利用者:芯/サンドボックス/3
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ライプツィヒのグロシング・ルール:形態素毎行間注解のための慣習的規定
本稿は、マックス・プランク進化人類学研究所の言語学部門と、ライプツィヒ大学言語学部の協働で制定された Leipzig Glossing Rules の非公式な翻訳版です。Leipzig Glossing Rules は、言語の記述に広く用いられる行間注解 (interlinear gloss) のグローバル・スタンダードでありつづけてきたほか、日本においてもっとも支配的なガイドラインとして君臨してきたことで知られますが、これまでのところ、日本語による完訳は存在しませんでした。このことは、高度な英語運用能力を誇る研究者らにとっては大した問題ではなかったかもしれませんが、いったい、日本語話者のうちで言語研究の専門家だけが Leipzig Glossing Rules を理解する意義を有しているというのでしょうか。私のような独学の初学者が、論文や書籍に当然のごとく躍り立つ行間注解の意味するところを厳密に把握できるように何らかの施策を講ずることは、専門家方にとって、言語学の裾野を押し広げ、ますますの隆盛・発展をはかるために重要不可欠であるかんしゅうきりつはずです。これが十分になされていない。本稿は、初の日本語完訳文書として
人称代名詞
日本語の「私」「君」「彼女」や、英語の 'I' 、'your' 、'their' など、代名詞のうち人称に関するものであって、話し手、聞き手、それ以外といった発話における役割を述べることによって物や人を指示する言葉を、人称代名詞という。ドイツ語の人称代名詞には以下のようなものがある。
単数 | 複数 | ||
---|---|---|---|
1 人称 | ich「私が」 | wir「私たちが」 | |
2 人称 | 親称 | du「君が」 | ihr「君たちが」 |
敬称 | Sie「あなたが」 | Sie「あなたたちが」 | |
3 人称 | 男性 | er「彼が」「それが」 | sie「彼らが」「彼女らが」「それらが」 |
女性 | sie「彼女が」「それが」 | ||
中性 | es「それが」「彼女が」 |