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 西暦20XX年、セントール山脈セントールⅡ峰の麓に見つかった洞窟は、瞬く間に全世界の注目の的となった。これまでの世界最深洞窟であるクルベラ洞の2197mを大きく超えるその洞窟は、洞窟の深さ、規模、穴の大きさ共に他の追随を許さない大きさとなっていた。


   ――――NASAは、”[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E6%98%9Fb 牡羊座ティーガーデンb星]”から文明的な信号を受信した。信号の内容は解析できなかったが、規則性、メッセージ性があり、ティーガーデン星bが[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3 ハビタブルゾーン]内に位置していることを踏まえると、ティーガーデン星bに文明が存在していることは間違いなかった。12.5光年離れたこの星に、NASAは「エクソダス」という新たな名前を付け、有人宇宙探査機を送ることを発表。地球の威信を賭けたプロジェクトにより、超広角光圧セイルを持つ最新鋭宇宙探査船「LICS-プレアデス」を建造。5人の宇宙飛行士達が20年掛けてこの星にたどり着くプロジェクトが始動した。
 しかしそれだけではなかった。洞窟内部には、未知の洞窟性鉱石資源が大量に眠っていることが突き止められた。その鉱石、、、「旋欄石」を用いた合成材料は、加工のしやすさ、強度、製造のしやすさ共に性能が良く、プラスチックに変わる新たな材料革命とまで期待されていた。


 各国は合同で調査隊を派遣。最深の装備と世界から集められた選りすぐりの洞窟探検家達は、大量に眠る旋欄石を求め洞窟内部へと旅立ち、そして、全滅した。


===エクソダス計画===
 本来1000mまでの調査を行った後帰還するはずだった調査隊は、地上部隊の命令を無視し1000mを超えた後も調査を続行。そして深層2000mを超えた地点で食料は底をつき、それでも調査隊は止まろうとしなかった。そして2800m付近で消息を絶った。この洞窟は何かがおかしい。彼らは地球の深層で何を見たのか。彼らは何故止まろうとしなかったのか。何が彼らの正気を失わせ、彼らを進ませたのか。何も分からなかった。ただ1つ分かるのは。この洞窟には人知を超えた、人を魅了させる何かが存在すること。
ミッションステップ1:小型無人補給機を投入


 小型の補給機を先にエクソダスへのルートに送り込む。この補給機はプレアデス本機よりも遅いスピードで航行するため、プレアデスは途中で補給機を回収できる。なお、この補給機の名前は「アルペジオ」に決定した。
 通信が途切れる前、彼らは亡霊のように同じ言葉を繰り返していた。
「これは虚解だ。虚な答えにしかならないのだ。真実の解は何処にある?きっと最深部に潜れば、否。もう少し潜れれば。」


ミッションステップ2:プレアデスをノアで打ち上げ、木星軌道に投入


 土星スイングバイ軌道投入機「ノア」によって土星スイングバイ軌道までプレアデス探査機を運搬。ノアは分離した後土星の大気で燃え尽きる。プレアデスは全長10kmの巨大光圧セイル(太陽帆)を開く。


ミッションステップ2+:(地上作戦)粒子ビーム発射
==虚解洞窟==


光圧セイルに送る超高エネルギー粒子ビームを地球から発射する。
 カートライトは港からほど近い酒場を訪れていた。
 
ミッションステップ3:スイングバイで太陽系を脱出
 
 スイングバイ加速によって太陽系を脱出する。牡牛座ティーガーディアンb星「エクソダス」のルートに探査機を調整する。
 
ミッションステップ4:太陽系外を航行
 
 太陽系外宇宙を航行、アルペジオ補給サプライ捕獲、そのまま光圧セイルとキセノン型イオンエンジンで加速しながらエクソダスまで航行。予定では20年間航行する。(中の乗組員はコールドスリープしている。)
 
ミッションステップ5:エクソダスに到着
 
 エクソダス軌道に乗り、周回して着陸予定地点をマーク。
 
ミッションステップ6:無人探査ロボットを投入
 
 探査ロボットを投入し、探査が可能かどうかを見る。可能と判断すれば降下体勢に入る。
 
ミッションステップ7:着陸予備動作
 
 着陸するときの設備をチェックする。光圧セイルはここで折りたたむ。
 
ミッションステップ8:最終チェック、TAV<ref>Take-Off vessel(離陸機)の事。</ref>投下
 
 システムチェックを行い、試験器類をTAVに積み投下する。
 
ミッションステップ9:Lander射出、降下
 
着陸船「Lander」を使って着陸。着陸後にカーゴを回収してキャンプを設営する。
 
ミッションステップ10:探索
 
生命の痕跡を1ヶ月間探索する。サンプルをTAVに入れる。1ヶ月間、エクソダスに乗組員はとどまる。
 
ミッションステップ11:上昇
 
TAVを使用して上昇。サンプルをプレアデス本機に持ち帰る。
 
ミッションステップ12:帰還
 
ペイロードに収納しているCRV<ref>Crew Return Vessel(帰還機)の事。</ref>を起動し、ミッションステップ4と同じようにコールドスリープで20年掛けて地球軌道まで帰還する。尚、帰還機の重量はプレアデスの質量の3%、120t。
 
