「Sisters:WikiWiki麻薬草子」の版間の差分

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{{草子|題名=なんか疲れたという話|著者=芯|説明=}}
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==脚注==
==脚注==
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2年4月15日 (来) 22:18時点における版


WIKIWIKI TRIPILLOW BOOK

WikiWiki麻薬草子へようこそ
草子.jpeg

 WikiWiki麻薬草子は常習者どものイカれた随筆文です

選りすぐりの項目をあなたと


WikiWiki麻薬草子はあなたの命を救うために作られました。
あなたはよく、

「常習者のこの発言、めっちゃ面白い…!」

「いろんな形容詞に沿ったものを集めてみたいな!」

「湧き上がるこの気持ち、抑えられないよ!!」

「でも共有する場が無い…記事にするほどのことじゃないし…」

「この感覚を皆に紹介できないなんて、自分は生きてる価値ないよ…」

などと独り言を口にします。そしてこのままでは本当に死んでしまうでしょう。

しかし、この偉大な「ものづくし」を含む随筆集を使えば、そのような心配は無くなります――ここには、あらゆる系統立てられた物事が独立して掲載され得る環境があるのですから。

WikiWiki麻薬草子はあなたの命を救うために作られました。


箴言しいもの
常習者の輝かしい箴言。
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「あつめてはやしモガミガワ」

ケツアゴコロロによってヨーグレキ制定が1分足らずで可決されたとき、せうゆがWikiWiki同好会で発した一言。WikiWiki1周年記念コンテストのお題候補にもなった。

早いということを松尾芭蕉の1句に準えるワードセンスと、「最上川」という固有名詞を半角カタカナで表記する抜群のデザイン性が光っている。

「あゝfuckin''''」

誤字が判明したときにキュアラプラプが発した言葉。WikiWiki1周年記念コンテストのお題候補にもなった。

心に浮かんだ狂おしい気持ちを、「あゝ」という古日本語と「fuckin'」という現代英語、通常ならあり得ない組み合わせで表現している。更に幾つも重ねられた'が、激情を効果的に且つ端的に表している。彼の当意即妙の会話センスがピリピリと感じられる素晴らしい一言だ。

「危険思想者とも手を取り合って共栄するのがWikiWikiのゴルバ良いことチョフ〜」

ケツアゴコロロが過激な発言[1]をした際、が発した言葉。WikiWiki1周年記念コンテストのお題候補にはなってない。

「ゴルバ」で「良いこと」を修飾するという謎行為と同時に「チョフ」をあえてパージ[2]し、そしてそれを波ダッシュと共に文末に持ってくることによって異常なまでの滑稽さを演出するという、超絶技巧の天下の名文である。

「俺は公序良俗側の人間じゃない」

キュアラプラプの「公序良俗書けよ」という要求を受けてが発した言葉。WikiWiki1周年記念コンテストのお題候補にはなってない。

常習者間において、「公序良俗」という語は暗黙の内に「公序良俗に反する記事」を意味するのだが、特にこれへの拒絶において、冷静に考えるとすごい反社会的である発言が生じてしまうという事態がこの箴言により浮き彫りとなった。

「迷ったら二番目に安いものを買え」

Notoriousの母が発したとされる言葉。管理者がどのハードディスクを買うかについて同好会で迷ってるとき、Notoriousが母の言葉として紹介した。

Notoriousの家族は頭がおかしいことで知られており、たとえば姉はピカチュウ教小籠包神曲の原案を、父は宝塚過激団の原案を提供し、そして弟は言わずもがな常習者である。しかし母はほとんど登場せず[3]、そのためこの箴言がNoto母の代名詞として君臨しているのだ。

ⒸWikiWiki叢書


ほしいもの
常習者のほしいもの。
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ほしいもの一覧については「ほしいものリスト」をご覧ください。

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麻薬しいもの
麻薬であるもの。
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麻薬

麻薬

麻薬

麻薬

麻薬

麻薬

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四季
日本の宝。
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春はヨーグルト。やうやう発展していくヨーグルト。

