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「え……? つまり、十円玉が実際に存在しているのは十円ハゲがあるおかげだ、みたいなことですか?」
「え……? つまり、十円玉が実際に存在しているのは十円ハゲがあるおかげだ、みたいなことですか?」


「うーん、まあ違うな。正確に言えば、十円ハゲが示すのは、『十円玉が{{傍点|文章=存在している}}』ことというよりも『十円玉が実際の存在として{{傍点|文章=成立したことがある}}』ということだ。現在の状態には関係なく、ただ過去いつかのタイミングでの『成立』という一点のみを担保する」
「うーん、まあ違うな。正確に言えば、十円ハゲが示すのは、『十円玉が{{傍点|文章=存在している}}』ことというよりも、『十円玉が実際の存在として{{傍点|文章=成立したことがある}}』ということだ。現在の状態には関係なく、ただ過去いつかのタイミングでの『成立』という一点のみを担保する」


「なるほど。でもそれって結局、当たり前のことじゃないですか? ○○ハゲが存在する以上、その成立要件である『○○の形状』が必要になってくるわけだから、必然的に○○は実際の存在として少なくとも過去のどこかにはあったことが分かりますし」
「なるほど。でもそれって結局、当たり前のことじゃないですか? ○○ハゲが存在する以上、その成立要件である『○○の形状』が必要になってくるわけだから、必然的に○○は実際の存在として少なくとも過去のどこかにはあったことが分かりますし」
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「『特殊な音象徴性』……! 『'''[[文明開化の音]]'''』ですか!」
「『特殊な音象徴性』……! 『'''[[文明開化の音]]'''』ですか!」


「そうだ。例えばそれこそ『文明開化』などという、複雑な人類世界の歴史の上に立ち、非常に多くの情報を内包した概念をも、頭頂殴打音はたった一つの音で描写できるよな。これを使うんだ。具体的に言えば……まるで冗談みたいな話だが、YGT財団は大陸を修復するために、まず変な髪形の人間を大量に用意して、そいつらの頭頂を叩きまくっているんだ。『大陸の音』が誰かの頭頂から鳴るのを待ちながらな」
「そうだ。例えばそれこそ『文明開化』などという、複雑で入り組んだ人類世界の歴史の上に立ち、非常に多くの情報を内包した概念をも、頭頂殴打音はたった一つの音で描写できるよな。これを使うんだ。具体的に言えば……まるで冗談みたいな話だが、YGT財団は大陸を修復するために、まず変な髪形の人間を大量に用意して、そいつらの頭頂を叩きまくっているんだ。『大陸の音』が誰かの頭頂から鳴るのを待ちながらな」


「しかし……それで大陸の形状が判明したとしても、やっぱりさっきの話と同様に、『破壊される前の大陸が実際の存在として成立したことがある』ということにしかならないんじゃないですか?」
「しかし……それで大陸の形状が判明したとしても、やっぱりさっきの話と同様に、『破壊される前の大陸が実際の存在として成立したことがある』ということにしかならないんじゃないですか?」


「いい質問だ。実際のところ、『大陸の音』が描写する大陸の形状は、『破壊される前の大陸』の形状そのものではない。そもそも実際の大陸の形状が分からないんだから、同定のしようも無いしな。……実際、『大陸の音』というのは、変な髪形の頭頂を叩きまくって出てきた音の中から選ばれる、大きさや形が最も『{{傍点|文章=破壊される前の大陸っぽい}}』図形的印象を受けると評価された音のことなんだ。そんな音、普通はたった一つ出るだけでも天文学的確率だが、YGT財団は頭頂殴打音への研究や、あるいは何か異常存在にまつわる技術によるバックアップを駆使して、より高精度な『大陸の音』を生み出しているんだろう。ともかく重要なのは、それが『破壊される前の大陸』の形状とは{{傍点|文章=違う}}ってことなんだ」
「いい質問だ。実際のところ、『大陸の音』が描写する大陸の形状は、『破壊される前の大陸』の形状そのものではない。そもそも実際の大陸の形状が分からないんだから、同定のしようも無いしな。……実際、『大陸の音』というのは、変な髪形の頭頂を叩きまくって出てきた音の中から選ばれる、大きさや形が最も『{{傍点|文章=破壊される前の大陸っぽい}}』図形的印象を受けると評価された音のことなんだ。そんな音、普通はたった一つ出るだけでも天文学的確率だが、YGT財団は頭頂殴打音に関する研究や、あるいは何か異常存在にまつわる技術によるバックアップを駆使して、より高精度な『大陸の音』を生み出しているんだろう。ともかく重要なのは、それが『破壊される前の大陸』の形状とは{{傍点|文章=違う}}ってことなんだ」


