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'''アンモク共和国'''(アンモクきょうわこく、英語: The Republic of Angmogh、The Angmoghen Republic、[[アンモク語]]:Republik Angmogh<ref name="独釈"; group="注">この "Angmogh" はドイツ語としての "Angmogh" ではなく、あくまで「現地語の表記法が無いためにドイツ式の表記法(=[[アンモク語#独釈|独釈]])を借用したにすぎない」ことに注意。</ref>、ドイツ語: Republik Angmogh、[[管理者語]]: 亜武藻苦共和国)とは、シズーカ州東部の一端の地帯「ピートロヘト」にある共和政国家である。かつて「アンモク神国」と呼ばれた国家が起源である。本記事ではこの「アンモク神国」についても触れながら解説を進める。 | '''アンモク共和国'''(アンモクきょうわこく、英語: The Republic of Angmogh、The Angmoghen Republic、[[アンモク語]]:Republik Angmogh<ref name="独釈"; group="注">この "Angmogh" はドイツ語としての "Angmogh" ではなく、あくまで「現地語の表記法が無いためにドイツ式の表記法(=[[アンモク語#独釈|独釈]])を借用したにすぎない」ことに注意。</ref>、ドイツ語: Republik Angmogh、[[管理者語]]: 亜武藻苦共和国)とは、シズーカ州東部の一端の地帯「ピートロヘト」にある共和政国家である。かつて「アンモク神国」と呼ばれた国家が起源である。本記事ではこの「アンモク神国」についても触れながら解説を進める。 | ||
==概要== | ==概要== | ||
世界で最初に誕生した共和政の国家であり、また世界で最初に誕生した国家・アンモク神国が前身である。共和国誕生の時からある「住民自治会議」を今でも守り続けるなど、伝統的な文化に対する保護意識が非常に高い。 | 世界で最初に誕生した共和政の国家であり、また世界で最初に誕生した国家・アンモク神国が前身である。共和国誕生の時からある「住民自治会議」を今でも守り続けるなど、伝統的な文化に対する保護意識が非常に高い。 | ||
その長い歴史と洗練された社会体制などにより、国民の100%が自国に誇りを持っている<ref group="典">1996年11月に実施された[[ハッピーランドヘルスセカンド]]社のアンケート "Do you admire your country the best?" の調査結果より。</ref>。 | |||
世界で最も政治の発達した国であると言われ、国民の自治意識はどの世代においても高い。結果として、{{CURRENTYEAR}}年{{CURRENTMONTHNAME}}現在、成人した国民はみな政治家とであるとされる。 | 世界で最も政治の発達した国であると言われ、国民の自治意識はどの世代においても高い。結果として、{{CURRENTYEAR}}年{{CURRENTMONTHNAME}}現在、成人した国民はみな政治家とであるとされる。 | ||
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人類の知能発達の起源を探ることのできる資料が多く残っていることから、生物学や発達学研究の舞台として世界から注目されている。 | 人類の知能発達の起源を探ることのできる資料が多く残っていることから、生物学や発達学研究の舞台として世界から注目されている。 | ||
==神話時代== | ==名称== | ||
[[アンモク語|現地語]]では "Republik Angmogh<ref name="独釈"; group="注"></ref>" である。日本語では推測される発音とドイツ語の "republik" の和訳に従って「'''アンモク'''」と呼ばれる。漢字表記は「'''俺孟'''」で、略記は「'''俺'''」である。 | |||
