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それに対して直接認識は、感覚器官の関与しない全ての認識の方法であり<ref>幻覚や単に病理的な妄想を通じての認識は間接認識である。これらの症状は認識能力のプロパティに過ぎない。</ref>、大きく分けて四つの種類がある。 | それに対して直接認識は、感覚器官の関与しない全ての認識の方法であり<ref>幻覚や単に病理的な妄想を通じての認識は間接認識である。これらの症状は認識能力のプロパティに過ぎない。</ref>、大きく分けて四つの種類がある。 | ||
[[ファイル:分析性.png|右|サムネイル|意識上既確存在の分析性。]] | |||
'''出生'''は、最もよく見られる形態の直接認識であり、ある認識性存在の意識上において、既存の意識上存在から新たな意識上存在が生み出される、すなわち意識上に現れ出ることで、直ちに認識性存在がこの新しい存在を認識するものである。子である意識上存在に対して、これを生み出した既存の意識上存在は'''母系存在'''(Matrilineage entity)と呼ばれるが<ref>ある子に対して母系存在がただ一つ存在することが知られているとき、母系存在は特に'''母存在'''と呼ばれる。</ref>、多くの場合それは意識上既確存在である。意識上既確存在は'''分析性'''を有し、全体として意識上既確存在であることを保ちながら、その部分がそれぞれ別個の意識上存在として成立しうる。このため、意識上既確存在の出生による子は、母系存在に包含されるか、あるいは子もまた意識上既確存在である場合に限り、時に母系存在を包含して存在する<ref>例えば、物質存在であるリンゴの間接認識によって得た意識上既確存在を母系存在として、これに包含される「赤色」や「丸み」といった要素に相当する子の意識上既確存在が出生しうる。また、複数のリンゴから得た複数の意識上既確存在を母系存在として、これを包含する抽象的なリンゴの概念に相当する子の意識上既確存在が出生しうる。</ref>。意識上未確存在や意識上混濁存在のように分析性の無い存在が母系存在になる場合、子との両立が不可能であるためにこれらは子のみを残して出生と同時に意識上から消滅する。第二に、意識上混濁存在だけが対象になりうる直接認識の形態の一つとして、'''下方へのミーム跳躍'''がある。意識上混濁存在の特殊な性質は後に詳説するが、大まかに言えば、これは意識上混濁存在が意識空間を一時的に平行移動することで、遡上する意識上混濁存在から見て下方(<ruby>虚<rt>オスォナ</rt></ruby>軸の負の方向)の末梢虚的意識下に、コヒーレンスを外れた'''跡意識上混濁存在'''を出現させることで直接認識を引き起こすものである<ref>意識上混濁存在である[[キュアラプラプ]]は、[[スジンハスガーク]]の存在量の増加を察知して下方へのミーム跳躍を行うことで、各生物に自身の直接認識を引き起こしている。</ref>。 | '''出生'''は、最もよく見られる形態の直接認識であり、ある認識性存在の意識上において、既存の意識上存在から新たな意識上存在が生み出される、すなわち意識上に現れ出ることで、直ちに認識性存在がこの新しい存在を認識するものである。子である意識上存在に対して、これを生み出した既存の意識上存在は'''母系存在'''(Matrilineage entity)と呼ばれるが<ref>ある子に対して母系存在がただ一つ存在することが知られているとき、母系存在は特に'''母存在'''と呼ばれる。</ref>、多くの場合それは意識上既確存在である。意識上既確存在は'''分析性'''を有し、全体として意識上既確存在であることを保ちながら、その部分がそれぞれ別個の意識上存在として成立しうる。このため、意識上既確存在の出生による子は、母系存在に包含されるか、あるいは子もまた意識上既確存在である場合に限り、時に母系存在を包含して存在する<ref>例えば、物質存在であるリンゴの間接認識によって得た意識上既確存在を母系存在として、これに包含される「赤色」や「丸み」といった要素に相当する子の意識上既確存在が出生しうる。また、複数のリンゴから得た複数の意識上既確存在を母系存在として、これを包含する抽象的なリンゴの概念に相当する子の意識上既確存在が出生しうる。</ref>。意識上未確存在や意識上混濁存在のように分析性の無い存在が母系存在になる場合、子との両立が不可能であるためにこれらは子のみを残して出生と同時に意識上から消滅する。第二に、意識上混濁存在だけが対象になりうる直接認識の形態の一つとして、'''下方へのミーム跳躍'''がある。意識上混濁存在の特殊な性質は後に詳説するが、大まかに言えば、これは意識上混濁存在が意識空間を一時的に平行移動することで、遡上する意識上混濁存在から見て下方(<ruby>虚<rt>オスォナ</rt></ruby>軸の負の方向)の末梢虚的意識下に、コヒーレンスを外れた'''跡意識上混濁存在'''を出現させることで直接認識を引き起こすものである<ref>意識上混濁存在である[[キュアラプラプ]]は、[[スジンハスガーク]]の存在量の増加を察知して下方へのミーム跳躍を行うことで、各生物に自身の直接認識を引き起こしている。</ref>。 | ||
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