竹槍
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遂げよ聖戦 興せよ東亜 進め一億火の玉だ |
竹槍とは、竹を加工することによって作られる大量破壊兵器である。
概要
竹槍は、文字通り竹によって作られる槍である。特に竹が原生しているアジアなどの地域では、古くから広範にわたって利用されてきており、簡易的な刺突武器として扱われていた。
しかしながら、太平洋戦争の中で、あらゆる物資に困窮し、武器も弾薬も尽きた日本軍が藁にもすがる思いで竹槍を病的に研究し、また信仰したことによって、
竹槍は五つ目の大量破壊兵器としての真価を見出され、世界のパワーバランスを大きく変動させることとなった。
歴史
簡易武器として
竹槍が発生した詳細な年月は判明していないが、竹を削って尖らせるという極めて単純な作業によって作成できてしまうことから、少なくとも旧石器時代辺りでは既に発生していたともいわれており、
文明の発達によって石や金属でできた武器が発明された後も、そのコストの低さから竹槍はよく使われており、日本における戦国時代にもよく使われていたことが知られている。
大量破壊兵器として
前述した通り、太平洋戦争、および日中戦争を戦う中で、深刻な慢性的物資不足に悩まされた日本軍は、次第にこのような思想を擁していった。
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「豫算については國民が一致協力してくれさへすれば少なくなつても良い、 |
こうして大日本帝国はその英智と技術、そして狂信を竹槍研究に惜しまず費やし、その成果として発見された、否、竹槍が我々にお教えになったのが、竹槍の大量破壊兵器性なのであった。
"大量破壊兵器"竹槍の増産は極めて低コストに達成され、日本軍はこれを用いて米軍の圧倒的有利な戦局を覆した。竹槍でB29を破壊することは、もはや御伽噺などではなかったのである。
しかしながら、米国はその鬼畜ぶりを遺憾無く発揮した。竹林を含む日本のすべての植物を、焼夷弾によって一切焼き払ってしまったのである。[2]
この結果、日本は再び物資不足に陥り、不利を余儀なくされた。その後も米国の核兵器の投下やソビエト連邦の対日参戦などが起こり、第二次世界大戦は日本の敗北という形で幕を下ろした。
冷戦と竹槍抑止論
第二次世界大戦終結後、二つの超大国であるアメリカ合衆国とソビエト連邦の対立は激化し、互いに核兵器を利用して牽制しあうこととなっていた。
そこに現れたのが、国土に豊富な竹が存在するインドネシアであった。インドネシアは非常に多くの竹槍を作成し、これを利用して超大国の座に上り詰めていたのである。
これに危機を覚えた米国とソ連は竹槍を増産し、この三国が世界秩序を担っていくこととなった。しかしながら、インドネシアは竹槍に頼り過ぎたことで、アメリカやソビエトほどの技術力を手にすることができず、
2029年、ついに始まった世界的竹の枯渇[3]に対応することができなかったことによって、インドネシアは反政府勢力が跋扈する無政府状態に陥ってしまうことになる。
このとき世界に流出した竹槍は、地球に暮らす全ての人々を殺しつくしてもなおまだ有り余るほどの量であったため、現在では、大きな問題としてその竹槍がテロ組織などに渡ってしまう可能性が懸念されている。
今なお冷戦は続いているものの、インドネシア率いる第三世界の勢いは非常に弱まっており、実質的にはアメリカとソビエトの二強という形になっている。
| 西側諸国(アメリカ陣営) ：.... |
| 東側諸国(ソビエト陣営) ：.... |
| 第三世界(インドネシア陣営)：.... |
特徴
竹槍は、大量破壊兵器の中でも最強と目されている。これについて、複数の観点から説明していく。
| 大量破壊兵器 | 殺傷能力 | コスト | 竹槍さ |
|---|---|---|---|
| 核兵器 | 非常に強い | 高い | ない |
| 生物兵器 | 広範囲に及ぶ | 比較的低い | あまりない |
| 化学兵器 | 広範囲に及ぶ | 比較的低い | ない |
| プロヴィンスガン | 非常に強い | 普通 | ない |
| 竹槍 | 極めて非常に強い | 極めて低い | 極めてある |
殺傷能力
竹槍の殺傷能力は、直接攻撃について単純に核兵器やプロヴィンス・ガンよりも桁違いに高い。
そのうえ、投擲すれば核兵器やプロヴィンス・ガン以上の射程距離を誇り、振り回せば生物兵器や化学兵器以上の広範囲に被害を与えることが可能である。
コスト
竹槍は材料として竹槍しか使わないため、核兵器はもちろんのこと、生物兵器や化学兵器と比べても圧倒的にコストが低い。
竹槍さ
竹槍は、他の大量破壊兵器とは違って竹槍さをもつ。
つまり、竹槍を信仰することによって、これは際限なく強力な兵器としての性質を強めていくのである。一石二鳥である！
併用
竹槍はとてもシンプルな構造をしているため、他の大量破壊兵器と組み合わせて使用することが非常に容易である。
たとえば、核弾頭を竹槍につけて攻撃したり、バイオ竹槍（自己複製竹槍とも）や竹槍ガスを竹槍の回転によってまき散らしたり、竹槍を弾薬としてプロヴィンス・ガンで発射したり、などである。
信仰
先述の通り、竹槍には信仰されればされるほど強力になっていくという特徴がある。しかしながら本来、少なくとも表面上では、竹槍はただの「竹でできた槍」であったため、信仰される余地などなかった。
それにもかかわらず、日本軍は竹槍を倒錯的に信仰してしまった。偶然か必然か、木刀でも石器でもなく、信仰されればされるほど強力になっていくという特徴を持つ唯一の武器、「竹槍」を信仰してしまったのである。
その結果、竹槍は強力な大量破壊兵器へと変貌を遂げた。竹槍は強くなればなるほどより信仰され、信仰されればされるほどより強くなっていく。
今や人類にこの無限ループを止める手立てはない。このまま竹槍が兵器としての強さを増していき、数年後にはたった一本の竹槍が地球を壊滅させられるほどの力を持つことになるという可能性は十分にある。
そのとき、インドネシアの混乱によって世界にばらまかれた竹槍のひとつが、ヒューマンエラー、はたまた兵器としての実際の"使用"によって発動してしまったならば、
人類が存続できる可能性は―――――明らかなものである。