蟹光線
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蟹光線(蟹ビームとも。)は、カニ[1]が放出するレーザー光線である。
概要
主にカニが身の危険を感じたときに使用し、基本的には相手の目つぶしに使用される。また、特にエネルギー密度が高い光線は、相手への破壊攻撃手段としても使われる。
レーザーの種類で言えば、色素レーザーに分類される。
名称
よく「蟹工船」と誤表記されるが、「蟹光線」が正しい。これは、船の中で蟹を加工していた人々が蟹光線によって心身ともに重篤な障害を被った事件(俗に言う"船上蟹光線障害事故")を基にした、「蟹工船」というプロレタリア文学の影響であるとみられている。
レーザー光線
原理
カニはその複眼内をレーザー発振器として、キャビティを複眼のレンズに、レーザー媒質を、酸化済みのバクテリアルシフェリン[2]を生体内で代謝されたアルコールに溶かした有機蛍光色素に、そして励起用エネルギーを、鉗脚(はさみ)を威嚇時のように素早く咬み合わせて起こす核融合によるガンマ線に、それぞれ用いている。
プロセス
- まず鉗脚を極めて素早く咬み合わせて、核融合を起こさせる。そして、この影響によってガンマ線が放出される。
- この短波長の光源によって蛍光色素(ルシフェリン)を有機溶媒(アルコール)に溶かした有機蛍光色素が励起する。
- 励起状態にあるレーザー媒質を、ガンマ線の光子を行使し[3]、誘導放出させる。こうして反転分布を生じさせる。
- 複眼内のレンズを光共振器となし、光を再帰的に増幅させる。
- 光が十分に増幅された後、自ら複眼の一部を破損させ、レーザー光線を取り出す。
環境破壊
前述のプロセスにおいて、カニはガンマ線を放出する。これによって海洋が汚染されることが懸念されており、蟹駆除計画(後述)が行われたこともある。
蟹駆除計画
2026年、蟹光線による環境破壊を食い止めるために、各国で蟹駆除条約が批准され、世界規模で軍隊を用いたカニの駆除に乗り出すこととなった。[4]
結果は人間軍の惨敗で、この駆除計画に参加した軍人の約80%が視力を失い、約50%が身体の一部[5]を欠損し、約30%が結果的に死亡した。
また、カニはこれの報復として、極めて高いエネルギー密度をもった蟹光線を米国ホワイトハウスとユーラシア大陸全土に放った。これにより、アメリカ合衆国とユーラシア大陸は消滅してしまった。今なお人間は、蟹光線の恐怖におびえながら生活している。
脚注
参考文献