「なるほど、それならつまり……えーっと、示されるのは、『{{傍点|文章=破壊される前の大陸とは違う大陸}}が実際の存在として成立したことがある』……?」
「なるほど、それならつまり……えーっと、示されるのは、『{{傍点|文章=破壊される前の大陸とは違う大陸}}が実際の存在として成立したことがある』……?」


「そう。その『大陸の音』から得られる形状を毛髪境界の相に落とし込み、『大陸ハゲ』を作ることで、その{{傍点|文章=破壊される前の大陸に似た別の大陸が}}、{{傍点|文章=形而下的に実在を成立させていた}}ことが確定するんだ。言ってしまえば、現実改変とかいうやつかもな。とにかく、ここにおいて、地球にはほぼ同型で同位置を占める二つの大陸が{{傍点|文章=二重に存在していたことになる}}。『大陸が破壊された』という事象は、『重なる二つの大陸の一つが破壊された』という事象に上書きされ、こうして{{傍点|文章=そこには一つの大陸が残される}}……これがYGT財団による大陸の修復の全貌だ。さっき言ったように、第二の大陸が担保されるのはその成立だけであるから、第一の大陸が破壊され、大陸の『残機』としての役割を果たすまでに破壊されてしまうという可能性もある。しかしその場合でも、YGT財団が同じ大陸修復プロトコルを繰り返すだけだ。……こうして、大陸は続いていく」
「そう。その『大陸の音』から得られる形状を毛髪境界の相に落とし込み、『大陸ハゲ』を作ることで、その{{傍点|文章=破壊される前の大陸に似た別の大陸が}}、{{傍点|文章=形而下的に実在を成立させていた}}ことが確定するんだ。言ってしまえば、現実改変とかいうやつかもな。とにかく、ここにおいて、地球にはほぼ同型で同位置を占める二つの大陸が{{傍点|文章=二重に存在していたことになる}}。『大陸が破壊された』という事象は、『重なる二つの大陸のうち一つが破壊された』という事象に上書きされ、こうして{{傍点|文章=そこには一つの大陸が残される}}……これがYGT財団による大陸の修復の全貌だ。さっき言ったように、第二の大陸が担保されるのはその成立だけであるから、第一の大陸が破壊され、大陸の『残機』としての役割を果たすまでに破壊されてしまうという可能性もある。しかしその場合でも、YGT財団が同じ大陸修復プロトコルを繰り返すだけだ。……こうして、大陸は続いていく」


「げ、現実改変……!? いやいや、全然納得がいきませんよ! さっきも言いましたけど、『{{傍点|文章=○○が実際の存在として成立したことがないならば}}、{{傍点|文章=○○ハゲは存在しない}}』んでしょう? なら、存在しない『第二の大陸』を毛髪境界の相に持つ『大陸ハゲ』なんてものも、存在するはずがないじゃないですか! なのにそれが存在して、挙句の果てにはそれゆえに『第二の大陸』が存在するように世界が改変されるだなんて、信じられませんよ!」
「げ、現実改変……!? いやいや、全然納得がいきませんよ! さっきも言いましたけど、『{{傍点|文章=○○が実際の存在として成立したことがないならば}}、{{傍点|文章=○○ハゲは存在しない}}』んでしょう? なら、存在しない『第二の大陸』を毛髪境界の相に持つ『大陸ハゲ』なんてものも、存在するはずがないじゃないですか! なのにそれが存在して、挙句の果てにはそれゆえに『第二の大陸』が存在するように世界が改変されるだなんて、信じられませんよ!」
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「つまり……重力のルールの対偶は、『○○が地表に対して落下しないならば、○○は地球にない』。しかし、宇宙にある『地表に対して落下しない』リンゴでも、{{傍点|文章=スペースシャトルに乗って地球へ向かうことができる}}。そして地球に到着したリンゴには、当然十分な重力がかかり、『地表に対して落下する』ようになる。なるほど……僕はまず、『毛髪境界の相に○○の形状を与える』ことが『スペースシャトルで○○を持って帰る』という役割まで果たせるという認識が無かったみたいです。『実際の存在として成立したことがないもの』を『毛髪境界の相に落とし込む』ことには、これで納得がいきました。でも……理論的にも感覚的にも、『重力』について一切の知識を持たない者ならば、そのリンゴの{{傍点|文章=見た目上の}}性質の変化を『{{傍点|文章=非合理的な}}現実改変』だと思うのは、無理もないんじゃないですかね」
「つまり……重力のルールの対偶は、『○○が地表に対して落下しないならば、○○は地球にない』。しかし、宇宙にある『地表に対して落下しない』リンゴでも、{{傍点|文章=スペースシャトルに乗って地球へ向かうことができる}}。そして地球に到着したリンゴには、当然十分な重力がかかり、『地表に対して落下する』ようになる。なるほど……僕はまず、『毛髪境界の相に○○の形状を与える』ことが『スペースシャトルで○○を持って帰る』という役割まで果たせるという認識が無かったみたいです。『実際の存在として成立したことがないもの』を『毛髪境界の相に落とし込む』ことには、これで納得がいきました。でも……理論的にも感覚的にも、『重力』について一切の知識を持たない者ならば、そのリンゴの{{傍点|文章=見た目上の}}性質の変化を『{{傍点|文章=非合理的な}}現実改変』だと思うのは、無理もないんじゃないですかね」


