平面(二次元)へのへのもへじを認識したあらゆる表情ダイナミクスを持つ存在は、そのそれぞれの表情プロパティにおける収縮−弛緩値と代謝機能値とを状態変数とした相空間において、そこに[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC#%E7%82%B9%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC 平衡点アトラクタ]を発生させる。引力圏はあまねく全体に及ぶ。より平易に言い換えれば、平面へのへのもへじを認識した「表情を持つ何か」[[はす]]べて、<ins>ある特定の表情</ins>に半永久的に固定されてしまうということである。


この表情状態を、'''実体的へのへのもへじ(substantial HHM)'''あるいは単にへのへのもへじと呼ぶこともあるが、実際にはこの表情は平面的情報媒体に記録されたときでも平面へのへのもへじとして働くことはないため、不適切な呼称であるという意見も多い。
=記事「ビタ眠剤」提出=
==ビタ眠剤==
「ここか……事件が起きているのは。警察ももうすぐ来るだろうが……少し様子を見ておくか」


==形状==
へのへのもへじは、ひらがなのいくつかの文字の集合として確認される。一次元へのへのもへじにおいては、無論それは単なる文字列として現れるが、平面へのへのもへじになると、文字はタイポグラフィカライズされ、まるで人間の表情のような要素や輪郭を象る。へのへのもへじは古典的運動機能こそ有していないが、情報生命体として情報空間上を移動することが確認されており、情報媒体に潜り込んでいることもしばしばある。


==発見と命名==
{{色変化|内容=<p>
へのへのもへじは、それを認識した者に対する記憶処理能力を有しているため、長らく発見されてこなかった。しかし、文明社会から逃れ続けた秘境・エラッピコンググ島で現人神として崇められる長老<ref>ギバカッン家から代々即位し、八億歳になるとプログラム細胞死を迎える風習がある</ref>に対する生物学的調査がなされた結果として、そのような情報生命体が存在するという仮説が立てられた。これは暫定的に「プロジェクト・へのへのもへじ」として調査され、該当の情報生命体が発見されたあとにも変わらず「へのへのもへじ」と呼ばれた。
{{転換}}
</p>
}}
{{vh|vh=50}}
{{転換}}
 
「……で、男の他殺体からは睡眠薬が検出されたと」
 
「そうだ、探偵さん。医師の私が言うからには間違いないよ」
 
「まあ、何というか、明らかにこのビンが怪しいよな……ラベルは貼られていないようだが……ん?」
 
「被害者の死体が気になりますか? このお客様は、今日のパーティーの為に当館にやって来たのです。死んでしまって残念です。不潔ですし、お片付けした方がよろしいでしょうか?」
 
「あー、ここのメイド長か。いや、その必要はない。それより、これ……ダイイングメッセージじゃないか?」
 
「確かに、文字にも見えるなア。えーとどれどれ、『ビタ眠剤』……? なるほど! 犯人は、ビタ眠剤という者なのかア!」
 
「ちょっとアナタ、しっかりしなさいよ。こんな素っ頓狂な声出して、館の、館の主人としてぇ、恥ずかしいわもう恥ずかしくないの? アッハハ」
 
「そうだぞ親父。このパーティーの参加者にそんな名前の奴いない。ほら見ろ、これが今館にいる全員のリスト。赤ペンは俺の書き込みだ」
 
{|class="wikitable"
|+パーティーの流れ
!本番
|被害者||館の主人||館の妻||御曹司<span style="color:red>'''(自分)'''</span>||メイド長||医者||不法侵入YouTuber||女スパイ<span style="color:red>伊織さんは、こいつには何をしてもいいって言っていたけど、だれ?</span>||岸田総理||天草四郎時貞
|-
|colspan="13" style="color:red;background-collor:white;border:5px dashed red;border-top:none"|'''☆事<big>件発生後追</big>加→探偵(伊織さんが、電<small>話で誘い出すように言っていた<span style="background-color:red">ごめんなさい)</small>'''</span>