夏はヨーグルト。月の頃はさらなり。

秋はヨーグルト。夕日のさしてヨーグルトいと素晴らしうなりたる。

冬はヨーグルト。雪の降りたるは言うべきにもあらず。

ⒸWikiWiki叢書


第1回伝説の記事選考 推薦文
第1回伝説の記事選考で寄せられた、熱烈な賑やかし。
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推薦者Notorious 推薦記事キュアラプラプピロリ語
推薦文

 私Notoriousは、キュアラプラプ作「ピロリ語」を伝説の記事に推薦させて頂きます。
 まずこの記事の特徴と言えば、長い。なんと2年3月2日午後3時23分(JST)時点で、驚異の103103バイト。最初の6桁バイト記事であり、同じく6桁バイトでもほぼ表で構成されている「将棋」「寿司」とは一線を画す存在であることは間違いありません。百聞は一見に如かない記事やバイトテロではないのに、この長さ。同様のアンモク共和国が49120バイトであることを考えると、そのすごさがよく分かります。アンモクの2倍超えですよ? 「長い記事を書いたろ!」と思ったことのある人なら、すごさが身にしみて感じられるはずです。だって「二・零零事件」あんなに書いたのにピロリ語の3分の1にも遠く及ばないんだよ?
 私は、長い記事には作者のその記事に対する情熱が現れていると思っています(バイトテロは除く)。なぜなら、そうでないと完成させきれないからです。そのため私は「ピロリ語」にキュアラプラプ氏のかけた情熱は並々ならぬものであったろうと思っています。しかし、それはバイト数云々を論じなくても自明のことですよね。なんといったって、一個人が「言語」を作っているんですから。彼はピロリ語作成にあたって、言語学や音韻学の膨大な知識を身につけ、言語体系の確立に挑んでいます。それに一体どれだけの情熱が、このプロジェクトへの愛が要るのか、私には想像もつきません。しかも、キュアラプラプ氏が「ピロリ語」完成後も細かい編集を繰り返して完成度を上げていることが、履歴を見れば分かります。彼の知識の深化とともに、ピロリ語は進化を続けているのです。
 さらに、基本的なことになるのですが、表などが見やすく、高等技能が多く使われています。私のような初心者は、表のような複雑なソースを見ただけで足が竦んでしまいます。でも彼の培った高い技術と持ち前のデザインセンスが、「ピロリ語」を分かりやすくスタイリッシュに仕上げているのです。彼の底力の強さが、「ピロリ語」の魅力を支えていると私は感じました。実力のある人が本気を出せば、それはすごい作品となるに決まっています。
 しかし、あなたはこう言うかもしれない。「『ピロリ語』には、ユーモアが足りないんじゃないか」と。確かにWikiWikiにはたくさんの面白い記事、笑える記事があります。それらのおかげで我々常習者は楽しい楽しい思いをさせてもらっています。ですが「ピロリ語」は、読者を笑わせようとする記事ではない。というかキュアラプラプ本人しか内容を完全に理解している人はいないでしょう。それだけ、「ピロリ語」は難解で学術的です。ひたすら内に籠もっているようにも思えます。しかし、それこそ「ピロリ語」の魅力ではないでしょうか。他の誰にも理解されないとしても、仕組みを考え、名称を捻り出し、リアリティを追い求め、辻褄を合わせ、莫大な量の文を書く。鬼気迫るようなこの狂気、それさえもまたこの記事の外せない構成要素だと思うのです。
 これがもし「一番笑える記事決定戦」だったら、私は「ピロリ語」を選ばなかったでしょう。でも、これは「伝説の記事」を選ぶ催しです。圧倒的な長さ、かけられた情熱、高い完成度、垣間見える狂気。それらが合わさった「ピロリ語」こそが、「伝説」の称号に相応しいのではないでしょうか。