"Angmogh" という名称の由来は定かでない。ただ、このアルファベット表記も、そこから推測される発音も、ドイツ人が「見出した」ものに過ぎないため、「"Angmogh" という綴りや発音に由来は無い(ただし必然性がある)」と言われることが多い<ref group="注">この議論は「ドイツ人はその表記を何に見出したのか」という反論を免れるものではない。</ref>。 | |||
==歴史== | |||
アンモクの歴史について説明するために通例使われる歴史区分は以下の通りである。 | |||
*神話時代 - 「オー<ruby>神<rt>かみ</rt></ruby>」という唯一神の兄弟が宇宙を支配していた時代。 | |||
*建国時代 - 神話時代と神国時代の間にある、兄弟が「アンモク神国」建国のための行動を取っていた時代。 | |||
*神国時代 - アンモクが「アンモク神国」という名の立憲君主政の国家であった時代。 | |||
*共和国時代 - アンモクが「アンモク共和国」という名の共和政の国家である時代。現代もこの時代に当てはまる。 | |||
===神話時代=== | |||
アンモク国において'''神話時代'''とは、第一次宇宙消失以前の時代から、「アンモク神国」の建国の意思が示された時期までを指す時代区分である。 | アンモク国において'''神話時代'''とは、第一次宇宙消失以前の時代から、「アンモク神国」の建国の意思が示された時期までを指す時代区分である。 | ||
===絶対神「オー神」とは=== | ====絶対神「オー神」とは==== | ||
古来、絶対かつ唯一の神に'''オー神(オーカミ)兄弟'''という二人の兄弟がいた{{矛盾|date=2021年04月}}。兄の'''ルピルラス=ハフティクリ'''(Lujirathas-Hafgjuyki)と、弟の'''ティナディヨ=ハフティクリ'''(Innaghdjo-Hafgjuyki)である。 | 古来、絶対かつ唯一の神に'''オー神(オーカミ)兄弟'''という二人の兄弟がいた{{矛盾|date=2021年04月}}。兄の'''ルピルラス=ハフティクリ'''(Lujirathas-Hafgjuyki)と、弟の'''ティナディヨ=ハフティクリ'''(Innaghdjo-Hafgjuyki)である。 | ||
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兄弟はとても仲が良く、喧嘩なども滅多にしなかった。彼らが喧嘩したのは、ティナディヨのバター-トーストをルビルラスが横取りしようとした時のみである(なお、このルビルラスの目論見は失敗に終わった。ティナディヨのバター-トーストを釣り竿で釣り上げようと試みたのだが、引っ掛け方を間違えて「聖なる床」に落としてしまったためである<ref group="注">このときバターの付いた面を下に落ちたことは宇宙の基礎定数として確定し、今日では「マーフィーの法則」との呼称で知られる。</ref>)。 | 兄弟はとても仲が良く、喧嘩なども滅多にしなかった。彼らが喧嘩したのは、ティナディヨのバター-トーストをルビルラスが横取りしようとした時のみである(なお、このルビルラスの目論見は失敗に終わった。ティナディヨのバター-トーストを釣り竿で釣り上げようと試みたのだが、引っ掛け方を間違えて「聖なる床」に落としてしまったためである<ref group="注">このときバターの付いた面を下に落ちたことは宇宙の基礎定数として確定し、今日では「マーフィーの法則」との呼称で知られる。</ref>)。 | ||
===宇宙狭小化現象とゲブクス会議=== | ====宇宙狭小化現象とゲブクス会議==== | ||
ある段階で、宇宙は日に日に狭くなっていた(='''宇宙狭小化現象''')。したがって兄弟は頭を悩ませていた。「さて宇宙をどうしようか」、口を開くと出てくる言葉はそればかりであった。すでに42もの解決案が出ていた。しかし案の多いことは必ずしも良いことではない。最終的に実行する案を、一つに決めなければならないからである。互いに鋭い歯を軋らせながら話し合い、考えに考え、兄弟は計画を以下の三つまで絞った。 | ある段階で、宇宙は日に日に狭くなっていた(='''宇宙狭小化現象''')。したがって兄弟は頭を悩ませていた。「さて宇宙をどうしようか」、口を開くと出てくる言葉はそればかりであった。すでに42もの解決案が出ていた。しかし案の多いことは必ずしも良いことではない。最終的に実行する案を、一つに決めなければならないからである。互いに鋭い歯を軋らせながら話し合い、考えに考え、兄弟は計画を以下の三つまで絞った。 | ||
