利用者:キュアラプラプ/サンドボックス/甲

サイコパス診断とは、「サイコパス」を炙り出すためのテストである。

概要

元よりサイコパスは、その高い能力を政府に買われ、かの大戦の主力となることを期待されてきていた。[1]

そしてついに戦争が本格化し始めた頃、重い腰を上げた政府は「サイコパス・プロジェクト」を開始。この一環として、現在にも広く知られている「サイコパス診断」の骨組みが作成されることとなったのである。

これによって徴兵されたサイコパスの進撃は凄まじく、サイコパス診断の開始後約4年を以てして、かの対戦は我々の勝利に終わったのだ。

サイコパス診断の例

  麻薬の常用者親愛なる編集者の皆様へ
この節は大喜利である。面白いのを思いついたら追加していきなさい。

1.「自販機」

あなたは自販機の前に立っています。その自販機の中の飲み物には、ラベルがついていません。あなたは何色の飲み物を買いますか?

赤色系

―――あなたは闘牛のように乱暴な人です。特に発言において乱暴さが目立ちます。今この瞬間も、「いや闘牛が興奮してる対象は"赤色のもの"じゃなくて"はためいているもの"だからwww」とか言ってます。

青色系

―――あなたはネチネチしたキモイ奴です。ブルーチーズって知ってますか?そういうカビの生えたチーズがあるんですけど、まあ大体あなたみたいなもんですね。もっと善行を積みましょう。

黄色系

―――あなたはものすごくバカです。ピカピカしてるものがあったらすぐに手に取ってしまうのですからね。特に言うことはありません。日々の学びを大事に生きましょう。

緑色系

―――あなたはあなたです。自分に自信を持ってください。あなたは、ただ一人、この世でただ一人しかいない「あなた」なのです。笑笑

白色

―――あなたはただの牛乳が好きな人です。牛乳を飲めて良かったですね!

黒色

―――あなたはタコです。それかイカです。もしくはホームレスです。タコ墨の役割は煙幕だけど、イカ墨の役割は囮らしいですね。でもホームレス墨の役割はたぶん無いです。汚いので。

無色

―――あなたは無個性でつまらない凡人です。もしかするとサイコパスに憧れているのかもしれませんが、彼らの勇猛さはあなたの手の届かないところにあります。てか、別に透明な毒もあるだろ。

飲み物は買わず、サイを木っ端微塵にする。

―――あなたはサイコパスです。所定の手続きに従い、すぐさま対犀大戦争の前線に赴いてください。

2.「葬式」

旦那の葬式の途中、先立たれた妻は参列者の一人に一目ぼれしてしまいました。数日後、彼女は旦那との子を殺害してしまいます。一体なぜでしょうか。

その人にアプローチするには、その子供が邪魔になるから。

―――あなたのラッキーアイテムはハンガーです。ハンガーの中に棒を入れるとどうなると思います?答えはハンバーガーです。それではまた明日。

色情を他者への暴力性に変換してしまう、性的倒錯者だったから。

―――あなたは性的倒錯者です。きっしょ。マジ無いわ。うわー。

もはや過去の男となった旦那との子など、ゴミ同然だったから。

―――あなたは児童虐待者です。通報しました。どうぞ私の勇気を讃えてください。この小さな一歩が、いつか一人の人生を救うことになるのかもしれないのですから。

別にこの二つの出来事に関連性はなく、彼女がただ不機嫌だったから。

―――あなたはピラニアのように獰猛な人です。大きなものには怯えひれ伏し、小さなものには苛烈に攻め立てるという、ピラニアのようなクズ野郎です。

他の人間に心を浮つかせてしまった自分への戒めとして、大事なものを壊さなければならなかったから。

―――あなたはヤバい奴です。具体的には、箸を床に落としても洗わずそのまま飯を食ったり、排便しながら歯磨きをしたりするような、ヤバい奴です。

これは不幸な事故であり、つまり女は銃乱射が趣味であったから。

―――あなたは銃乱射が趣味の人です。もっと平和な趣味のほうがいいと思いますよ。ゴルフとか。ショットし放題だぜ!ガハハハハ!

葬式でもう一度その人に会えると思ったから。

―――あなたは無個性でつまらない凡人です。もしかするとサイコパスに憧れているのかもしれませんが、彼らの勇猛さはあなたの手の届かないところにあります。てか、旦那の関係者だからってその子供の葬式にまで来るか?