当然だが、この情報生命体「へのへのもへじ」が、全く無関係の有名な文字絵と同名であることについて、「混乱を招く」という批判は非常に多い。
<span style="background-color:red">'''<small>さらに後で</small>来<big>る?</big>→警<big>察(電話し</big>た!来るまでぜったいばれないようにする!)'''</span>
|}


==脚注==
「えー、つまり、おそらく他殺体から検出された睡眠薬というのは、この『ビタ眠剤』とやらのことなんだろう。そしてこれは十中八九……この、謎のビンの中の錠剤だろうな」
<references />


==ギャラリー==
「いや、それにはさらなる検討を重ねる必要があると思われるが……」
{{命令|内容=適切な認識災害予防措置をとっていない者は、このギャラリーの閲覧を許可されていません。注意してください。}}
 
{{格納|中身=
「Jesus! What the hell boy, I just wanna have a golden CHRISTIAN HEART you know?」
<gallery>
 
ファイル:平面へのへのもへじ.png|平面へのへのもへじ。
「飲んでみるか……飲んでみたらこれが睡眠薬かどうかわかるしな。最良の方法にちがいない」
ファイル:実体的へのへのもへじ近似1.jpeg|エラッピコンググ島の調査当時の長老。現在、彼は3億6831万{{#expr:{{CURRENTYEAR}} + 1212}}歳である。彼の異常な寿命は、しかし、ある意味では正常の寿命であった。ほとんどの人類が、平面へのへのもへじの影響を受け先述の平衡点アトラクタに向かっていく運命にあったにもかかわらず、彼らの住む島が外界と隔絶されているがゆえに、島民は平面へのへのもへじの暴露を受けることなく暮らすことができたのだ。実際、その島の平均寿命は5億歳であり、長老の一族への信仰はその長寿に無関係である。
 
ファイル:実体的へのへのもへじ近似2.jpeg|平衡点アトラクタに近づいている女性。平衡点アトラクタの'''収縮−弛緩値'''は簡単のため D:老衰定数 によって示されるが、平衡点アトラクタにおけるもう一つの状態変数である'''代謝機能値'''は 0 となる。平面へのへのもへじに暴露した表情ダイナミクスを持つ存在(動物に多い)が老衰死を迎えるのは、収縮−弛緩値と代謝機能値からなる相空間において時間発展する軌道がこの平衡点アトラクタに近づくモデルによって説明されるのである。不可避に思われていた老衰死の原因がへのへのもへじという奇妙な情報生命体だったという事実は世界に衝撃を与えた。
「テラワロスwwwwwwwwwwwwこいつなんと、謎のボロアパートに今潜入してカメラ回していっているのですが、見るからの怪しげっぽい錠剤を呑み込んでますwwwwwこれは期待できるぞwwwwwww」
</gallery>
 
「ま゙ってえ゙ぇ……ぜっ゙っ゙だい、のん゙じゃ、だ、め゙、ぇ゙」
 
「おいッ! 女スパイ! うるさいぞオ! 今何時だと思ってるんだア!」
 
「ちょっとアナタ、アナタたら、アナタったら本当にもう、伊織さんも呆れてるじゃないのよお、アッハハ」
 
「母さん、でも、伊織さんの表情はガスマスクで覆われていて見えないよ。親父も、女の人を蹴るのはやめたほうがいいよ」
 
「あら、ホント、すみませんねうっちの、ウチュ、ウチの子ったらおべっかでホントにアッハハハ」
 
{{転換}}
 
「んん……どうなってる? 『ビタ眠剤』を飲んで、い、意識が飛んでいた……ここは? 夢? 夢か? 雪山?」
 
「そうだ、探偵さん。医師の私が言うからには間違いないよ」
 
「雪山? 確かにここは寒いですね。暖房をお付けいたしましょうか? ストーブをお付けいたしましょうか? 電子レンジは流石に耐えられませんよね? オーブンもありますけど耐えられませんよね?」
 