#使用人を雇い、宇宙のいちばん外側の方に配置し、手で外向きに力を加えさせることで収縮を食い止めるのはどうだろう。 | #使用人を雇い、宇宙のいちばん外側の方に配置し、手で外向きに力を加えさせることで収縮を食い止めるのはどうだろう。 | ||
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を選んだのであった。 | を選んだのであった。 | ||
===第一次宇宙消失=== | ====第一次宇宙消失==== | ||
兄弟の選択により、当時の宇宙狭小化現象がついに止まることはなかった。宇宙はすさまじいスピードで狭まっていき、ついに「ただの一点」<ref group="注">「特異点」とも。</ref>となった。これを'''宇宙消失(第一次宇宙消失)'''と呼ぶ。<ref group="注">ちなみに、大した事件ではない。</ref> | 兄弟の選択により、当時の宇宙狭小化現象がついに止まることはなかった。宇宙はすさまじいスピードで狭まっていき、ついに「ただの一点」<ref group="注">「特異点」とも。</ref>となった。これを'''宇宙消失(第一次宇宙消失)'''と呼ぶ。<ref group="注">ちなみに、大した事件ではない。</ref> | ||
===再興=== | ====再興==== | ||
第一次宇宙消失の6.481秒後、宇宙は膨張を始めた。宇宙は再び形づくられ、すべては元の通りとなった。これを'''再興'''という。 | 第一次宇宙消失の6.481秒後、宇宙は膨張を始めた。宇宙は再び形づくられ、すべては元の通りとなった。これを'''再興'''という。 | ||
再興の後、兄弟は何事もなかったかのように息を吹き返し、勢いそのまま「アンモク神国」の建国を始めた。 | 再興の後、兄弟は何事もなかったかのように息を吹き返し、勢いそのまま「アンモク神国」の建国を始めた。 | ||
==建国時代== | ===建国時代=== | ||
アンモク共和国において'''建国時代'''とは、「アンモク神国」の建国に係る具体的な手続きがなされた時期を指す時代区分である。約15年ほど。 | アンモク共和国において'''建国時代'''とは、「アンモク神国」の建国に係る具体的な手続きがなされた時期を指す時代区分である。約15年ほど。 | ||
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兄弟にとってその仕事は、割と容易なことだった。<del>すべては当時のAI「Giguirett' Intkrigufi」が勝手にやってくれたためである。</del><ins>兄弟の能力が超越的であったためである。</ins> | 兄弟にとってその仕事は、割と容易なことだった。<del>すべては当時のAI「Giguirett' Intkrigufi」が勝手にやってくれたためである。</del><ins>兄弟の能力が超越的であったためである。</ins> | ||
===建国準備=== | ====建国準備==== | ||
当時、「国」には以下の三要素が必須であった。<ref group="注">この決まりは現在にもおおよそ引き継がれている。</ref> | 当時、「国」には以下の三要素が必須であった。<ref group="注">この決まりは現在にもおおよそ引き継がれている。</ref> | ||
#一定以上の土地(領地) | #一定以上の土地(領地) | ||
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すべては滞りなく進んだ。かくして建国時代は終わりを迎えた。同時に、世界最初の国家・'''アンモク神国'''が誕生したのである。 | すべては滞りなく進んだ。かくして建国時代は終わりを迎えた。同時に、世界最初の国家・'''アンモク神国'''が誕生したのである。 | ||
==神国時代== | ===神国時代=== | ||
