利用者:キュアラプラプ/サンドボックス/戊

例の事件_(ブルジュ・ハリファ)

「いやあ、参りましたね、監督。まさか脚本家が失踪してしまうとは」

「プロデューサーさん! いらしてたんですか! いやもうほんと、締切も迫ってるのに全くどこへ行ってしまったのか……」

「それどころじゃありません。ネットでは今、我々が彼を殺害したとかいう根も葉もない噂で大炎上中なんですよ!」

「な、そんなことが! ……まったく、どうしたらよいものでしょうか」

「そこでですよ、監督、とりあえずあなたに記者会見を開いてもらうことにしました」

「うーん、そうはいっても、私にも何がなんだかさっぱり分かっていないし……」

「ふふふ、実はですね、私は独自に、彼が失踪した二日前の情報を集めて、ある可能性にたどり着いたんです! そう、つまりこの事件の真相は――『彼はこの二日間の間、ブルジュ・ハリファから落ち続けている』というものだったんだ!」