推薦者キュアラプラプ 推薦記事Notorious二・零零事件
推薦文

※この推薦文にはネタバレが含まれています。まだ当該記事をお読みになっていない方は、先にそちらをお読みください。
 私キュアラプラプは、Notorious作「二・零零事件」を伝説の記事に推薦させて頂きます。
 たいへんありがたいことに、実に多種多様で麻薬にまみれた記事を読ませていただけるという恵まれた環境に私は恵まれています。その数多の記事の中で、私が最も衝撃を受け、そして心を大きく動かされたものこそ、この「二・零零事件」なのです。この記事と夕張市の執筆者が同一人物だなんて思い難いほどに。('
 まず、この記事は『近代日本最悪の殺人事件』についての記述という形で進行していきます。ここで私が目にすることになったのが、彼の圧倒的な語彙力、知識、文章力、そして表現力です。「はすかい」とかいう多分ここで出会わなければ一生知らないままだったであろう言葉が出てくるし、すごく詳しくトリアージの過程が綴られてるし、びっくりするくらい文章も読みやすいし、これらによって生じる『少年』の凶行のリアリティや、よく知った場所であることを差し引いてもなお強くある臨場感は、さながらラリってるときの幻覚のようです。ただ、この記事はこれだけでは終わりません。実際、ここまでの評価は同作者の記事「比尾山大噴火」や「シンジツノクチ」にもおおむね当てはまります。「二・零零事件」がこれらと一線を画す理由、これが、脚注の下の白い空間をスクロールしたその先にある真実節にて、常習者たちを待ち構えているのです。
 ビビりました。私はものすごくビビりました。読み返してみると、確かに『少年』がおかしくなったのは社会のテストが終わったころ辺りでした。『あいつは、人間じゃない。人間の皮をかぶった鬼だったんだ。』―――この記事から文章を引用し、Notorious氏のことを形容させていただきます。まさしく鬼才。令和3年(に)00号のあらゆる謎が、この『白いTシャツの希少性を上げる』というごく単純な動機の下にすべて解決されるという化け物じみた文章構成力には脱帽です。というかそもそも、白いTシャツの希少性をどうやって上げるかという問いに対して『母数を減らせばいい』という解答が浮かぶ時点で、彼は人類にとって脅威であるといっても過言ではないでしょう。はい。('
 さらに、真実節におけるその「真実」の記述は、もはや芸術ですらあります。『少年の声』『周囲の声』『少年の心の声』を並べ、時系列順に書き起こし、これによってその全てを同時かつ円滑かつ写実的に描写する。この神業は、もう既に述べるまでもないことですが、やはり常人の域を脱しており、ここWikiWikiにおいて「悪名高さ」は「素晴らしさ」を意味し始めています。
 このように、えげつないクオリティと狂気を孕む、Notorious氏の麻薬にまみれた記事「二・零零事件」はまさに「伝説」であり、「伝説の記事」という評価を受けることが充分に値するものであるといえるでしょう。

ⒸWikiWiki叢書


記事のオチ
Notorious
記事案を練っているときに思ったこと。
閲覧する

 私は記事の構想を練る日々の中で、記事のオチには大きく分けて2種類あるのではないかと思った。

 その種類を綴る前に、オチとは何か、今私がどう捉えているかを書こうと思う。まず、真面目な記事にオチは存在しない。例えば、東方project 作品一覧館シリーズのようなものだ。このような記事は、読者を笑わせたりアッと言わせたりしたいという意図はないからである。それを踏まえて聞いてもらうと、オチとは「何が書きたくてこの記事を書いたか」であると私は考える。記事の発想の中核とも言えるだろう。例えばピカチュウ教の場合、私は「ピカチュウを崇める宗教書きたいな」と思ったからこの記事を書いた。だからピカチュウ教のオチは、「ピカチュウを崇める宗教」という点である。では本題に戻り、私が考えるオチの分類の話に入ろうと思う。