「アアおっかねえおっかねえ、寒いよもう手足なんかイモ焼けしそうだなア」
 
「アナタ、いもうあ、ヒ、芋焼けじゃなくてしも焼けでへ、でし、でしょうがアハハハ」
 
「親父、確かに雪山ってのは寒いところだな」
 
「FUCKING COLD!!!」
 
「あのう、日本国民の皆さん。今、この雪に閉ざされた館のドアを、誰かがノックしているように聞こえたのですが、それにつきましてはどのように検討していくか、会議を開くべきです」
 
「チャンネル登録よろしくお願いします!グッドボタンと、チャンネル登録!通知ON!今回の、病、狂った医者の噂の真相とは……お楽しみいただけます!グッドボタンと、チャンネル登録!通知ON!」
 
「おいおい、来客がいるんならアよ、俺が出迎えてやらねえと、よっと、つってて」
 
「アナタいい加減にしらさいよ! ただでさえ物資がすふないのに、あららしい人をいれるわけにはいかないわ! わら、わ、わらひたちが、こおえて死んでしまう!」
 
「もう少しの、もう少しの辛抱で、きっこ、きっと寒くないから……親父、母さん、もう少しだ」
 
「ん゙ん゙ううううううう ごぁ゙ あ゙っ」
 
「伊織さん、女スアイ用のこほ率的な拷問用くはあちらにあったはうですよ。ああ、そうですか。なうほど。すいません、差しえがましい真似を。盲もう的なおお率主義にとらわれておりました。盲もうには灯りをつけたほうがいいかもしれませんえした」
 
「ああ! ドアが壊あれた! 誰あが侵入してきたぞ!」
 
「そうあ、探偵さん。医ひの私が言うからには間違いあいよ」
 
 
{{色変化|内容=<p>
{{転換}}
</p>
}}
}}
「警察だ! 伊織海斗! 直ちに武器を捨てて投降……うっ!」
「あああああ、はっ、あっ、こあおア、ころあえああえ!」
「あ、アナ、アナタ、ひ織さんはひか、い、二階にいえ、にえ、に、にぎいいい、ぎいぎ、いぎぎい、ぎいい」
「たあ、たす、たあ! あっ、こ、ここ! だああ、あっ、あ!」
「……お゙があざあ ごえん」
「い、いあぎ、あ、お、あおいろ、青白い、おぐ、おお、おおきい、大きい目え、目で、はだ、肌あおぎおくて」
{{転換}}
{{vh|vh=50}}
「速報です。元医師の伊織海斗容疑者が、殺人罪で現行犯逮捕されました。男は郊外に所有する一軒家の中に少なくとも男女累計32人以上を誘拐・監禁し、違法な薬物の実験を行っていたところを、通報によって向かった警察に逮捕されたようです。監禁され死亡した被害者の中には、警察の女性潜入捜査官もいたそうです」
「これは恐ろしい事件ですねえ。なぜ警察は早くに捜査に踏み込めなかったのか……」
「どうやら、容疑者の男は薬物によって被害者たちを洗脳のような状態にしたうえで監禁していたそうですね。ところが、男が被害者のひとりであるAさんに、近くで探偵事務所を営んでいた男性を電話で誘い出すよう指示した際、密かにAさんがこの事態を警察に通報したことで、事件が発覚したそうです」
「洗脳……それは恐ろしい」
「まだ情報が錯綜しているのですが、どうやら男は自身で作製した精神作用に働きかける薬物を日常的に被害者らに投与したうえ、被害者らをいくつかの『グループ』に分けて不気味な『ロールプレイ』を行わせ、その様々な反応を観察していたといいます。そして、一定期間の実験を済ませた後は、新しく開発した薬物の作用を確かめるための実験台として、『パーティ』と偽って『グループ』ごとまとめて殺害していたということです。今回警察にこの事態を通報した被害者の男性は、痛ましいことに亡くなってしまいましたが、おそらくこの最後の実験を予期していたのでしょう。男がなぜ接点のない探偵事務所の男性を、それもわざわざ被害者の一人に、しかも証拠の残る電話で誘い出させようとしたのかは依然不明ですが、ある精神分析家の主張によれば、これは『ロールプレイ』への異常な偏執によるものだといいます。実際、この時に行われていたロールプレイは『殺人事件』だったそうで、猟奇的にも男は『被害者役』の被害者を、やはり実際に殺害していたのだということです」
「その探偵事務所の男性はどうなったんですか?」
「彼も、警察に通報した後、自分でもその家に向かったらしいのですが、男に薬物で殺されてしまったそうです。容疑者の男は、自身は常にガスマスクをしたうえで、家中に気体状の神経に作用する薬物を散布していたらしく、この男性もその薬物に暴露して倒れていたところを捕まってしまった後、通報した男性と同じ『グループ』に入れられ、この薬物を摂取するように仕向けられたとみられています。このガスによって、最初に突入した警察官の中にも死傷者が出たということです。なぜこのような凶悪犯罪を犯したのか、その動機については、容疑者は未だ口を閉ざしたままです」
「これは大事件ですよ。令和最大の猟奇的事件だ。徹底的に、社会全体でこういう犯罪を議論していく必要がある」
「容疑者の男は、取調室でもしきりに『死眠剤』という薬物の威力を気にしているようです。おそらく、これが今回公にされた薬物大量殺人事件に用いられた薬物なのでしょう」
{{vh|vh=30}}
[[ファイル:字.png|サムネイル|左]]

