「利用者:キュアラプラプ/サンドボックス/丁」の版間の差分

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「……ちょっと! 無視しないで!」
「……ちょっと! 無視しないで!」


「嘘の証言を防ぐために、まあ、なんだ、所謂ウソ発見器ってやつを持ってきた。もちろん23世紀の技術によって、大幅に性能は向上しているんだが、残念ながら科学捜査倫理法のせいで犯行についての直接の質問に使うことはできない。あと、わざと何かをぼかしたり隠していることは感知できない。あくまでも嘘かどうかを発見するマシーンだからな。」
「嘘の証言を防ぐために、まあ、なんだ、所謂ウソ発見器ってやつを持ってきた。もちろん23世紀の技術によって、大幅に性能は向上しているんだが、残念ながら科学捜査倫理法のせいで犯行についての直接の質問に使うことはできない。あと、わざと何かをぼかしたり隠していることも感知できない。あくまでも嘘かどうかを発見するマシーンだからな。」


一気に室内の緊張感が増す。これには橘地も、ブリッジしたまま硬直していた。
一気に室内の緊張感が増す。これには橘地も、ブリッジしたまま硬直していた。
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「おっと、あんた大丈夫か? なあに、誤作動ってこともあるからな。どうなんだ?」
「おっと、あんた大丈夫か? なあに、誤作動ってこともあるからな。どうなんだ?」


「ぐ……あー、正直に言うと、世哉の誕生日のサプライズパーティーの相談に行ってたの。今の今で台無しになったけどね。」
「ぐ……あー、正直に言うと、世哉の誕生日のサプライズパーティーの相談に行ってたの。今の今で台無しになったけどね。私刑にしてやうろかてめえら。」


「亜奈貴……うう……。」
「亜奈貴……うう……。」
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「はい。そうですね。私もノレ様と同様、大した目的があったわけではありませんでした。いただいた飲み物はホットミルクでしたね。部屋の状態はあまり観察しておりませんでしたが、コーヒーマシーンをオンにしていたことは記憶しています。」
「はい。そうですね。私もノレ様と同様、大した目的があったわけではありませんでした。いただいた飲み物はホットミルクでしたね。部屋の状態はあまり観察しておりませんでしたが、コーヒーマシーンをオンにしていたことは記憶しています。」


「え……あ、うん。はい。よし、無反応。無反応だったな。」
「え……!? え、あ、うん。はい。よし、無反応。無反応だったな。……うーむ、証言は集まったが……順番の特定は難しそうだな。ヒントがあまりにも少なすぎる。」
 
「……もしもし? あの……流石に他の警察の人来るの遅すぎませんかね? もっと捜査する人がいたらだいぶ進展すると思うんですけど……」
 
「あー、それなんだが……俺がパトカーを飛び出して地面に着陸したとき、そのあまりの衝撃で地盤が崩落してしまったんだ。おそらく今で救助が完了したくらいだろう。もう少しで来るんじゃないか?」
 
このあまりの荒唐無稽さに、アナーキストとキチガイ以外の全員が、彼に対して疑念というより恐怖を抱いた。しかし、超合金でできたウソ発見器をベコベコにへこます力は銃砲の何倍も強力なものであり、下手に刺激したら普通に殺される可能性があるので、みんな知らんぷりを維持した。
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