 1つ目は、記事の始めにあるオチだ。先ほど挙げたピカチュウ教はこれに当たる。なぜなら、読者は「ピカチュウ教」という題名、遅くても概要節では「ピカチュウを崇める宗教」というオチに気づくからである。要するにこのタイプは、記事を読み始めてすぐにオチがわかるものということだ。カテゴリ:自己言及の記事など、これの最たる例だろう。記事のオチの多くがこのタイプだ。私達は日常で記事案を思いつくとき、平常の思考から少しずれた発想を得ることで、それを面白さに昇華させている。発想が日常に根ざしている以上、オチが日常から大きく離れることはあたわないのだ。そこは今から述べるもう一つのタイプのオチとの違いである。

 2つ目は、記事の終わりにあるオチだ。物語のように、結末のカタルシスを求めたタイプである。拙作をまた例に挙げさせてもらえば、二・零零事件がそうだ。あれは真実節のアイデアが書きたくて書いた記事である。同様の真実節がある記事はこのタイプが多いだろう。また、うんたらかんたらちょめちょめじがくちょうなど、キュアラプラプ氏の記事に多いイメージがある。

 もちろん、この2つに分類できない記事もある。トートロジーひつまぶしのように最初も最後も同じようなものや、ポインコ記憶力がよくなるドリンクのように全編クライマックスな感じのものもある。さらに、食パンのように、2つのタイプが融合した記事もある。この点でこの記事は特に優れていると言えよう。また、前者ではあるが、並々ならぬ文章量と情熱によって後者と比肩する重厚な物語の風格を備えた記事もある。オーストロェイリアなどだ。それはともかく、私の分類の仕方は大まかに伝わったと信じている。

 では、どちらのタイプがよりいいだろうか。読者に深い感動や驚きを与えるなら、後者のタイプが断然向いているだろう。物語のラストに受ける衝撃というものは、唯一無二の存在だ。しかし一方、前者にも代え難い魅力があることは事実。平凡な事柄が見方を変えることによって全く違う様相を見せる記事群には、作者のセンスが色濃く反映される。他の人の記事の題名を読んで、なぜこの発想が浮かばなかったんだと歯がみすることも多々あるが、それも一興だ。また、物語を書きたいならWikiWikiオンラインノベルがあるが、前者のタイプのオチを書くには記事にするしかない。

 どちらが優れているかと言われると、平凡な結論になってしまうが、好みによるだろう。私はどうしても最後の一撃フィニッシング・ストロークというものが好きだから、後者のオチを叶うならば読みたいし書きたい。着想はなかなか降りてきてくれないのだが。でも、自らが面白いと思うオチを考えてみることは、新記事の構想に繋がるのではないかと思う。

 さて、あなたはどんなオチの記事がお好きだろうか?

ⒸWikiWiki叢書


なんか疲れたという話
閲覧する

 疲れました。もう疲れました。あまりにも疲れてるので疲れた理由をわかりやすく説明する気すら起きません。はあ。あのね、私はね、スライドの内容を1枚ずつ入力するとそれをまとめてスライドショーにしてくれる、というテンプレートが作りたかった。そのためにはどうすればよいのか。ちょっと考えました。そして思いついたんです。まず最初は1枚目のスライドを display:block にし、それ以外のスライドは display:none にしておく。2秒くらい経ったら、1枚目を display:none に、2枚目のスライドを display:block に切り替え、それ以外のスライドは display:none のままにしておく。もう2秒したら、display:block になっているスライドを display:none に、その次のスライドを display:block にする。これを繰り返せばゴルバよいのではないかチョフ~。

 思いついたんならとっとと書けよ(' ――そんな、キュアラプラプの声が聞こえてきそうです。ん? 余談ですが、古語には「早く」を意味する副詞「とく」がありますね。もしかして、「とく」と「とっとと」との間には何か関係があるのでしょうか? いいえ、ただ思いついただけです。何も調べちゃいません。だってそんな気力はどこにもないもの。……閑話休題あだしごとはさておきつ、「書け」と言われるまでもなく、私は書いたんです。ためしに「テンプレート:スライドショー」のソースをご覧なさい。次に「テンプレート:スライドショー/style.css」のソースをご覧なさい。上で述べたことを忠実に再現しているでしょう。なのに何ですか、この状況は。これを見てみろ。ソースから期待される通りでは9枚のスライドが出来るはずなのに、画面には何も表示されていないじゃないか。なぜ動かないのかしらん。

