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| ピロリ語 ~基礎から発展まで~
| | ===1 パンがないならサーカスを見ればいいじゃない=== |
| ==基礎:ピロリ語== | | 人間だとか、政治だとか、そんなものはこの大地の興味を惹くに値しないらしい。第三クーデターが成功裡に終わってから数年が経ち、民衆の生活は大きく変わったが、相も変わらずこの国の冬は代わり映えのしない極寒だった。過酷な労働環境に喘いでいた都の労働者たちには、ずいぶん笑顔が増えた。この国の新しい元首が、革命の推進力となり、今でも自身の支持基盤となっている彼ら労働者たちを、きわめて優遇したからだ。労働者を守る法律や、社会的な支援制度が整備され、もう彼らがパンの一欠片を何日もかけて大事に食べるようなことは無くなった。都市の工業化はきわめて効率的に進み、この国は何もかもが順調に進んでいるように見えた。 |
| ピロリ語は、ヘリコバクターピロリによってつくられた、世界に類を見ない'''細菌工言語'''です。話者は無論のこと彼らピロリ菌たちであり、私たちの胃の中で日夜高度なコミュニケーションを行っています。
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| また、この言語は完全な閉鎖空間の中でのみ使われてきているという極端に孤立した言語であるため、現在知られているものの中では最もよく発生当時の姿を保存していると考えられています。このことから、言語の発生に関するヒントを探すべく、今では広く様々な研究者がピロリ語を学習・研究しています。
| | しかし、ひとたび都市の外に目を向けると、状況は一変する。新たな元首が大手を振って推し進めたのが、いわゆる内国植民地の建設だった。彼女は最初、「労働者と農民の有機的な団結」を掲げ、都市の各工業区に国家周縁の地方自治体を対応づけたのち、内需の充実を名目にした「自給自足」の制度を導入した。これによって、地方は工業区に食料やエネルギー資源を含む一次産品を輸出し、対する工業区はそれらを加工した消費財を地方に輸出するという構図が出来上がる。この工業区と地方自治体の連合が、俗に「サンドイッチ」と呼ばれるようになったのは、ある風刺画がきっかけだった。その絵はちょうど、第一身分と第二身分が平たい岩の上から第三身分を踏みつけにするフランス革命の風刺画と同じような構図をしていて、上のパンには「都市労働者」、下のパンには「農民」、そして具のハムには「自由経済」と文字が書かれているものだった。都市の自由経済 |
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| ==基礎:ピロリベドとピロソーバド==
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| ピロリ語には114種類の文字と4種類の記号があります。これらは、'''ピロリベド'''と'''ピロソーバド'''の2種類に分けられます。文字のほとんどは、子音を表す7種類の部位と、母音を表す5種類の部位の組み合わせによって構成されています。
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| なお、ピロリ語の文字はコンピューター上で表記する仕組みが整っていないため、代用として'''ピロリ=アルファベット表記'''がよく使われます。本講義でも、主としてこちらを使用することとなります。
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| {| class="wikitable" style="border:1px solid #ffffff ; background-color:#ffffff"
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| | style="background-color:none ; border:none" |[[ファイル:ピロリベド2.png|サムネイル|ピロリベドの一覧。]]
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| | style="background-color:none ; border:none" |[[ファイル:ピロソーバド2.png|サムネイル|ピロソーバドの一覧。]]
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| |}
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| ==基礎:フォニックス==
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| <big>'''①清濁のない音'''</big>
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |a||i||u||e||o||'''gn'''
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| |-
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| !転写
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| |ア||イ||ウ||エ||オ||'''ン'''
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| |}
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| 「a」「i」「u」「e」「o」は日本語のそれぞれと同じ発音。「gn」は、舌を平たくして付け根を喉の方に近づける感じで「ン」と発音する。(「ペンキ」の「ン」と同じ発音)
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |na||ni||nu||ne||no||'''n'''
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| |-
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| !転写
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| |ナ||ニ||ヌ||ネ||ノ||'''ン'''
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| |}
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| 「na」「ni」「nu」「ne」「no」は日本語のそれぞれと同じ発音。「n」は舌の先端を突き出したまま子音だけを発音する。(「コント」の「ン」と同じ発音)
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ma||mi||mu||me||mo||'''m'''
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| |-
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| !転写
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| |マ||ミ||ム||メ||モ||'''ン'''
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| |}
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| 「ma」「mi」「mu」「me」「mo」は日本語のそれぞれと同じ発音。「m」は口を閉じたまま子音だけを発音する。(「サンバ」の「ン」と同じ発音)
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ra||ri||ru||re||ro||'''r'''
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| |-
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| !転写
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| |ラ||リ||ル||レ||ロ||'''ル'''
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| |}
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| 「ra」「ri」「ru」「re」「ro」は日本語のそれぞれと同じ発音。「r」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ya||'''yi'''||yu||ye||yo||'''y'''
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| |-
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| !転写
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| |ヤ||'''イ'''||ユ||イェ||ヨ||'''イ'''
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| |}
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| 「ya」「yu」「ye」「yo」は日本語のそれぞれと同じ発音。「y」は子音だけを発音し、「yi」はそれを長めに発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |wa||wi||'''wu'''||we||wo||'''w'''
