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竹槍は、文字通り竹によって作られる槍である。特に竹が原生しているアジアなどの地域では、古くから広範にわたって利用されてきており、簡易的な刺突武器として扱われていた。 | 竹槍は、文字通り竹によって作られる槍である。特に竹が原生しているアジアなどの地域では、古くから広範にわたって利用されてきており、簡易的な刺突武器として扱われていた。 | ||
しかしながら、太平洋戦争の中、あらゆる物資に困窮し武器も弾薬も尽きた日本軍が、藁にもすがる思いで竹槍を病的に研究また信仰したことによって、竹槍は五つ目の大量破壊兵器としての真価を見出され、世界のパワーバランスを大きく変動させることとなった。 | |||
==歴史== | ==歴史== | ||
===簡易武器として=== | ===簡易武器として=== | ||
竹槍が発生した詳細な年月は判明していないが、竹を削って尖らせるという極めて単純な作業によって作成できてしまうことから、少なくとも旧石器時代辺りでは既に発生していたともいわれている。文明の発達によって石や金属でできた武器が発明された後も、そのコストの低さから竹槍はよく使われており、日本における戦国時代にも一般に使われていたことが知られている。 | |||
===大量破壊兵器として=== | ===大量破壊兵器として=== | ||
前述した通り、太平洋戦争、および日中戦争を戦う中で、深刻な慢性的物資不足に悩まされた日本軍は、次第にこのような思想を擁していった。 | 前述した通り、太平洋戦争、および日中戦争を戦う中で、深刻な慢性的物資不足に悩まされた日本軍は、次第にこのような思想を擁していった。 | ||
{{引用|引用文={{名言|名言=豫算については國民が一致協力してくれさへすれば少なくなつても良い、<br> お互に財布の底をたゝき合つてそれでも出來ないなら何んといつても仕方はないが<br> '''最後は竹槍三百萬本でも戰つて見せる'''、決して皇土をじゆうりんさせるやうなことはしない|名言2='''<big>竹槍三百萬本あれば列強恐るるに足らず</big>'''|対象=戦争|人物=ある日本陸軍軍人<ref>'''ガチである。'''詳細は<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E6%A7%8D%E4%B8%89%E7%99%BE%E4%B8%87%E6%9C%AC%E8%AB%96 竹槍三百万本論]</span>を参照。</ref>}}}} | {{引用|引用文={{名言|名言=豫算については國民が一致協力してくれさへすれば少なくなつても良い、<br> お互に財布の底をたゝき合つてそれでも出來ないなら何んといつても仕方はないが<br> '''最後は竹槍三百萬本でも戰つて見せる'''、決して皇土をじゆうりんさせるやうなことはしない|名言2='''<big>竹槍三百萬本あれば列強恐るるに足らず</big>'''|対象=戦争|人物=ある日本陸軍軍人<ref>'''ガチである。'''詳細は<span class="plainlinks">[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E6%A7%8D%E4%B8%89%E7%99%BE%E4%B8%87%E6%9C%AC%E8%AB%96 竹槍三百万本論]</span>を参照。</ref>}}}} | ||
こうして大日本帝国はその英智と技術、そして狂信を竹槍研究に惜しまず費やし、その成果として発見された、否、竹槍が我々にお教えになったのが、竹槍の大量破壊兵器性なのであった。 | こうして大日本帝国はその英智と技術、そして狂信を竹槍研究に惜しまず費やし、その成果として発見された、否、竹槍が我々にお教えになったのが、竹槍の大量破壊兵器性なのであった。"大量破壊兵器"竹槍の増産は極めて低コストに達成され、日本軍はこれを用いて米軍の圧倒的有利な戦局を覆した。竹槍でB29を破壊することは、もはや御伽噺などではなかったのである。 | ||
しかしながら、対する米国はその鬼畜ぶりを遺憾無く発揮した。竹林を含む日本のすべての植物を、焼夷弾によって一切焼き払ってしまったのである。<ref>これによって日本の第一次産業は大打撃を受け、それが必要不可欠なものであるために経済は大幅に縮小してしまい、2年もの間アフリカの発展途上国であるチャドを相手に[[ンジャメナ|戦争]]の決着をつけられなくなるほど戦後の日本は弱体化した。</ref>この結果、日本は再び物資不足に陥り、後退を余儀なくされた。その後も米国の核兵器の投下やソビエト連邦の対日参戦などが起こり、結局第二次世界大戦は日本の敗北という形で幕を下ろした。 | |||
===冷戦と竹槍抑止論=== | ===冷戦と竹槍抑止論=== | ||
第二次世界大戦終結後、二つの超大国であるアメリカ合衆国とソビエト連邦の対立は激化し、互いに核兵器を利用して牽制しあうほどまでの状況になっていた。そこに現れたのが、国土に豊富な竹が存在するインドネシアであった。インドネシアは非常に多くの竹槍を作成し、これを利用して超大国の座に上り詰めていたのである。これに危機を覚えた米国とソ連は竹槍を増産し、この三国が竹槍という抑止力のもとに世界秩序を担っていくこととなった。 | |||
しかしながら、インドネシアは竹槍に頼り過ぎたことで、アメリカやソビエトほどの技術力を手にすることができなかった。2029年、ついに始まった世界的竹の枯渇<ref>[[蟹光線]]による海洋汚染が原因ともされている。</ref>に対応することができなかったインドネシアは、反政府勢力の跋扈する無政府状態に陥ってしまう。 | |||
この政情不安によってインドネシアから流出した竹槍は、<ruby>地球に暮らす全ての人々を殺しつくしてもなおまだ有り余る<rt>"<span class="plainlinks">[https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%AB-40959 オーバンブー・キル]</span>"</rt></ruby>ほどの量であったため、現在では、その竹槍がテロ組織などに渡ってしまう可能性が懸念されている。 | |||
冷戦は今なお続いているものの、インドネシア率いる第三世界の勢いは非常に弱まっており、実質的にはアメリカとソビエトの二強という形になっている。 | |||
[[ファイル:竹槍の覇権.svg|代替文= | {|class="wikitable" style="background-color:white;" | ||