 私はこのテンプレートをしばらく触らないでしょう。原因を究明・解決するどころか、ソースを読む気にさえなれないからです。疲れた話もこの辺で終わりにしましょうか。……「貴様が疲れたなどというどうでもよい話をするのにわりあい紙幅を割いたくせに、こっちには単に『テンプレ作ったけど動かなかったくてだるい』くらいのことしか伝わってこなかったぞ。文章そのものも不安定で読みにくいし、貴様はもう麻薬草子に投稿するな」ですって? ふん、これが疲れた人の文章なんですよ。覚えとけ。

ⒸWikiWiki叢書


創作言語、作りたくね?
キュアラプラプ
作りたいよね?
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あなた、言語を創作したいと思ってますね?ええ、分かってますよ。人間とは常に創作言語の創作を欲するものです。

しかし、創作言語に敷居の高さを感じている常習者も多いでしょう。そこで、オリジナル言語の創作における大まかな流れをまとめてみました。

なお、これは言語学にわかであるキュアラプラプ個人の経験等に基づく見解であり、誤りを含む可能性があるので、怖い人に指摘されたりするかもしれませんが、勘弁してください('


まず、言語を創作する上で最初にしたほうがいいこととして挙げられるのは、その言語の「話者の設定」を決めることです。

架空の言語には、架空の話者が存在しなければなりません。そして、日本文化と日本語が切り離せないのと同じように、その架空の話者たちの文化を考えておくと、言語の創作は捗ります。

例えば「ピロリ語」では、話者がピロリ菌であるというものが大きな柱となっており、文法や語彙、表現にもこれが影響していますね。また、「開いた口が塞がらない語」(これを言語とできるかどうかは怪しいが)では、結果的とはいえ話者が平和的であるという理屈が生じています。


話者の特徴や文化をある程度定められたら、次は音韻・文字体系を考えてみましょう。

「音韻」とは、言語において用いられる音のことです。ここでは、実際に発声される音である「単音」と、その言語において一つの音と認められる単音の範囲である「音素」を定めましょう。

例えば、日本語の音韻「ら」は、音素/r/と/a/によって成り立っています。そして音素/r/は、[ɾ](無声歯茎はじき音)や[ɖ](有声そり舌破裂音)、[l](歯茎側面接近音)など、いくつかの単音によって発声されます。

音素の創作は、いわば範囲の決定であるため自由度が高いですが、単音に関しては既に確立され広く認められている体系が存在しているため、無理に再発明せずIPAにあやかりましょう('


音韻が出来たら、文字に取り掛かりましょう。文字の区分には実に様々なものがありますが、ここでは分かりやすいように「音メイン」と「意味メイン」に分けて説明します。

音メインの文字は、ひらがなやカタカナ、ラテン文字(所謂アルファベット)などが一般的です。これにも大きく分けて「音素文字」と「音節文字」が存在し、

それぞれラテン文字のように個々の音素に対応した文字の体系、そしてひらがなやカタカナのように(これには例外があるが)音素のまとまりである「音節」の個々に対応した文字の体系を指します。

実際の文字媒体では、これらを繋げ合わせて語を作り、それをつなぎ合わせて文を作ることになりますね。

一方、意味メインの文字には、漢字やヒエログリフなどがあります。「表語文字」である漢字は、一つの語が一つの字で表されます。例えば、「犬」は「犬」ですね。

また、「表意文字」であるヒエログリフは、一つの意味が一つの字で表されます。このように、文字を創作する上では、文中のどこで一文字の区切りをつけるかが重要になります。