4年3月30日 (I) 17:00時点における最新版

序曲「きみがよ~ん」提出[編集 | ソースを編集]

「きみがよ~ん」案[編集 | ソースを編集]

きみがよ~ん(作詞作曲: キュアラプラプ
Gimme gimme jumpscare
Gimme gimme soundscape
さあ勝てば官軍 死ねば英雄
出陣 why not
故郷いなかの母に 贈ります
槍となって 捧げるよ
この命 お国に

口ずさむ
君が代に
ふと思う
もしかして

この曲の編曲者
ド~イ~ツ~じ~ん~ じゃん
ああこんなの絶対
け~し~か~ら~ん~ わな
もう自爆のやる気も
き~え~う~せ~そ~ だわ
まあ所詮は黄色おうしょく
き~み~が~よ~ぽ~え~

Gimme gimme God yo
Gimme gimme God yo
さあ勝てない戦争 死ねば脱走
出陣 why not
故郷いなかの母は 焼け死んだ
リトルボーイ 新登場
きみがよよ きみがよ~ん


記事「ビタ眠剤」提出[編集 | ソースを編集]

ビタ眠剤[編集 | ソースを編集]

「ここか……事件が起きているのは。警察ももうすぐ来るだろうが……少し様子を見ておくか」


*        *        *

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「……で、男の他殺体からは睡眠薬が検出されたと」

「そうだ、探偵さん。医師の私が言うからには間違いないよ」

「まあ、何というか、明らかにこのビンが怪しいよな……ラベルは貼られていないようだが……ん?」

「被害者の死体が気になりますか? このお客様は、今日のパーティーの為に当館にやって来たのです。死んでしまって残念です。不潔ですし、お片付けした方がよろしいでしょうか?」

