WikiWikiムラとは、何かが一定でないところ、またはそこに生じる村落のことである。

一定でないところとしてのムラ編集

あるものがある程度の面積を有し、且つ濃度や温度などが均一でない場所があるとき、そのような場所を「ムラ」という。一般に、温度や色の濃淡に言われることが多い。

概して、程度が一様であるべきにもかかわらずそうでないとき、つまり均一でないことが望ましくないのに均一でないとき、「ムラがある」などと批難の意を込めて使われる。

ムラがあるとき、その平面上ではエネルギーが不均等となる。温度に差があれば熱エネルギーに差異があり、色が違えば反射する光の波長が異なるからして放射するエネルギーが一定でないということだ。つまり、あらゆる種のムラは、エネルギーのムラだということである。

エントロピー増大の法則に則り、外から仕事を加えない限り、そのエネルギーのムラは無くなっていく。エネルギーの高いところは低く、エネルギーの低いところは高く、均衡を取ろうと自然にエネルギーの授受が行われ、最終的にエネルギーは一定になり、ムラはなくなる[1]

このようにエネルギーが移動するため、そこで物質の変化が起こり、しばしば村落が誕生する。

村落としてのムラ編集

ムラのある平面やその周辺の空気は、ムラが消失するときに移動するエネルギーを受け、化学変化を起こす。

空気中の二酸化炭素が分解されて炭素原子が、同じく空気中の窒素が核分裂して水素原子が生じる。すると、有機物が生成されるので、単細胞生物が誕生する。そこから生物はおよそ80分で多細胞生物、150分で植物と肉眼で見えるサイズの魚類が発生する。そして約7時間で哺乳類となり、24時間後にはホモ・サピエンスが誕生する。

彼らは集団となって村落を形成し、生活を行う。すぐに道具を発明してめきめきと生活水準を上げていき、現代人とそう変わらない生活を送るようになる。しかし村落の発生のおおよそ26時間後、物質凝縮剤[2]が発明・使用され、ムラは消滅する。

塗り直したばかりの壁や小学生が画用紙に描いた絵から、ムラが発生しては消えていく風景は、ごくありふれた日常のものとして人々の生活に浸透している。

宇宙科学との関連編集

ムラは、宇宙のゆらぎ[3]の信憑性を上げる一要因となっている。

宇宙背景放射の観測によって立証された宇宙のゆらぎ説であったが、それ以前にこの説は広く受け入れられていた。その要因が、ムラの存在である。人々は、エネルギーの差異が物質を生み、平衡を保つという熱力学の基本法則を、ムラの発生に親しんでいたため、学ばすとも理解していた。そのため、宇宙のゆらぎ説は広く受け入れられ、数々の宇宙誕生のセオリーの中で、最も真実に近いものだろうという確固たる地位を得ている。

一説には、この宇宙もどこか別の世界で生まれたムラなのではないかと言われている。

脚注編集

  1. 冷水と湯を混ぜるとぬるま湯になったり、波立つ水面が次第に静まったりするのがいい例だ。
  2. あらゆる物質を原子一つに満たない体積に吸い込む物質。既に分子サイズでの実験は成功しており、フランスのオートレ研究所が再来年の実用段階導入を目指して研究を続けている。
  3. 時間や空間すらないところに量子のゆらぎが生じ、ビッグバンが起こって宇宙が誕生したとする学説。

名句


りんかほに 田村◯◯◯◯ ◯◯◯◯◯

                     〜いせ