効率面においては、少ない種類の文字を組み合わせて多くの意味を示すことができる音メインの文字が優れていますが、

意味メインの文字は音に縛られにくく、意味を単独でも持てるため造語しやすいことから、ジャパニーズマンガの厨二ルビ振りKANJI技名のようなロマンがあります('

『ONE PIECE』より引用

音韻や文字を創作できたら、次はいよいよ文法です。

まず、言語には「文法範疇」というものがあります。これは、言語に備わっている、「複雑な何かを意味する」ための機能と言っていいでしょう。たぶん。('

例えば、あなたが単語しか使えない状態だとして、「ジョンに数学を教えていたのは私だ。すぐに泡を吹いて倒れてしまったけどね。」ということを言わなければならないとき、相当苦労しますよね。

まあとりあえず、物は試しです。やってみましょう。「ジョン 数学 教える 私」… ううん、これだとジョンが私に数学を教えているみたいですね。

じゃあ、「私 ジョン 教える 数学」にすれば… とまあ、このような感じで文法は生みだされます。

ここでは、文法範疇の一つである、文中でのその語の役割を表す「格」を、語順によって示そうとしていましたね。この方法をとる言語は「孤立語」に分類されます。

また、「屈折語」という分類もあります。これでは、その語を「曲用」、つまり形を変化させることで格を表示させます。なお、日本語は「に」等の「接辞」によって格を表示する「膠着語」です。

他にも、文中の一節「教えていた」に着目すると、ここには二つの文法範疇が入っています。一つは「時制」、もう一つは「相」です。

時制には聞きなじみがありますね。これは述べられている事柄の時間的なことを表します。一方、相はその動作の時間的な分布を表し、「進行相」や「完了相」などがあります。

日本の英語教育では、例えば「現在進行形」「過去完了形」のように時制と相は一緒くたに扱われますが、実はこれらは異なる文法範疇なのです。

そしてこれらは、一般的に動詞を「活用」、つまり形を変化させて表示します。このため、「教えていた」は「教える」が活用して、過去時制と進行相が表示された動詞だといえます。

文法範疇には、他にも話者の心理的な態度を表す「法」や、動作の視点を表す「態」、動作の起点について表す「人称」、語のカテゴリーである「性」など、様々なものがあります。

なお、その文法範疇の表示にも、曲用や活用のような語形変化をはじめ、語順の変更や助動詞の使用など、いくつかの方法が存在しています。いい感じになるように頑張りましょう。('


文法で表す事柄、またその表し方を決めたら、次は品詞分類や、文の成分の分類などをしてみましょう。

言語学において、文における構成要素は小さい順に「単音→音素→形態素→語→句→節→文」となっており、品詞は「語」、文の成分は「句」の、機能的な分類にあたります。

品詞には、一般的に名詞や動詞、形容詞、冠詞、接続詞、間投詞などが、文の成分には、一般的に主語や述語、目的語、補語、修飾語、独立語などが存在します。

ちなみに、日本語における品詞分類は、実際には意味を持つ最小のかたまりである「形態素」にまで達しているっぽいです。

この分類を行うことで、あなたの言語の概観を再認識し、その構造や体系を見直す足掛かりにできるばかりか、愉悦に浸ることだってできます。


さて、ここまできたら、あなたの創作言語は完成したようなものです。

これからは、単語を増やしてみたり、文法をいい感じに改良したり、はたまたその言語の通時的な変化を考えてみたりして、自分の言語を楽しみましょう。

身の回りのさまざまな言語の文を、手当たり次第に翻訳しまくると、勝手に単語が増えるし、問題点も見つかるので、是非。

あと、いろいろと詳しく知りたければ、寛大な心でペヂァの言語学関連ページをめっちゃ読め('

ⒸWikiWiki叢書


脚注

  1. 詳細は分かんな~い
  2. purge(分離する, 粛清する)
  3. 未公開草子で小4のNotoriousにどっかの図書館のパンフレットを持ってきたことが言われてるくらい


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