アンモク国の偉大な歴史のうち、最初の6時間は兄弟によって成り立っていた。この時代を'''神国時代'''という。アンモク神国は、神が絶対的地位に君臨し、なおかつその権力が近代的な法律によって制限された、立憲君主政(=制限君主政)の国である。 | アンモク国の偉大な歴史のうち、最初の6時間は兄弟によって成り立っていた。この時代を'''神国時代'''という。アンモク神国は、神が絶対的地位に君臨し、なおかつその権力が近代的な法律によって制限された、立憲君主政(=制限君主政)の国である。 | ||
===ナチュラライゲン化現象=== | ====ナチュラライゲン化現象==== | ||
「アンモク神国」が共和政の国家になり「アンモク共和国」に変化したこと、またその瞬間を、'''ナチュラライゲン化現象'''または'''ナテュラライゲン化現象'''という。 | 「アンモク神国」が共和政の国家になり「アンモク共和国」に変化したこと、またその瞬間を、'''ナチュラライゲン化現象'''または'''ナテュラライゲン化現象'''という。 | ||
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ちなみに、この時出来た「住民自治会議」により、「やはり彼女じゃないか」「うむ、彼女こそふさわしい」「そうだ、どう考えても彼女が適任だ」等、厳粛な話し合いのもとに新しい代表として選ばれたのが[[レイシゴ・ハヤカワ]]である<ref group="注">議事録は存在しないが、どのアンモク人に聞いても必ず「シハヤタ会議が最初に選んだ代表は[[レイシゴ・ハヤカワ]]で、そのときの会議は厳粛に行われた」と返答されるので、恐らくそうなのだろう。</ref> | ちなみに、この時出来た「住民自治会議」により、「やはり彼女じゃないか」「うむ、彼女こそふさわしい」「そうだ、どう考えても彼女が適任だ」等、厳粛な話し合いのもとに新しい代表として選ばれたのが[[レイシゴ・ハヤカワ]]である<ref group="注">議事録は存在しないが、どのアンモク人に聞いても必ず「シハヤタ会議が最初に選んだ代表は[[レイシゴ・ハヤカワ]]で、そのときの会議は厳粛に行われた」と返答されるので、恐らくそうなのだろう。</ref> | ||
==共和国時代== | ===共和国時代=== | ||
アンモク神国誕生の6時間後、場所を同じくして「アンモク共和国」が誕生した。これは現在のものとほぼ同一の国家である。アンモク共和国が出来てから消滅するまでの時代を'''共和国時代'''という<ref group="注">もちろんアンモク共和国は現存するが、歴史学会によって「消滅した際には違う時代区分名で呼ぼう」ということが決まっているため、このような書き方をした。</ref>。 | アンモク神国誕生の6時間後、場所を同じくして「アンモク共和国」が誕生した。これは現在のものとほぼ同一の国家である。アンモク共和国が出来てから消滅するまでの時代を'''共和国時代'''という<ref group="注">もちろんアンモク共和国は現存するが、歴史学会によって「消滅した際には違う時代区分名で呼ぼう」ということが決まっているため、このような書き方をした。</ref>。 | ||
===言語の表記法の誕生=== | ====言語の表記法の誕生==== | ||
===他国人による侵略=== | ====他国人による侵略==== | ||
エドワードは旅人であった。服装や持ち物、あるいは生への執念やフットワークの軽さなどは他の旅人と何ら変わりはなかったのだが、唯一決定的な違いがあった。思想である。彼は「アンモク共和国の存在は他国に悪影響を与えている。かつアンモク共和国の国防は脆く、私でも統治できるほどだろう。これを実行しない選択肢などあるまい」というようなことを普段から平気で考えるような人だった。 | エドワードは旅人であった。服装や持ち物、あるいは生への執念やフットワークの軽さなどは他の旅人と何ら変わりはなかったのだが、唯一決定的な違いがあった。思想である。彼は「アンモク共和国の存在は他国に悪影響を与えている。かつアンモク共和国の国防は脆く、私でも統治できるほどだろう。これを実行しない選択肢などあるまい」というようなことを普段から平気で考えるような人だった。 | ||
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