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ほどなくして、次段階への移行が起こった。「故郷」に登場し、豆腐屋小町と同様の名付けられ方をしている彼女が次の主役になることは、必然だったと言えるかもしれない。そう、'''纏足ババア'''である。 | ほどなくして、次段階への移行が起こった。「故郷」に登場し、豆腐屋小町と同様の名付けられ方をしている彼女が次の主役になることは、必然だったと言えるかもしれない。そう、'''纏足ババア'''である。 | ||
原初の纏足ババアは[[忘却]] | 原初の纏足ババアは[[忘却]]されたが、魯迅ゲームの衣鉢を継ぎ、 | ||
<big>「(そのババアを想起させる説明または演技)――(「てんそく」に近い音韻)ババア」</big> | |||
と言う文化が瞬く間に形成された<ref>のちに[[利用者:芯]]がこの原則から逸脱した「バーバーババア」を生み出し、変革を引き起こすことになる。</ref>。魯迅ゲームが隆盛した理由もそうであるが、「纏足」に似た音韻から成る言葉は非常に多く、各人が途切れることなく矢継ぎ早に纏足ババアを言うことができたため、ゲームは大いに盛り上がった。 | |||
纏足ババアゲームは昼休憩地点の公園を再度出発するまで興じられた。以下は、そのとき生まれては消えた纏足ババアたちを含めた、纏足ババアの亜種どもである。 | 纏足ババアゲームは昼休憩地点の公園を再度出発するまで興じられた。以下は、そのとき生まれては消えた纏足ババアたちを含めた、纏足ババアの亜種どもである。 | ||
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</blockquote> | </blockquote> | ||
偶然に生み出された「ミルクティー婆」という概念に、一同はそれがどんなババアなのか考察した。この営みは、先日の纏足ババアゲームと結びつき、一同に「◯◯ババア」という名称とその特性を考えさせた。その過程で「スプリンクラーババア、小便を撒き散らす」とかいう化け物が誕生したりもした<ref> | 偶然に生み出された「ミルクティー婆」という概念に、一同はそれがどんなババアなのか考察した。この営みは、先日の纏足ババアゲームと結びつき、一同に「◯◯ババア」という名称とその特性を考えさせた。その過程で「スプリンクラーババア、小便を撒き散らす」とかいう化け物が誕生したりもした<ref>キュアラプラプ以外の人物の名誉のために付言すると、生んだのはキュアラプラプである。</ref>。 | ||
この例にも顕著だが、このとき、纏足ババアゲームからの変質が起こっていた。前者では | この例にも顕著だが、このとき、纏足ババアゲームからの変質が起こっていた。前者では | ||
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そして、ババアゲームには全く新しい楽しみ方が生まれた。ババアに任意の事物の特性を付与することにより、面白さを演出することができる。ババアに何を仮託するか、そして仮託したモノのどんな特性を抽出するか。作り手にはそのセンスが問われ、生まれたさまざまな特徴を持つババアは聞く者に笑いを喚起した。 | そして、ババアゲームには全く新しい楽しみ方が生まれた。ババアに任意の事物の特性を付与することにより、面白さを演出することができる。ババアに何を仮託するか、そして仮託したモノのどんな特性を抽出するか。作り手にはそのセンスが問われ、生まれたさまざまな特徴を持つババアは聞く者に笑いを喚起した。 | ||
翌8日、Mapilaplap、Notorious、[[利用者:いせ|いせ]]の三名は、弊校文芸部の代表の一員として第七回全九州高等学校総合文化祭大分大会に参加した。その出発地である那覇空港から、生まれ変わったババアゲームをMapilaplapが普及を推し進め、主としてそれに魅せられたNotoriousとともにゲームに勤しんだ。空港やバスの中で数多のババアが生まれた。ババアゲームが面白すぎるあまり、この大会中NotoriousがMapilaplapといせ以外の生徒と交流を深めることはなかった。道中、富士山で琵琶湖を埋め立てることが決定されたり、城跡でいせの辞世の句が(Mapilaplapによって)詠まれたりもした。 | |||
以下は、そのとき為されたババア、および新たに思いついたババアを書く欄である。 | 以下は、そのとき為されたババア、および新たに思いついたババアを書く欄である。 | ||
{{大喜利|場所=この箇所}} | {{大喜利|場所=この箇所}} | ||
*お月様ババア、どこまでもついてくる | |||
*空ババア、次の音はシ | |||
その大会が終わるとともにババアゲームは急速に下火になり、まもなく終焉した。その数ヶ月後には[[お花摘みゲーム]]が一世を風靡し、幾度かの発展を伴って長く繁栄することになる。しかし、長らく常習者の文化の中心であった「ある言葉に似た言葉を言い続ける」形式のゲームは、纏足ババアゲーム以降ほとんど生まれず、会話の中から自然発生したゲームもなかなか見られなくなった<ref>これには受験暗黒期の到来が影響しているとする見方もある。</ref>。 | |||
こうしてババアゲームは一大文化の最後の花火として消え去ったのである。 | |||
==脚注== | ==脚注== | ||
<references/> | <references/> |
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