利用者:キュアラプラプ/サンドボックス/乙
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しわくちゃ
違う。これはアクセルだ。
慌てて右足でブレーキを力強く踏みつける。車は停止線を少し超えたところでようやく止まってくれた。衝撃で体が少し跳ね上がる。
ハンドルを握るしわの増えた手が、少し震えた。もしあのままアクセルを踏み続けていたら、もし目の前の横断歩道をちょうど人が渡っていたら、どうなっていただろう。スピーカーから流れてくる鳥の鳴き声は、そんな俺の気持ちも意に介さず、のどかな雰囲気を演出していた。
気を紛らわせるために、カーナビ付属のテレビを点けた。近頃のバラエティ番組は、どのチャンネルを見ても健康食品と終活の話をしている。ニュース番組に切り替えると、いよいよ日本の高齢化率が40%に達したという話でスタジオは持ちきりだった。 目も当てられないメモ、目モ:
◇通夜・葬式導入→煙!
・帰りの車内:多くの友人が認知症の中で死んでいく。
・衰退テレビのニュースには終活と高齢化の問題が流れる
◇おばあさん受診→治験
・祥子を車にのせて走る(危ない運転だが、免許返納もできないわ
・治験をとりあえず承認する(みじめにも、聞こえるふりをして
◇"若返り"の作用を見る→一人で病院へ
・感情の起伏が激しい:折り鶴を奪われて泣く
・娘夫婦は二人の子供を扱うようにする
・気持ち悪い。娘夫婦を追い出して車で病院に向かう
◇駐車場からままならず走る。
・独白。祥子の尊厳はどこにある!?
・車を降りると服装の乱れ、祥子が一人で危ない。帰宅願望。
・体は重い。みんなが俺を見ている。
・帰ると、祥子は折り紙をアイロンがけしている。