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2年12月22日 (I) 11:30時点におけるNotorious (トーク | 投稿記録)による版 (推薦文)
推薦者Notorious 推薦記事キュアラプラプ便所の落書き
推薦文

 この素晴らしいコンテンツ、WikiWikiが管理者様の手で生み出されてから、そろそろ二年が経とうとしています。その中で、常習者たちは300を超える記事を生み出してきました。そして、今年もその中から「伝説の記事」の称号を決める催しが開かれます。私は、その称号にキュアラプラプ作「便所の落書き」を推薦させていただきます。  その理由としましては、ひとえに「この記事が、他の記事と一線を画す出来であるから」ということに尽きます。もはや、これに比肩し得る記事は、まだないとさえ言える。私はそう思っています。
 では、この記事のどんな点が、そう言わしめるほど優れているのか。
 まず特筆すべきは、完全な「自由労働記事」であるという点でしょう。この概念については、キュアラプラプ氏の随筆「労働と自由」に詳しいので、それをお読みいただきたいです。さて、現在(2年12月22日)、自由労働記事は、本作と「デデ二オン」しかありません。しかし、後者は別に深く考えずに適当に作っていると言っても過言ではないでしょう。正直「便所の落書き」と比べるらくもないです(弟補正あり)。というわけで、ちゃんとした自由労働記事は、本作しか存在しないと言えます。それが、この記事に比肩し得る記事が他にない理由です。いわば、自由労働記事は、そうでない記事とは次元が違うのです。
 記事とは、用意したテキストや画像を読ませるものであり、記事を読むことは、完全に受動的な活動でした。労働記事という概念が登場するまでは。労働記事において、読者はリンクをクリックするなどの能動的な操作をし、そうすることで初めて記事が完成します。読者の楽しみ方が、一変したのです。しかし、ほとんどはキュアラプラプ氏の言うところの「単純労働記事」でした。誰が操作しても、同じルートを通ることになる、自由度の低いもの。一方、「完全労働記事」は、読者の数だけの楽しみ方があり、物語の進行は完全に読者に委ねられています。記事を読むということが、能動的作業に変わったのです。これは、「便所の落書き」の登場は、WikiWiki史に残る革命と言っていいでしょう。
 完全労働記事となるために、「便所の落書き」には想像を絶する工夫がなされています。まず、エンドを複数用意し、それに至る道筋を分岐させる。これを、キュアラプラプ氏は持ち前のCSS等への造詣の深さをもってして、実現させました。そして、それに見合うシナリオ。謎めいた状況と、失敗を繰り返す中でおぼろげに見えてくる真実。生還に向けて試行錯誤する楽しさと、ついに成功して真実を知ったときの興奮。そして、最後のエンドに辿り着いた瞬間の猛烈な戦慄と感動。すべてが無二の経験でした。
 これまでも、キュアラプラプ氏は驚くべき発想力とそれを実現する能力で、数々の素晴らしい記事をものしてきました。その中でも、脱出ゲームを記事に落とし込んでしまうという偉業を成し遂げた、「便所の落書き」はとりわけ素晴らしく、伝説の称号に相応しい記事だと思います。