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| |-
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| !転写
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| |ワ||ウィ||'''ウ'''||ウェ||ウォ||'''ウ'''
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| |}
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| 「wa」「wi」「we」「wo」は日本語のそれぞれと同じ発音。「w」は子音だけを発音し、「wu」はそれを長めに発音する。
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| <big>'''②清音'''</big>
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ka/qa||ki/qi||ku/qu||ke/qe||ko/qo||'''k/q'''
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| |-
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| !転写
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| |カ||キ||ク||ケ||コ||'''ク'''
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| |}
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| 「ka」「ki」「ku」「ke」「ko」は日本語のそれぞれと同じ発音。「k」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |sa/ca||'''si/ci'''||su/cu||se/ce||so/co||'''s/c'''
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| |-
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| !転写
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| |サ||'''スィ'''||ス||セ||ソ||'''ス'''
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| |}
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| 「sa」「su」「se」「so」は日本語のそれぞれと同じ発音。「si」は舌の先端を伸ばしたままで発音するので、「シ」ではなく「スィ」になる。「s」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |'''cha'''||'''chi'''||'''chu'''||'''che'''||'''cho'''||'''ch'''
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| |-
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| !転写
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| |'''トゥラ'''||'''トゥリ'''||'''トゥル'''||'''トゥレ'''||'''トゥロ'''||'''トゥル'''
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| |}
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| 「ch」は、舌の先端を口腔内の真上のくぼみに押し当て「トゥ」の部分を発音しながら、前にスライドさせて「ル」の部分を発音する。「cha」「chi」「chu」「che」「cho」は、これにそれぞれの母音を伴わせて発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ta||'''ti'''||'''tu'''||te||to||'''t'''
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| |-
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| !転写
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| |タ||'''ティ'''||'''トゥ'''||テ||ト||'''トゥ'''
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| |}
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| 「ta」「te」「to」は日本語のそれぞれと同じ発音。「ti」「tu」は舌の先端を伸ばしたままで発音するので、それぞれ「チ」ではなく「ティ」に、「ツ」ではなく「トゥ」になる。「t」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ha||'''hi'''||'''hu'''||he||ho||'''h'''
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| |-
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| !転写
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| |ハ||'''ヒ'''||'''フ'''||ヘ||ホ||'''ハ'''
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| |}
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| 「ha」「he」「ho」は日本語のそれぞれと同じ発音。「hi」「hu」は、「h」を言った後にそれぞれの母音を言うイメージで、口を狭めたり窄めたりしない。「h」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |'''fa'''||'''fi'''||'''fhu/fu'''||'''fe'''||'''fo'''||'''f'''
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| |-
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| !転写
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| |'''ファ'''||'''フィ'''||'''フ'''||'''フェ'''||'''フォ'''||'''フ'''
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| |}
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| 「f」は、唇を窄めるのではなく、上の歯を下唇に当てて発音する。「fa」「fi」「fhu」「fe」「fo」は、これにそれぞれの母音を伴わせて発音する。
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| <big>'''③濁音・半濁音'''</big>
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ga||gi||gu||ge||go||'''g'''
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| |-
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| !転写
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| |ガ||ギ||グ||ゲ||ゴ||'''グ'''
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| |}
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| 「ga」「gi」「gu」「ge」「go」は日本語のそれぞれと同じ発音。「g」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |za||'''zi'''||zu||ze||zo||'''z'''
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| |-
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| !転写
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| |ザ||'''ズィ'''||ズ||ゼ||ゾ||'''ズ'''
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| |}
