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===「ブルー・ヘリング」=== | ===「ブルー・ヘリング」=== | ||
事件の舞台となった古民家カフェ「ブルー・ヘリング」は、沖縄県糸満市郊外に位置している、琉球建築住宅を改修して作られた喫茶店である。2011年オープン。元開業医でもあるオーナー、<ruby>柳田宏平<rt>やなぎだこうへい</rt></ruby>がテレビ番組に出演したことから世間に広く認知され始め、今では人気の古民家カフェとなっている。 | |||
沖縄ぜんざいやかき氷が人気商品であり、県外からの旅行客も多い。また、近隣の土地一帯を所有しており、私有牧場での動物ふれあい体験や、近くにあるガマ(洞窟)と関連づけた沖縄戦の資料展示など、さまざまな取り組みを行っていることでも知られている。 | 沖縄ぜんざいやかき氷が人気商品であり、県外からの旅行客も多い。また、近隣の土地一帯を所有しており、私有牧場での動物ふれあい体験や、近くにあるガマ(洞窟)と関連づけた沖縄戦の資料展示など、さまざまな取り組みを行っていることでも知られている。 | ||
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{{基礎情報_事件・事故|名称=古民家カフェの惨劇|場所=古民家カフェ「ブルー・ヘリング」|日付=2011年6月13日~2016年12月20日|死者=238名|生存者=13名|概要=多数の児童の監禁、虐待、殺害、死体損壊等|犯人=柳田宏平}} | {{基礎情報_事件・事故|名称=古民家カフェの惨劇|場所=古民家カフェ「ブルー・ヘリング」|日付=2011年6月13日~2016年12月20日|死者=238名|生存者=13名|概要=多数の児童の監禁、虐待、殺害、死体損壊等|犯人=柳田宏平}} | ||
'''古民家カフェの惨劇''' | '''古民家カフェの惨劇'''とは、2011年6月13日から2016年12月20日にかけて行われていた、古民家カフェ「ブルー・ヘリング」敷地一帯での児童の監禁・虐待、また非合法の臓器移植などに関わる一連の事件の俗称である。 | ||
2011年、自身の診療所が経営破綻した柳田宏平は、莫大な債務を抱えることとなった。このとき、闇金業者からも借り入れを行っていた柳田は、その医療行為の技術に目をつけられ、以降違法な臓器摘出を斡旋されることとなる。 | |||
ここから数百万の元手を得た柳田は、さらに数百万の資金を借りて沖縄県糸満市の外れにある安い土地を買い、古民家カフェ「ブルー・ヘリング」を開いた。このことについて、柳田は獄中で以下のように回顧している。 | |||
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業者から送られてくる生体を捌くにあたって、今までは幅広くサポートを受けていましたが、天引き無しの返済効率を求めて独立するとなると、意外とたくさんのものが必要になります。 | |||
まず、安全な輸送経路です。業者から生体を受け取って、その後業者に臓器を渡す。この過程がばれないか、またはばれても自然に思われるようでないといけません。幸い彼らは警察に勘づかれないようにするのが上手いようですが(賄賂や利権がらみの噂も聞きました)、僕は尻尾切りされるのが怖かったので、逆に飲食店なんかを装うことにしました。「木を隠すなら森の中」、警察も人の往来があれば怪しむきっかけが減るでしょう。傍目には、段ボールとクーラーボックスしか見えません。 | |||
次に、生体から臓器を摘出する場所です。医療器具はもともと持っているので、十分なスペースがほしいところでした。それもなるべく、誰にもばれないような、例えば地下室とかです。僕が目をつけたのはガマでした。手前側を展示スペースにして、奥の方は崩落の危険により立ち入り禁止だとか言って誤魔化す。実際にはそこが作業場になるわけです。また、臓器を新鮮なまま輸送するために、意外と氷が大事でした。使いきりなので、怪しまれないように氷のブロックを大量に用意するのは難しそうでしたが、メニューにぜんざいやかき氷を入れたら上手く行きました。今では人気メニューです(笑) | |||
また、摘出後にできる死体の処理も大変でした。業者は一週間に一回来るか来ないかくらいなので、その間に死体は腐ってしまいます。 | |||
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