レモン汁

1年5月13日 (ヰ) 22:41時点における (トーク | 投稿記録)による版 (空白の追加及び細部修正)

 「レモン汁」とは、高貴な薬品の一つである。

語源

 ある日から、人々は一斉に叫ぶようになった――飢え、飢餓、そして食糧不足は、どれもこれも「フサク」のせいである、と。彼らは怒り心頭だった。「フサク」を引き起こした日照りに、怒り心頭だったのだ。それから間もなく、行進を始めた。
「フサーク、フサーク」
「フサーク、フサーク」
「フサーク、フサーク」
「フサーク、フサーク」
 行進は国中に広がっていった。それに伴って、「叫び」は徐々に標準語の発音に合わせる形で変化した。
「フサーク、フサーク」
「フセイーク、フセイーク」
「フムセインク、フムセインク」
「ルムセインクル、ルムセインクル」
「ルメインクル、ルメインクル」
「ルメイーンジュル、ルメイーンジュル」
「ルメーンジル、ルメーンジル」
「レモーンジル、レモーンジル」
 それが国の全土に広がろうかというころには、人々はみな「レモン汁、レモン汁」と叫んでいた。やがて空の神は情けをかけ、ついにこの国に四日ぶりの雨が降った。人々の熱い思いと粘り強い努力が実ったのだ。
 こうした一連の動きを称えて、高貴な薬品の名として「レモン汁」という言葉が選ばれたのである。

概要

 とにかく高貴な薬品である。

レモン汁を重んじる

 レモン汁を重んじ、その効能を多として享受することは、古来より重要なこととしてみなされてきた。したがって現在を生きる私たちも、これに倣うべきである。

レモン汁を軽んじる

 レモン汁を軽んじるだと? 貴様、それの意味するところが分かっているのか? いいか、レモン汁というのはだな、粛清されました

レモン汁を信じる

 信じよ。