 
 
=== 事故の全貌 ===
 
 エクソダス計画の事故は、ミッションステップ9から10にかけてに起きた事故(または事件)であり、エクソダスの文明が何らかの形で影響していた可能性が高いとされている。
 
 事故に関係すると思われる最初の記録は、”ミッション:デイ7364”ログに書かれている「ミッションステップ9実行時に磁力を使用する計器類が一時的にシャットダウンした」ことである。この事故はプレアデスのメカニカルエンジニア兼生物学者のネヴィル・オードがログに概要を書き込んだのち、事故原因の考察を行っている。この考察時点では、船の位置を計算するコンピュータのジャイロコンパスに異常が起きたのだろうとしていたが、3分もすると計器は復活したと書かれている事から、実際にジャイロコンパスは調べていなかったと思われる。
 
 尚、後日エクソダスを探索していたネヴィルは、バイタルサイン<ref>生体反応の事。ログには心拍数や血圧、体温、呼吸数などの記録が自動的に残るようになっており、心拍数などが基準値を下回り一定時間が経つと「死亡」と判断される。</ref>が''' ログから消失 '''<ref>普通バイタルサインは生存や心肺停止、危険状態、死亡などを常に示すものであり、サインが消失と言うことは宇宙服を脱いだことと同義である。よって、普通はあり得ないことである。</ref>する3時間前に「デイ7364は間違いだった」という書き込みを残している。これは、ジャイロコンパスの異常が計器のシャットダウンに繋がったのではないことに気づいた事を現していると考えられる。
 
 
=== ミッションステップ9での音声ログ(自動書き起こし) ===
 
  
 
 
 
  ナビゲーター「「LICS-プレアデス」ミッションステップ9を開始。エクスプローションランダーC1を展開中――展開完了」
 
  ナビゲーター「システム最終チェック:診断結果――オールグリーン。 セパレーション可能時刻まで30秒、、ジャスト。乗組員、着陸許可を」
 
  「システムエンジニア」「ゴー」
 
  「パイロット」「ゴー」
 
  「ガイダンス」「ゴー」
 
  「キャプテン」「ゴー」
 
  ナビゲーター「軌道演算完了。セパレーションテストクリア。着陸許可オーケイ。カウント」
 
  「10,9,8,7,main engine start 」
 
  「加速によるGに注意」
 
  「4,3,2,1」
 
  ナビゲーター「セパレーション、グッドラック。」
 
 
        72秒間、会話なし。大気圏突入時の音と近似する音が発生(現時点より1分間)
 
 
            通信開始音に近似する音
 
  「こちらランダー、着陸。」
 
  「こちらプレアデス、着陸を確認。コングラチュレーション。システムチェック後、船外活動許可を出す」
 
  「こちらプレアデス。システムチェック完了。船外活動を許可する。速やかにキャンプを設営すること。」
 
  「こちらパイロット。船外に出た。一面、赤黒い岩だけだ。生命が存在する気配はない。だが、大気は地球より少ないレベルで存在するようだ。」
 
  (クルーにのみ向けた通信)「キャプテン。貨物カーゴが見当たりません。何処を捜索すれば?」
 
               「貨物カーゴはマップに寄ればここから200m東にあるはずだ。事前に下ろした探査ロボットもそこにあるらしい。全員で取りに行くぞ。」
 
               「了解」

5年4月6日 (I) 17:44時点における最新版

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 西暦20XX年、セントール山脈セントールⅡ峰の麓に見つかった洞窟は、瞬く間に全世界の注目の的となった。これまでの世界最深洞窟であるクルベラ洞の2197mを大きく超えるその洞窟は、洞窟の深さ、規模、穴の大きさ共に他の追随を許さない大きさとなっていた。

 しかしそれだけではなかった。洞窟内部には、未知の洞窟性鉱石資源が大量に眠っていることが突き止められた。その鉱石、、、「旋欄石」を用いた合成材料は、加工のしやすさ、強度、製造のしやすさ共に性能が良く、プラスチックに変わる新たな材料革命とまで期待されていた。

 各国は合同で調査隊を派遣。最深の装備と世界から集められた選りすぐりの洞窟探検家達は、大量に眠る旋欄石を求め洞窟内部へと旅立ち、そして、全滅した。

 本来1000mまでの調査を行った後帰還するはずだった調査隊は、地上部隊の命令を無視し1000mを超えた後も調査を続行。そして深層2000mを超えた地点で食料は底をつき、それでも調査隊は止まろうとしなかった。そして2800m付近で消息を絶った。この洞窟は何かがおかしい。彼らは地球の深層で何を見たのか。彼らは何故止まろうとしなかったのか。何が彼らの正気を失わせ、彼らを進ませたのか。何も分からなかった。ただ1つ分かるのは。この洞窟には人知を超えた、人を魅了させる何かが存在すること。

 通信が途切れる前、彼らは亡霊のように同じ言葉を繰り返していた。 「これは虚解だ。虚な答えにしかならないのだ。真実の解は何処にある?きっと最深部に潜れば、否。もう少し潜れれば。」


虚解洞窟編集

 カートライトは港からほど近い酒場を訪れていた。