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 「……どうしてぼくを食べようとするのさ! 街にはもっとほかにおいしい食べものがあるでしょう!」
 「……どうしてぼくを食べようとするのさ! 街にはもっとほかにおいしい食べものがあるでしょう!」


 小鳥とカラスはつかずはなれず、ついに街の真ん中にある時計台のてっぺんまできました。空はくらくなってきて、お日さまはもうはんぶんしかありません。はやくおみせにもどらないと、いちごはすてられて、ゴミばこに入れられてしまいます。ついさっきいちごと出会ったばっかりのじぶんが、どうしてこんなふうにおもっているのか、じぶんじしんでもわからなかったけれど、小鳥にとってそんなことはぜったいにいやでした。
 小鳥とカラスはつかずはなれず、ついに街の真ん中にある時計台のてっぺんまできました。空はくらくなってきて、お日さまはもうはんぶんしかありません。はやくおみせにもどらないと、いちごはすてられて、ゴミばこに入れられてしまいます。ついさっきいちごと出会ったばっかりなのに、どうしてこんなふうにおもっているのか、じぶんでもわからなかったけれど、小鳥にとってそんなことはぜったいにいやでした。


 小鳥はいつのまにか、森のともだちとおなじくらい、もしかしたらそれいじょうに、いちごのことをだいじにおもっていたのです。
 小鳥はいつのまにか、森のともだちとおなじくらい、もしかしたらそれいじょうに、いちごのことをだいじにおもっていたのです。


 「……ひとめぼれ、かな。」
 「……ひとめぼれ、じゃないかな。」


 「……え?」
 「……え?」


 カラスのおもいがけないことばに、小鳥はとまどいます。
 時計台のはりのゆれるおとが、いやに大きくきこえてきます。


 「ああ、そうそう、ぼくが小鳥くんを食べたくなったりゆうだよ。」
 「ん? ああ、ぼくが小鳥くんを食べたくなったりゆうだよ。」


 「え、いや……え?」
 「え、いや……え?」


 「きれいな緑色のつばさにふさふさの毛並み。きみをみるとなんだかどきどきしちゃうんだ。」
 「きれいな緑色のつばさにふさふさの毛並み。きみをみるとなんだか……どきどきしちゃうんだ。」


 「ど、どういうこと……?」
 「ど、どういうこと……?」
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