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例の事件_(劇作家の失踪)
例の事件 | |
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場所 | 不明 |
日付 | 例のあの日[1] |
概要 | ある劇作家が失踪した。 |
行方不明者 | 1人 |
損害 | 例のあの劇の公演が延期された。 |
例の事件とは、脚本を製作中のとある劇作家が突如として失踪してしまった例の事件である。
概要
事件が発覚したのは、例のあの日[1]である。
彼の失踪を最初に感づいたのは、例の劇の総監督兼プロデューサーを務め、異常に締切に厳しいことで知られている例のあいつであった。やつの話では、締切三日前なのに原稿が上がってこないことにブチ切れ、麻縄とアイスピックとバルサンと婚約指輪と近所の原発の燃料棒を持って例の脚本家の家を訪ね、クラッカーを鳴らしながらドアを蹴破って侵入したところ、どこにもその姿が見えなかったという。
例のあいつは脚本家の生活領域のすべてを捜索したのだが、それでも一向に見つからない。あいつは業を煮やして、ひとまず業ジャムを製造し、近所の青果店と契約を取り付けてたらふく金を稼いだあと、チョモランマからマリアナ海溝まで、その財力のすべてを用いて地球上あらゆる地域を捜索したのだが、それでもやっぱり見つからない。死体さえも見つからないものだから例のあいつも流石にビビり、近所の交番に駆け込んだ。
しかし警察の組織力をもってしてもなお例の脚本家の行方を補足することはかなわず、事件発生から二日間が経過した現在でも一切の手がかりが得られていない状況にある。
あまりに見つからないもんだから、現在世論では何かしらの陰謀が疑われており、つまりプロディーサーが業ジャム財閥の政治的癒着を利用して自身の脚本家殺害を闇に葬ろうとしてんじゃねえのかってことである。この疑いを払拭するため、プロデューサーが今から急遽会見を開くらしい。