「あー、ここのメイド長か。いや、その必要はない。それより、これ……ダイイングメッセージじゃないか?」

「確かに、文字にも見えるなア。えーとどれどれ、『ビタ眠剤』……? なるほど! 犯人は、ビタ眠剤という者なのかア!」

「ちょっとアナタ、しっかりしなさいよ。こんな素っ頓狂な声出して、館の、館の主人としてぇ、恥ずかしいわもう恥ずかしくないの? アッハハ」

「そうだぞ親父。このパーティーの参加者にそんな名前の奴いない。ほら見ろ、これが今館にいる全員のリスト。赤ペンは俺の書き込みだ」

パーティーの流れ
本番 被害者 館の主人 館の妻 御曹司(自分) メイド長 医者 不法侵入YouTuber 女スパイ伊織さんは、こいつには何をしてもいいって言っていたけど、だれ? 岸田総理 天草四郎時貞
☆事件発生後追加→探偵(伊織さんが、電話で誘い出すように言っていたごめんなさい)

さらに後でる?→警察(電話した!来るまでぜったいばれないようにする!)

「えー、つまり、おそらく他殺体から検出された睡眠薬というのは、この『ビタ眠剤』とやらのことなんだろう。そしてこれは十中八九……この、謎のビンの中の錠剤だろうな」

「いや、それにはさらなる検討を重ねる必要があると思われるが……」

「Jesus! What the hell boy, I just wanna have a golden CHRISTIAN HEART you know?」

「飲んでみるか……飲んでみたらこれが睡眠薬かどうかわかるしな。最良の方法にちがいない」

「テラワロスwwwwwwwwwwwwこいつなんと、謎のボロアパートに今潜入してカメラ回していっているのですが、見るからの怪しげっぽい錠剤を呑み込んでますwwwwwこれは期待できるぞwwwwwww」

「ま゙ってえ゙ぇ……ぜっ゙っ゙だい、のん゙じゃ、だ、め゙、ぇ゙」

「おいッ! 女スパイ! うるさいぞオ! 今何時だと思ってるんだア!」

「ちょっとアナタ、アナタたら、アナタったら本当にもう、伊織さんも呆れてるじゃないのよお、アッハハ」

「母さん、でも、伊織さんの表情はガスマスクで覆われていて見えないよ。親父も、女の人を蹴るのはやめたほうがいいよ」

「あら、ホント、すみませんねうっちの、ウチュ、ウチの子ったらおべっかでホントにアッハハハ」


*        *        *


「んん……どうなってる? 『ビタ眠剤』を飲んで、い、意識が飛んでいた……ここは? 夢? 夢か? 雪山?」

「そうだ、探偵さん。医師の私が言うからには間違いないよ」

「雪山? 確かにここは寒いですね。暖房をお付けいたしましょうか? ストーブをお付けいたしましょうか? 電子レンジは流石に耐えられませんよね? オーブンもありますけど耐えられませんよね?」

「アアおっかねえおっかねえ、寒いよもう手足なんかイモ焼けしそうだなア」

「アナタ、いもうあ、ヒ、芋焼けじゃなくてしも焼けでへ、でし、でしょうがアハハハ」

「親父、確かに雪山ってのは寒いところだな」

「FUCKING COLD!!!」

「あのう、日本国民の皆さん。今、この雪に閉ざされた館のドアを、誰かがノックしているように聞こえたのですが、それにつきましてはどのように検討していくか、会議を開くべきです」

「チャンネル登録よろしくお願いします!グッドボタンと、チャンネル登録!通知ON!今回の、病、狂った医者の噂の真相とは……お楽しみいただけます!グッドボタンと、チャンネル登録!通知ON!」

「おいおい、来客がいるんならアよ、俺が出迎えてやらねえと、よっと、つってて」

「アナタいい加減にしらさいよ! ただでさえ物資がすふないのに、あららしい人をいれるわけにはいかないわ! わら、わ、わらひたちが、こおえて死んでしまう!」

「もう少しの、もう少しの辛抱で、きっこ、きっと寒くないから……親父、母さん、もう少しだ」

「ん゙ん゙ううううううう ごぁ゙ あ゙っ」

「伊織さん、女スアイ用のこほ率的な拷問用くはあちらにあったはうですよ。ああ、そうですか。なうほど。すいません、差しえがましい真似を。盲もう的なおお率主義にとらわれておりました。盲もうには灯りをつけたほうがいいかもしれませんえした」