|style="border:1px solid white;"|[[ファイル:竹槍の覇権.svg|代替文=|フレームなし]] | |||
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|'''西側諸国([[:en:Main_Page|アメリカ]]陣営) ''':<span style="background-color:blue ; color:blue ; border-top:1px solid #000000 ; border-bottom:1px solid #000000 ; border-left:1px solid #000000 ; border-right:1px solid #000000">....</span> | |'''西側諸国([[:en:Main_Page|アメリカ]]陣営) ''':<span style="background-color:blue ; color:blue ; border-top:1px solid #000000 ; border-bottom:1px solid #000000 ; border-left:1px solid #000000 ; border-right:1px solid #000000">....</span> | ||
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|'''東側諸国([[:ru:Заглавная страница|ソビエト]]陣営) ''':<span style="background-color:red ; color:red ; border-top:1px solid #000000 ; border-bottom:1px solid #000000 ; border-left:1px solid #000000 ; border-right:1px solid #000000">....</span> | |'''東側諸国([[:ru:Заглавная страница|ソビエト]]陣営) ''':<span style="background-color:red ; color:red ; border-top:1px solid #000000 ; border-bottom:1px solid #000000 ; border-left:1px solid #000000 ; border-right:1px solid #000000">....</span> | ||
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|'''第三世界(インドネシア陣営)''':<span style="background-color:green ; color:green ; border-top:1px solid #000000 ; border-bottom:1px solid #000000 ; border-left:1px solid #000000 ; border-right:1px solid #000000">....</span> | |'''第三世界(インドネシア陣営)''':<span style="background-color:green ; color:green ; border-top:1px solid #000000 ; border-bottom:1px solid #000000 ; border-left:1px solid #000000 ; border-right:1px solid #000000">....</span> | ||
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==特徴== | ==特徴== | ||
竹槍は、大量破壊兵器の中でも最強と目されている。これについて、複数の観点から説明していく。 | 竹槍は、大量破壊兵器の中でも最強と目されている。これについて、複数の観点から説明していく。 | ||
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===殺傷能力=== | ===殺傷能力=== | ||
竹槍の殺傷能力は、直接攻撃について単純にいえば核兵器やプロヴィンス・ガンよりも桁違いに高い。 | |||
そのうえ、投擲すれば核兵器やプロヴィンス・ガン以上の射程距離を誇り、振り回せば生物兵器や化学兵器以上の広範囲に被害を与えることが可能である。 | そのうえ、投擲すれば核兵器やプロヴィンス・ガン以上の射程距離を誇り、振り回せば生物兵器や化学兵器以上の広範囲に被害を与えることが可能である。 | ||
103行目: | 90行目: | ||
竹槍はとてもシンプルな構造をしているため、他の大量破壊兵器と組み合わせて使用することが非常に容易である。 | 竹槍はとてもシンプルな構造をしているため、他の大量破壊兵器と組み合わせて使用することが非常に容易である。 | ||
たとえば核弾頭を竹槍につけて攻撃したり、'''バイオ竹槍'''(自己複製竹槍とも)や'''竹槍ガス'''を竹槍の回転によってまき散らしたり、竹槍を弾薬としてプロヴィンス・ガンで発射したり、などである。 | |||
== 信仰 == | == 信仰 == | ||
114行目: | 101行目: | ||
今や人類にこの無限ループを止める手立てはない。このまま竹槍が兵器としての強さを増していき、数年後にはたった一本の竹槍が地球を壊滅させられるほどの力を持つことになるという可能性は十分にある。 | 今や人類にこの無限ループを止める手立てはない。このまま竹槍が兵器としての強さを増していき、数年後にはたった一本の竹槍が地球を壊滅させられるほどの力を持つことになるという可能性は十分にある。 | ||
そのとき、インドネシアの混乱によって世界にばらまかれた竹槍のひとつが、ヒューマンエラー、はたまた兵器としての実際の"使用" | そのとき、インドネシアの混乱によって世界にばらまかれた竹槍のひとつが、ヒューマンエラー、はたまた兵器としての実際の"使用"によって発動してしまったならば。 | ||
人類が存続できる可能性は―――――明らかなものである。 | 人類が存続できる可能性は―――――明らかなものである。 |
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