「利用者:Mapilaplap/SandboxforNovels3」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
81行目: 81行目:


 あん後花那ちゃんは自分ば、髪ば乾かし終えるまで待っとってくれて、そん間、ようけん話ばした。喋った内容は緊張したけんかぼんやりとしか覚えとらんばってん、ばりくだらんことばっかりで楽しかったことだけは、ちゃんとこけー記憶されと。
 あん後花那ちゃんは自分ば、髪ば乾かし終えるまで待っとってくれて、そん間、ようけん話ばした。喋った内容は緊張したけんかぼんやりとしか覚えとらんばってん、ばりくだらんことばっかりで楽しかったことだけは、ちゃんとこけー記憶されと。
 真澄は胸に手を当てた。
 真澄は柔い胸に手を当てた。
 嫌な人じゃなかったな。ちゅうか、ばり面白か人やった。食わず好かんしとったんやろうか。どうしよう、嬉しか。一生懸命なら「あまりもん」にもこがん事があるんばい。
 嫌な人じゃなかったな。ちゅうか、ばり面白か人やった。食わず好かんしとったんやろうか。どうしよう、嬉しか。一生懸命なら「あまりもん」にもこがん事があるんばい。
「花那ちゃん」
「花那ちゃん」
93行目: 93行目:
 帰りがけにコンビニに寄って、サラダとツナマヨおにぎりを買った。真澄はお金の精算をしながら、家路を辿った。
 帰りがけにコンビニに寄って、サラダとツナマヨおにぎりを買った。真澄はお金の精算をしながら、家路を辿った。
 銭湯ん中学生料金で二百二十円。コインランドリーで三百円。サラダとおにぎりで二百五十二円。残りは二百二十八円や。
 銭湯ん中学生料金で二百二十円。コインランドリーで三百円。サラダとおにぎりで二百五十二円。残りは二百二十八円や。
 いつも変わらない数字だが、真澄は毎回計算するようにしていた。計算は非常に得意だったし、そうするとことで、自分がお金を持っていると実感できるからだ。
 いつも変わらない数字だが、真澄は毎回計算するようにしていた。計算は得意だったし、そうするとことで、それが自分のお金だということを実感できるからだ。
 今日は、お金ば貯め始め二百九十三日目や。二百二十八かくる二百九十三で六万六千八百四。二週間に一度消臭剤とスプレー、あと風呂周りん道具買うけん、そこから千三百四十四かくる二十ん二万六千八百八十円ば引いて残りは三万九千九百二十四円。よし、明日で四万円が貯まる。
 今日は、お金ば貯め始め二百九十三日目や。二百二十八かくる二百九十三で六万六千八百四。二週間に一度消臭剤と洗剤、あと風呂周りん道具買うけん、そこから千三百四十四かくる二十ん二万六千八百八十円ば引いて残りは三万九千九百二十四円。よし、明日で四万円が貯まる。
 使い道について考えたことはなかった。ただお金が溜まっていると言うだけで、真澄はなぜだか安心した。
 使い道について考えたことはなかった。ただお金が溜まっていると言うだけで、真澄はなぜだか安心した。


446

回編集