「東西ミステリーベスト100」の版間の差分

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==概要==
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「東西ミステリーベスト100」は、国内外のミステリーファンに、「すべてのミステリー作品の中からベスト10を選んでいただく」<ref>文藝春秋編「東西ミステリーベスト100」より引用</ref>という趣旨でアンケートを行い、その結果をまとめた本である。アンケートの結果は、まず雑誌「週刊文春」にて発表され、その後文春文庫から本として発行された。<br>旧版は1986年に刊行された。2013年、アンケートを再度行い、新たな順位を決定した、新版が刊行された。<br>これら、特に新版は、ミステリー初心者にとっては良いガイドブックとして、高評価を受けた。しかし、問題点としては、ネタバレが挙げられる。いくつかの作品紹介において<ref>「双頭の悪魔」「シャドー81」など</ref>、ネタバレが起こってしまっている。ガイドとするには、大きな欠陥である。だが、それ以外は素晴らしいものとなっている。<br>そのため、もしランキングのみを知りたいのであれば本稿を、作品紹介や豆知識も知りたいのならば「東西ミステリーベスト100」を活用していただきたい。
「東西ミステリーベスト100」は、国内外のミステリーファンに、「すべてのミステリー作品の中からベスト10を選んでいただく」<ref>文藝春秋編「東西ミステリーベスト100」より引用</ref>という趣旨でアンケートを行い、その結果をまとめた書籍である。アンケートの結果は、まず雑誌「週刊文春」にて発表され、その後文春文庫から書籍として発行された。<br>旧版は1986年に刊行された。2013年、アンケートを再度行い、新たな順位を掲載した新版が刊行された。<br>これら、特に新版は、ミステリー初心者に向けのガイドブックとして、高い評価を受けている。しかし、問題点としては、ネタバレが挙げられる。いくつかの作品解説において<ref>「双頭の悪魔」「シャドー81」などのページ</ref>、ネタバレが起こってしまっている。ガイドとするには、大きな欠陥である。だが、それ以外は素晴らしいものとなっている。<br>そのため、もしランキングのみを知りたいのであれば本稿を、作品紹介や豆知識も知りたいのならば「東西ミステリーベスト100」を活用していただきたい。
 
==構成==
 
新版には、トップ100一覧の次に、書評家の[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大森望 大森望]、[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大矢博子 大矢博子]、[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/杉江松恋 杉江松恋]、[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/千街晶之 千街晶之]による「特別座談会 『東西ミステリー』徹底分析!」が所収されている。
<br>その次は作品解説となる。これは「あらすじ」と「うんちく」に分かれており、「うんちく」には、作品の魅力や背景、小咄などが書かれている。また、この作品解説は、1〜50位は3ページ、それ以降は1ページの紙幅が割かれている。
<br>その次には、文庫版おまけとして、ランキングの続きを約100タイトル分公開している。
<br>これらが「国内編」「海外編」でそれぞれある。
<br>最後に、「[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/北村薫 北村薫]×[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/折原一 折原一] わが青春の『東西ミステリー』(完全版)」が収録されている。両氏は旧版「東西ミステリーベスト100」の作品解説を執筆していたため、この対談が行われた。いずれも、作家としてデビューする前であり、ミステリーファンとして執筆していた。その裏話などがここで語られている。なお、新版の作品解説を書いた人は現時点では不明である。
 
==集計方法==
 
ランキングは、アンケートによって決定された。[http://www.mystery.or.jp/ 日本推理作家協会]、[http://sealedroom.blog.jp/ SRの会]、各大学ミステリークラブ、各地の読書会、国内外のミステリー通など、総計795人が参加し、387人から回答を得た。アンケートは、すべてのミステリー作品からベスト10を選ぶ趣旨で行われた。その回答の1位に10点、2位に9点、…、10位に1点を付し、総得点の高さで順位が決定された。なお、回答で順不同とされたものは、一律6位(5点)として集計された。総得点が同点の場合は、高い順位とした票がより多いものを、高い順位とした(国内編および海外編ベスト100のみ)。


==新版国内編ランキング==
==新版国内編ランキング==
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|江戸川乱歩
|江戸川乱歩
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|158<ref>本には、53位に既にランクインした高村薫「マークスの山」が、もう一度この158位にランクインしているという誤植がある</ref>
|158<ref>書籍には、53位に既にランクインした高村薫「マークスの山」が、もう一度この158位にランクインしているという誤植がある</ref>
|天狗
|天狗
|大坪砂男
|大坪砂男
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