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| 「za」「zu」「ze」「zo」は日本語のそれぞれと同じ発音。「zi」は舌の先端を伸ばしたままで発音するので、「ジ」ではなく「ズィ」になる。「z」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |'''ja'''||'''jhi/ji'''||'''ju'''||'''je'''||'''jo'''||'''j'''
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| |-
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| !転写
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| |'''ドゥラ'''||'''ドゥリ'''||'''ドゥル'''||'''ドゥレ'''||'''ドゥロ'''||'''ドゥル'''
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| |}
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| 「j」は、舌の先端を口腔内の真上のくぼみに押し当て「ドゥ」の部分を発音しながら、前にスライドさせて「ル」の部分を発音する。「ja」「ji」「ju」「je」「jo」は、これにそれぞれの母音を伴わせて発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |da||'''dhi/di'''||'''dhu/du'''||de||do||'''d'''
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| |-
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| !転写
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| |ダ||'''ディ'''||'''ドゥ'''||デ||ド||'''ドゥ'''
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| |}
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| 「da」「de」「do」は日本語のそれぞれと同じ発音。「di」「du」は舌の先端を伸ばしたままで発音するので、それぞれ「ヂ(ジ)」ではなく「ディ」に、「ヅ(ズ)」ではなく「ドゥ」になる。「d」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |ba||bi||bu||be||bo||'''b'''
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| |-
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| !転写
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| |バ||ビ||ブ||ベ||ボ||'''ブ'''
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| |}
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| 「ba」「bi」「bu」「be」「bo」は日本語のそれぞれと同じ発音。「b」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |pa||pi||pu||pe||po||'''p'''
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| |-
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| !転写
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| |パ||ピ||プ||ペ||ポ||'''プ'''
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| |}
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| 「pa」「pi」「pu」「pe」「po」は日本語のそれぞれと同じ発音。「p」は子音だけを発音する。
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| {|class="wikitable"
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| !文字
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| |'''va'''||'''vi'''||'''vu'''||'''ve'''||'''vo'''||'''v'''
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| |-
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| !転写
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| |'''ヴァ'''||'''ヴィ'''||'''ヴ'''||'''ヴェ'''||'''ヴォ'''||'''ヴ'''
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| |}
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| 「v」は、唇を窄めるのではなく、上の歯を下唇に当てて発音する。「va」「vi」「vu」「ve」「vo」は、これにそれぞれの母音を伴わせて発音する。
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| ==基礎:文のなりたち==
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| ==基本:演習問題==
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| ==標準:ピロリ語の表記==
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| ==標準:ピロリ語の音韻==
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| ==標準:文の時間==
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| ==標準:文の種類==
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| ==標準:疑問文==
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| ==標準:修飾のしくみ==
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| ==標準:述言の修飾==
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| ==標準:主言の修飾==
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| ==標準:文と文の接続==
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| ==標準:演習問題==
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| ==発展:ピロリ語の歴史==
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| ==発展:品詞体系==
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| ==発展:文型説明語==
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| ===時間説明語===
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| ===文係説明語===
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| ==発展:補助語==
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| ===修飾補助語===
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| ===述言補助語===
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| ===主言補助詞===
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| ==発展:代名詞と不定詞==
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| ===菌称代名詞・不定代名詞===
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| ===指示代名詞・不定疑問代名詞===
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| ==発展:演習問題==
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| ==単位認定試験==
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