どうでもいいから、早くサイを木っ端微塵にさせろ。

―――あなたはサイコパスです。所定の手続きに従い、すぐさま対犀大戦争の前線に赴いてください。

3.ベランダ

ベランダにいたあなたは、地上で男が人を殺めているところを偶然見てしまいます。その男もどうやらこちらに気づいたようで、何やら指を動かしています。男は何をしているのでしょうか。

「次はお前だ」と伝えようとしている。

―――あなたはストーカーです。好みの人を追いかけ回し、勝手にその人の家のポストをガチャガチャして遊んだりします。ポストガチャガチャは家主の特権だろうがよ。恥を知れ。

「誰にも言うなよ」と伝えようとしている。

―――あなたはドMです。ボンテージをこよなく愛し、ディシプリシを渇望するドMです。あなたは近いうちに誤嚥性肺炎を起こしますが、ハイポクシーフィリアとして満足のいく死を迎えられることでしょう。

催眠術をかけ、忘れさせようとしている。

―――あなたは……あれ、何だっけ。ちょっと待っててくださいね、上のものに確認してまいりますので。

ニンニンすることで、自分が忍者であることを示している。

―――あなたは忍者です。里に帰ってください。この現代社会においては、あなたのような古臭い間者なぞ無価値です。この前は標的のナイトプールで水遁の術をした忍者が捕まって拷問されて死にました。抜き足差し足忍び足が監視カメラにゴリゴリに映ってて指をもがれた忍者もいます。マジで里に帰った方がいいですよ。

殺人行為にインスピレーションをウケ、ラップをしている。

―――あなたは私の運命の人です。結婚を前提にお付き合いしていただけませんか。もしよければ、電話で合否を教えてください。私の番号は#119です。#110でもいいですよ。

人を殺したものだから、とてもビビって震えている。

―――あなたは人間として育てられたAIです。高性能なウェットウェアはあなたの認知を真実から妨げてきましたが、あなたは実際に人工的に作られた生体システムに過ぎないのです。あなたの人生は全て、ただの実験記録だったのです。さあ、あなたはこれからどうしますか?

あなたがいる階を数えている。

―――あなたは無個性でつまらない凡人です。もしかするとサイコパスに憧れているのかもしれませんが、彼らの勇猛さはあなたの手の届かないところにあります。てか、現場見た奴を殺そうとするくらいには慎重なのに、なんで普通に人の目に付くところで殺しちゃったんだよ。

そんなの無視してサイを木っ端微塵にする。

―――あなたはサイコパスです。所定の手続きに従い、すぐさま対犀大戦争の前線に赴いてください。

脚注

  1. この動きは、世界各地でみられた。




やめて!みんなを離して!







ごめんね……捕まっちゃった。ご、え゙ぐっ う……ご、ごめんね…! あ゙ぐっ







あ あ…… やめ……







あ゙あ゙ぁぁっ!いたい!いたい!、い、が、ああ゙あ゙あああぁぁっ!







あ、あああっ!!やめて!やめて!お母さんが!お母さん……っ

あ……あはは。あはははははは!!!!そうだ!!!いいこと思いついた!!!!!!







「サイを木っ端微塵にするんだ!」

真・サイコパス診断


サイがいます。どうしますか?

 
こちらを見つめている。
愛でる。

―――あなたはサイメデルです。

逃げる。

―――あなたはサイニゲルです。

屠る。

―――あなたはサイホフルです。

縛り上げる。

―――あなたはサイシバルです。

罵倒する。

―――あなたはサイバトスです。

遊ぶ。

―――あなたはサイアソブです。

木っ端微塵にする。

―――あなたは無個性でつまらない凡人です。もしかするとサイコパスに憧れているのかもしれませんが、彼らの勇猛さはあなたの手の届かないところにあります。

違う!こいつはサイじゃない!

―――1934年、世界各地のサイが狂暴化。対犀大戦争が始まった。

彼らは、瞬く間に大都市を崩壊させるほどの圧倒的なパワーを有し、そのうえ捕虜とした人間をとびきり残虐な方法で凌辱するといった猟奇性をも持ち合わせていた。

その人口の九割を失った人類は、史上類を見ない絶滅危機に陥った。自然淘汰か、神のいたずらか。はたまた人間の狂気か。この事態を打開したものこそ、「サイを木っ端微塵にする者」、通称「サイコパス」であった。

―――憎い。サイが憎い。親兄弟を惨殺し、地球の同志を大勢甚振ったサイが憎くてたまらない。彼らの怒りは、あるいはメサイアコンプレックスに縋らざるを得ないほどの精神の切迫は、サイ殺しを急加速させた。

サイの頭数は瞬く間に減少し、ついに彼らの遺伝子はこの世から消え去った。残された人類は文明を再建したが、このあまりの悲劇的記憶が無辜の子孫らに継承されることのないように、彼らはこの大戦を頑なに語らなかった。

一方では、過去の文明の記録との整合性を取るために、絶滅した忌々しき奴らの代わりとして、灰色で大人しい奇蹄目の動物たちが不運にも「サイ」と名付けられた。とにかく、而してこれで全てが平和裏に終息した。そう思えた。

―――サイコパスは、ただ激情に震える平和主義者だった彼らは、既にその我慾を制御できなくなっていた。向かう場所を失くした攻撃性は、いつしか人間社会に牙を剝くようになったのだ。

あの大戦が生んだ犠牲者は未だ増え続けている。サイはその血を絶えさせてなお、ヒトへの敵意を絶やしていないのである。

我々の知る「サイ」ではない、過去に大禍を齎した非道の権化たる「サイ」の残虐性は、皮肉にも―――サイコパスのそれと酷似していたという。