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この事件は、食パンの発生から2年間もの沈黙を経て起こったことから、「'''<ruby>断食破り<rt>breakfast</rt></ruby>事件'''」または単に「'''ブレイク・ファスト事件'''」と呼ばれる。 | この事件は、食パンの発生から2年間もの沈黙を経て起こったことから、「'''<ruby>断食破り<rt>breakfast</rt></ruby>事件'''」または単に「'''ブレイク・ファスト事件'''」と呼ばれる。 | ||
食パンはその家で自身にとって[[Sisters:WikiWikiオンラインショップ#ヒト(ヒト科ヒト目)|栄養となりうるもの]]の全てを捕食した結果、大きく頭数を増やし、後にここを食パンのコロニーとすることになる。しかしこの家庭は人里離れたところにあったため、この残酷な事件は[[長]]い間知られることはなかった。 | |||
===食パンデミック=== | ===食パンデミック=== | ||
ブレイク・ファスト事件を起こさなかった食パンの個体は、人間に食べられるという形で、まるで寄生生物のようにその体内で栄養を吸収し続けていた。しかし1980年、ついにその食パンたちが腹を食い破って現れ、人間たちへの大規模な捕食行動を開始することとなる。これは「'''食パンデミック'''」<ref>'''食パン''' + '''dēmos'''(ギリシア語で「人々」)が語源で、「'''食パンが地球の支配者たる人間に成り代わる'''」ことを意味する。</ref>と呼ばれ、人間の文明を大きく脅かした。 | |||
最終的に、この騒動は人類の絶滅という形で幕を下ろすこととなる。 | |||
==生態== | ==生態== | ||
食パンは、基本的に前述したコロニーを中心に生活しており、同種間の協調性は非常に高い。しかし、現在ではそのコロニーはほとんど形骸化しているとみられており、各地に発達したコミュニティを持つとされている。 | |||
また、食パンは人間と同様の複雑な社会を持っていると考えられており、人間と同様の生活をしているといっても真の意味に[[過言ではない]]。 | |||
===捕食行動=== | ===捕食行動=== | ||
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#分解が終わると、得られた栄養を用いて軟体動物のような形状から徐々に複数の食用パンの形状に戻ることで、増殖する。 | #分解が終わると、得られた栄養を用いて軟体動物のような形状から徐々に複数の食用パンの形状に戻ることで、増殖する。 | ||
食パンは生殖活動と捕食行動を同一のものとしていることが分かっているが、その理由は依然として不明であり、なぜ捕食活動の対象を人間のみに絞っているのかもまた、未だ解明されていない。 | |||
===擬態能力=== | ===擬態能力=== | ||
食パンは、食用パンの形状に擬態する形質で知られている。しかしながら、近年ではそれ以外の形状にも擬態できる可能性があることが示唆されている。 | |||
==脚注== | ==脚注== | ||
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勘のいい方ならお気づきかもしれないが、これは即ち、私たちもヒトの形状をした食パンであるということである。 | 勘のいい方ならお気づきかもしれないが、これは即ち、私たちもヒトの形状をした食パンであるということである。 | ||
いつか私たちは、ヒトの形状を得たがる、人間だった食パンに捕食され、食パンになる。 | |||
そして私たちは、ヒトの形状を取り戻すため、ヒトの形状をした食パンを捕食し、ヒトの形状になる。 | そして私たちは、ヒトの形状を取り戻すため、ヒトの形状をした食パンを捕食し、ヒトの形状になる。 |
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