「ああ! ドアが壊あれた! 誰あが侵入してきたぞ!」

「そうあ、探偵さん。医ひの私が言うからには間違いあいよ」


*        *        *


「警察だ! 伊織海斗! 直ちに武器を捨てて投降……うっ!」

「あああああ、はっ、あっ、こあおア、ころあえああえ!」

「あ、アナ、アナタ、ひ織さんはひか、い、二階にいえ、にえ、に、にぎいいい、ぎいぎ、いぎぎい、ぎいい」

「たあ、たす、たあ! あっ、こ、ここ! だああ、あっ、あ!」

「……お゙があざあ ごえん」

「い、いあぎ、あ、お、あおいろ、青白い、おぐ、おお、おおきい、大きい目え、目で、はだ、肌あおぎおくて」


*        *        *

「速報です。元医師の伊織海斗容疑者が、殺人罪で現行犯逮捕されました。男は郊外に所有する一軒家の中に少なくとも男女累計32人以上を誘拐・監禁し、違法な薬物の実験を行っていたところを、通報によって向かった警察に逮捕されたようです。監禁され死亡した被害者の中には、警察の女性潜入捜査官もいたそうです」

「これは恐ろしい事件ですねえ。なぜ警察は早くに捜査に踏み込めなかったのか……」

「どうやら、容疑者の男は薬物によって被害者たちを洗脳のような状態にしたうえで監禁していたそうですね。ところが、男が被害者のひとりであるAさんに、近くで探偵事務所を営んでいた男性を電話で誘い出すよう指示した際、密かにAさんがこの事態を警察に通報したことで、事件が発覚したそうです」

「洗脳……それは恐ろしい」

「まだ情報が錯綜しているのですが、どうやら男は自身で作製した精神作用に働きかける薬物を日常的に被害者らに投与したうえ、被害者らをいくつかの『グループ』に分けて不気味な『ロールプレイ』を行わせ、その様々な反応を観察していたといいます。そして、一定期間の実験を済ませた後は、新しく開発した薬物の作用を確かめるための実験台として、『パーティ』と偽って『グループ』ごとまとめて殺害していたということです。今回警察にこの事態を通報した被害者の男性は、痛ましいことに亡くなってしまいましたが、おそらくこの最後の実験を予期していたのでしょう。男がなぜ接点のない探偵事務所の男性を、それもわざわざ被害者の一人に、しかも証拠の残る電話で誘い出させようとしたのかは依然不明ですが、ある精神分析家の主張によれば、これは『ロールプレイ』への異常な偏執によるものだといいます。実際、この時に行われていたロールプレイは『殺人事件』だったそうで、猟奇的にも男は『被害者役』の被害者を、やはり実際に殺害していたのだということです」

「その探偵事務所の男性はどうなったんですか?」

「彼も、警察に通報した後、自分でもその家に向かったらしいのですが、男に薬物で殺されてしまったそうです。容疑者の男は、自身は常にガスマスクをしたうえで、家中に気体状の神経に作用する薬物を散布していたらしく、この男性もその薬物に暴露して倒れていたところを捕まってしまった後、通報した男性と同じ『グループ』に入れられ、この薬物を摂取するように仕向けられたとみられています。このガスによって、最初に突入した警察官の中にも死傷者が出たということです。なぜこのような凶悪犯罪を犯したのか、その動機については、容疑者は未だ口を閉ざしたままです」

「これは大事件ですよ。令和最大の猟奇的事件だ。徹底的に、社会全体でこういう犯罪を議論していく必要がある」

「容疑者の男は、取調室でもしきりに『死眠剤』という薬物の威力を気にしているようです。おそらく、これが今回公にされた薬物大量殺人事件に用いられた薬物なのでしょう」

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