「それはそうかもな。十円ハゲに関わる一連の現象は、我々の慣れ親しんだ世界よりも上のレイヤーにあるシステムから我々のもとに析出している。あのたとえ話における『物理学』に対応する理論を、我々はまったく知らないんだ。そこからの眺めでは、地球に『第二の大陸』が成立していたことになるという不可解な現象も、容易く説明できるのかもしれないな」
「それはそうかもな。十円ハゲに関わる一連の現象は、我々の慣れ親しんだ世界よりも上のレイヤーにあるシステムから我々のもとに析出している。『実在』という曖昧で哲学的な概念さえ、そこでは我々にとっての落体運動とかと同レベルのことなのだろう。あのたとえ話における『物理学』に対応する理論を、我々はまったく知らないんだ。そこからの眺めでは、『変な髪形の人間の頭頂を叩いて出てきた音のイメージをもとにしたハゲを作ったら、地球に『第二の大陸』が成立していたことになる』という不可解な現象も、容易く説明できるのかもしれないな」


「しかし……大陸が修復されるとなると……かなり{{傍点|文章=まずい}}ですね」
「しかし……大陸が修復されるとなると……かなり{{傍点|文章=まずい}}ですね」
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「や、やばいじゃないですかそれ! もう、どうします? 残りの大陸も全部[[蟹光線|光線]]で消滅させちゃいますか!? 奴らもまさか深海の研究室で変な髪形の人間の頭頂を叩き続けるなんてことできないでしょう!
「や、やばいじゃないですかそれ! もう、どうします? 残りの大陸も全部[[蟹光線|光線]]で消滅させちゃいますか!? 奴らもまさか深海の研究室で変な髪形の人間の頭頂を叩き続けるなんてことできないでしょう!


「まて、落ち着くんだ。全大陸を消滅させるという案も会議に出たが……結局、『現段階ではすべきではない』という結論になった。なぜなら、我々が盗みだしたCCアーカイブスの数千のデータの中に、『全大陸が消滅した』という情報が一つも無かったからだ。それを可能にする十分な破壊兵器があるどの{{傍点|文章=過去}}にも、全大陸を消滅させることはできなかった。我々より強い破壊能力を持つ、いかなる軍勢にもだぞ! ……YGT財団は、全大陸の消滅をトリガーにした何かを仕掛けている可能性もあるんだ!」
「まて、落ち着くんだ。全大陸を消滅させるという案も会議に出たが……結局、『現段階ではすべきではない』という結論になった。なぜなら、我々が盗みだしたCCアーカイブスの数千のデータの中に、『全大陸が消滅した』という情報が一つも無かったからだ。それを可能にする十分な破壊兵器があるどの{{傍点|文章=過去}}にも、全大陸を消滅させることはできなかった。我々より強い破壊能力を持つ、いかなる軍勢にもだぞ! ……YGT財団は、全大陸の消滅をトリガーにした何かを仕掛けている可能性もあるんだ」


「うーん、まあ、確かに……警戒するに越したことはないかもしれません。『十円ハゲ』と『文明開化の音』で大陸を修復してしまうような組織ですし。生存バイアスへの理解を導線にした罠とかかも」
「うーん、まあ、確かに……警戒するに越したことはないかもしれません。『十円ハゲ』と『文明開化の音』で大陸を修復してしまうような組織ですし。生存バイアスへの理解を導線にした罠とかかも」
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「『髪型』は、『毛髪境界』と隣接した、非常に近しい分野だ。そこで活きてくるのが、我々が研究を進めていた『マクロ毛髪境界学』の成果なんだ。人間一人の頭部に分布する毛髪だけでなく、共同体社会における毛髪のはたらきを調べるこの学問……そこに登場する『みなし頭頂』の概念を、地表全体に拡張する理論が構築できれば、『地球殴打音』が鳴らせる。『アフロの法則』によれば、頭頂殴打音における毛髪の総量と音量は比例するから、もし『地球殴打音』を鳴らすことができれば、YGT財団の『大陸の音』探索チームは地獄を見ることになるだろう。変な髪形の人間の頭頂を叩けども叩けども、全ての音は我々の『地球殴打音』にかき消されてしまうのだ!」
「『髪型』は、『毛髪境界』と隣接した、非常に近しい分野だ。そこで活きてくるのが、我々が研究を進めていた『マクロ毛髪境界学』の成果なんだ。人間一人の頭部に分布する毛髪だけでなく、共同体社会における毛髪のはたらきを調べるこの学問……そこに登場する『みなし頭頂』の概念を、地表全体に拡張する理論が構築できれば、『地球殴打音』が鳴らせる。『アフロの法則』によれば、頭頂殴打音における毛髪の総量と音量は比例するから、もし『地球殴打音』を鳴らすことができれば、YGT財団の『大陸の音』探索チームは地獄を見ることになるだろう。変な髪形の人間の頭頂を叩けども叩けども、全ての音は我々の『地球殴打音』にかき消されてしまうのだ!」


