「非自己叙述的」の版間の差分

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<br>「あれっ、そんなこと……」彼は驚いた様子でつぶやく。
<br>「あれっ、そんなこと……」彼は驚いた様子でつぶやく。
<br> <ruby>そのこと<rt>・・・・</rt></ruby>に気づいて彼女もつぶやき返す。「これって……嘘だ……」
<br> <ruby>そのこと<rt>・・・・</rt></ruby>に気づいて彼女もつぶやき返す。「これって……嘘だ……」
<br> そして彼らは言うのだった。「「私たち、入れ替わってる?」」<ref>CtrlキーとAキーを同時に押して内容を見る: <span style="color:#ffffff">彼らは一体、どこで入れ替わったのでしょうか。</span></ref>
<br> そして彼らは言うのだった。「「私たち、入れ替わってる?」」<ref>どこで入れ替わったのでしょうか。考えてみましょう。</ref>


==脚注==
==脚注==

1年6月3日 (黃) 18:34時点における版

個野記事派このきじは秀逸しゅういつ名記事なきじ
管理者かんりしゃ画位宇野駄化羅真血画位名位がいうのだからまちがいない個野記事尾差羅二このきじをさらに秀逸しゅういつ二出希流戸位宇野名羅にできるというのなら編集へんしゅう氏手未背名差位してみせなさい
和田氏派亜名田他血野個戸尾未手位流わたしはあなたたちのことをみている

 本記事「非自己叙述的」は、利用者:芯の内容に加筆・修正などの改ざん改変を加えたものである。[1]

物語(一人の老人による語り)

 君「非自己叙述的(heterological)」という言葉を知っているか? 知らないとな? 仕方のないやつめ、教えてやろう。非自己叙述的とは、「ある言葉の意味がその言葉自体と矛盾しているさま」をあらわす形容詞[2]だ。たとえば"long"という言葉は「長い」を意味するが、この言葉の綴りはわずか4文字と、決して長くない。したがって"long"という言葉は非自己叙述的だといえる。また"misspelled(綴りの誤った)"という言葉は正しく綴られている。つまりこの言葉も非自己叙述的
 君この話は飽きたか。面白くないか。けどもしばし待て。ここからだ、面白くなるのは。さあ君、この問題について考えようじゃないか。

   ・「非自己叙述的」という言葉は非自己叙述的であるか?

 これを解くにあたって、重要なことがある。「すべての言葉は非自己叙述的であるか非自己叙述的でないかのどちらかである。」ということだ。おっと、当たり前だといって笑っちゃいけないぞ君。これはほんとうに大切なことだ。何せ……粛清されました
 本題に戻ろう。ではまず、「『非自己叙述的』は非自己叙述的である」と仮定して話を進めようか。「非自己叙述的」は非自己叙述的である。すなわち「非自己叙述的」はその言葉自体と矛盾した意味を持っている。よって「非自己叙述的」は非自己叙述的でない
 むむ? いま、「非自己叙述的」は非自己叙述的だ、として話を進めたはずだ。しかしそこから、それを否定する結論が得られた。なぜだろうか? うーん。
 あるいは、最初の仮定が間違っていた、と考える方が自然であろう。今度は他の可能性にかけるのだ――ところで先ほど、「すべての言葉は非自己叙述的であるか非自己叙述的でないかのどちらかである。」と述べた。となると他の可能性とは、「『非自己叙述的』は非自己叙述的でない」ということじゃあないか!
 では、そう仮定するとどうなるのだろうか? 「非自己叙述的」は非自己叙述的でない。つまり「非自己叙述的」はその言葉自体と矛盾した意味を持っていない。ゆえに、「非自己叙述的」は非自己叙述的である
 またもや仮定と矛盾する結論を導いてしまった。やあ君、どうしてこうなったのだ? 僕たちはすべての可能性を検討しきったのに、そのどれにおいても矛盾が生まれるだなんて……。
 はっ! 君君、これ、パラドックスじゃないか!

物語(二人の若者の会話)

 ある日の涼しい午後のこと。比路子ひじこさんは言った。
「ねえ、『非自己叙述的』ってどういう意味?」
「『ある言葉の意味がその言葉自身に反していること』さ」十萩じゅってき君が得意げに答えた。
「ちょっとよくわからないわ。たとえば?」十萩君の説明に納得しなかった比路子さんはさらに訊きかさねる。
 十荻君は少し考えてから、ていねいに答えた。「うーんと、たとえば、『動詞』という言葉それ自体・・・・は動詞ではない。名詞だ。あとまあ、英語だと、"hyphenated(ハイフンでつながれた)"という言葉のどこにも、ハイフンなんて無いんだ[3]。つまりこれらの言葉はみんな、意味がその言葉自身に反しているから、非自己叙述的だというわけだ」
「なるほどね」
「わかったようだね。じゃ……」
「あ、帰らないで。また一つ疑問が湧いてきたの」
「ええ、なんだって?」
「『非自己叙述的』っていう言葉は、非自己叙述的なのかしら」
「えっとね……うーん? もし非自己叙述的だとすると……」
「つまり、『非自己叙述的』という言葉はその意味がその言葉自身に反する、ってことだから……」
『非自己叙述的』は非自己叙述的でない、ということか」
「ええ? でも……」
「うん、仮定(▶四行上太字部を参照せよ)と噛み合わないよね」
「そんなことがあるの?」
「いやいや、仮定がつねに正しいとは限らないじゃないか。もし仮定が間違っていたならば、矛盾が起こってもおかしくはないだろう?」
「確かに。じゃあ仮定を変えてみよう。もし『非自己叙述的』が非自己叙述的でないとすると……」
「『非自己叙述的』という言葉はつまり、意味がその言葉自身に反しない、ということ……」
 彼女は結論をまとめる。「うん。つまり、『非自己叙述的』は非自己叙述的である……」
「あれっ、そんなこと……」彼は驚いた様子でつぶやく。
 そのこと・・・・に気づいて彼女もつぶやき返す。「これって……嘘だ……」
 そして彼らは言うのだった。「「私たち、入れ替わってる?」」[4]

脚注

  1. この記述は記事自体について述べたものであるから、広い意味では「自己叙述的である(autological)」といえる……のだろうか。
  2. 厳密には形容動詞だが、論を進めるうえではそれらを区別するのは明らかに無駄な概念である。
  3. ちなみに"non-hyphenated(ハイフンでつながれていない)"という言葉それ自体は、ハイフンでつながれている。よってこれも、非自己叙述的な言葉の一つである。
  4. どこで入れ替わったのでしょうか。考えてみましょう。