「なるほど……しかし、この計画には{{傍点|文章=重大な問題}}があります」
「……なるほど、しかし……この計画には{{傍点|文章=重大な問題}}があります」


「重大な問題……? どういうことだ?」
「重大な問題……? どういうことだ?」
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「……地球を殴るにも、あるいは叩くにも、グーかパーが必要です。ただ我々は、{{傍点|文章=我々は蟹}}……{{傍点|文章=チョキしか持っていない}}じゃないですか! どうするんですか!」
「……地球を殴るにも、あるいは叩くにも、グーかパーが必要です。ただ我々は、{{傍点|文章=我々は蟹}}……{{傍点|文章=チョキしか持っていない}}じゃないですか! どうするんですか!」


「いーや、心配には及ばんぞ。ここが我々の残虐性の光るところ……蟹戦争で、{{傍点|文章=我々蟹軍団が何本の人間の腕をもぎ取ったか}}忘れたか!」
「フン、いや、心配には及ばんぞ。ここが我々の残虐性の光るところ……蟹戦争で、{{傍点|文章=我々蟹軍団が何本の人間の腕をもぎ取ったか}}忘れたか!」


「あっ! そうでした! これならイケますね!」
「あっ! そうでした! これならイケますね!」


「予定されている計画はシンプルだ。研究班が作る特製のカプセルの中に人間の指や腕をセットした後、我々軍事班が率いる精鋭部隊・第一蟹師団の蟹光線をカプセルに向けて放つ。その莫大な指向性エネルギーを受け取って射出されたカプセルは外部制御で変形し、人間の指や腕を外部に層状に展開。地表に接触した瞬間、最大効率でエネルギーを伝える波動モジュールも駄目押しに発動し、『地球殴打音』が人類の鼓膜を打ち破るのだ! 拡張理論の計算は、現在急ピッチで進められている。三日もすればカプセル機構も完成するそうだ。『地球殴打音』でYGT財団を妨害できれば、あとは落ち着いてYGT財団の内情を探れる。全大陸攻撃もここから本腰を入れて再検討されていくだろう」
「予定されている計画はシンプルだ。研究班が作る特製のカプセルの中に人間の指や腕をセットした後、我々軍事班が率いる精鋭部隊・第一蟹師団の蟹光線をカプセルに向けて放つ。その莫大な指向性エネルギーを受け取って射出されたカプセルは外部制御で変形し、人間の指や腕を外部に層状に展開。地表に接触した瞬間、最大効率でエネルギーを伝える波動モジュールをも駄目押しに発動させ、鳴り響く『地球殴打音』が人類の鼓膜を打ち破るのだ! 拡張理論の計算は、現在急ピッチで進められている。三日もすればカプセル機構も完成するそうだ。『地球殴打音』でYGT財団を妨害できれば、あとは落ち着いてYGT財団の内情を探れる。全大陸攻撃も、ここから本腰を入れて再検討されていくだろう」


「なるほど……蟹の勝利の日は近いですね。……一つ、提案があるんですけど」
「なるほど……蟹の勝利の日は近いですね。……一つ、提案があるんですけど」
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「プロジェクト名のことです。『地球殴打音』もいいですけど、もっとカッコよく、{{傍点|文章=蟹の勝利の雄叫び}}という意味で……『[[蟹叫|<ruby>蟹<rt>かい</rt>叫<rt>きょう</rt></ruby>]]』なんてどうですか?」
「プロジェクト名のことです。『地球殴打音』もいいですけど、もっとカッコよく、{{傍点|文章=蟹の勝利の雄叫び}}という意味で……『[[蟹叫|<ruby>蟹<rt>かい</rt>叫<rt>きょう</rt></ruby>]]』なんてどうですか?」


「……いいじゃないか。上層部に伝えておこう」
「……いいじゃないか! 上層部に伝えておこう」
 
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{{foot|ds=しゆうえんはけ}}
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