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'''記録''':<br>
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*YGT-012-L1 - 北海道沿海無人調査
*YGT-012-L1 - 北海道沿海無人調査
{{格納|中身=YGT-012-Aの感染者の集団が日本国北海道を占領し、感染を大きく広げるという事態が発生。自衛隊の全面協力の下、無人探査機"レニー"を北海道東南部沿海に派遣しました。
{{格納|中身=潜伏期間にあるYGT-012-Aの感染者の集団が日本国北海道を占領し、感染を大きく広げるという事態が発生。自衛隊の全面協力の下、無人探査機"レニー"を北海道東南部沿海に派遣しました。


レニーのカメラ映像に最初に映ったのは、1.5~2mほどの山吹色に膨れ上がった感染者が列になって海岸沿いを移動している様子でした。
レニーのカメラ映像に最初に映ったのは、1.5~2mほどの山吹色に膨れ上がった感染者が列になって海岸沿いを移動している様子でした。
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レニーは感染者の列を抜け、海沿いの村落を探索しに行きました。
レニーは感染者の列を抜け、海沿いの村落を探索しに行きました。


村の開けた場所で、年齢、性別に偏りのない、おそらく"潜伏期間"にあたる感染者が十数名ほど集まって何か叫んでいる様子でしたが、その発声が不明瞭であったため内容は把握できませんでした。
村の開けた場所で、年齢、性別に偏りのない、おそらく潜伏期間にあたる感染者が十数名ほど集まって何か叫んでいる様子でしたが、その発声が不明瞭であったため内容は把握できませんでした。


レニーは村のひときわ大きな直売所とみられる施設に到着しました。中には2~3名の人々が横たわっていました。
レニーは村のひときわ大きな直売所とみられる施設に到着しました。中には2~3名の人々が横たわっていました。
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レニーに係留施設の屋内に入るよう指示しました。しかし、何か山吹色の大きな壁に阻まれたため、断念しました。
レニーに係留施設の屋内に入るよう指示しました。しかし、何か山吹色の大きな壁に阻まれたため、断念しました。


村の開けた場所に戻ると、3mほどの柱のようになった感染者を発見しました。先ほどの十数名の感染者が"一体化"したものだと思われます。
村の開けた場所に戻ると、3mほどの太い柱のようになった感染者を発見しました。先ほどの十数名の感染者が"一体化"したものだと思われます。


レニーにそれに接近するよう指示しました。その感染者は鈍重ながら海に向かって移動しているようでした。
レニーにそれに接近するよう指示しました。その感染者は鈍重ながら海に向かって移動しているようでした。
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{{格納|中身=財団機動部隊第六分隊"向こう見ず"は、北海道地方の奪還を目的とする日本自衛隊と協力して、YGT-012の調査のために現地へ派遣されました。
{{格納|中身=財団機動部隊第六分隊"向こう見ず"は、北海道地方の奪還を目的とする日本自衛隊と協力して、YGT-012の調査のために現地へ派遣されました。


青函トンネルを通って陸路で向かっている最中、海中から何か極めて巨大な叫び声が放たれました。おそらくこれはYGT-001-Aの感染者によるものです。
青函トンネルを通って陸路で向かっている最中、海中近くから何か極めて巨大な叫び声が放たれました。おそらくこれはYGT-001-Aの感染者によるものです。


8分後、第六分隊は自衛隊と進路を別れたのち、無人探査(YGT-012-L1を参照)が行われた海岸に到達しました。既に感染者の姿はありませんでした。
8分後、第六分隊は自衛隊と進路を別れたのち、無人探査(YGT-012-L1を参照)が行われた海岸に到達しました。波打ち際には、既に感染者の姿はありませんでした。


第六分隊はチームαとチームβに分かれ、それぞれ村落と漁港を探索しました。
第六分隊はチームαとチームβに分かれ、それぞれ村落と漁港を探索しました。


直売所に到着したチームαは、3mほどの柱のようになった感染者を発見しました。これは無人探査で発見されたものとは別個体であると考えられます。
直売所に到着したチームαは、3mほどの細い柱のようになった感染者を発見しました。これは無人探査で発見されたものとは別個体であると考えられます。


チームαは7.62mm弾を感染者の中心部に80発射撃しました。感染者は出血し、吐瀉してよろけました。
チームαは7.62mm弾を感染者の中心部に80発射撃しました。感染者は出血し、吐瀉してよろけました。


その数秒後、感染者は激しく暴れまわり、チームαの2名が死亡、11名が負傷しました。負傷者のうち6名は皮膚の掻痒感を訴えたため、分隊長により即座に射殺されました。
その数秒後、感染者は激しく暴れまわり、チームαの2名が死亡、11名が負傷しました。負傷者のうち6名は皮膚の掻痒感を訴えたため、分隊長により即座に射殺、焼却されました。


一方チームβは、10mほどの塊のようになった感染者を発見しました。これも他の感染者同様、海に向かって移動していました。
一方チームβは、10mほどの塊のようになった感染者を発見しました。これも他の感染者同様、海に向かって移動していました。
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10mほどの感染者は突如3mほどの感染者に覆いかぶさり、両者は"一体化"してさらに一回り膨張しました。
10mほどの感染者は突如3mほどの感染者に覆いかぶさり、両者は"一体化"してさらに一回り膨張しました。


感染者はそのまま埠頭から落下し、水上を浮いて移動していきました。後には膿んだような跡が残っていました。
"一体化"を終えた感染者はそのまま埠頭から落下し、水上を浮いて移動していきました。後には膿んだような跡が残っていました。


この直後、第六分隊は新たに内陸から移動してきた2~5mほどの感染者の列に遭遇したようです。記録は途中で終了しており、詳細は不明です。これを最後に、第六分隊は失踪しました。}}
この直後、第六分隊は新たに内陸から移動してきた2~5mほどの感染者の列に遭遇したようです。記録は途中で終了しており、詳細は不明です。これを最後に、第六分隊は失踪しました。}}
*YGT-012-L3 - 海中無人探査
*YGT-012-L3 - 海中無人探査
{{格納|中身=有人上陸調査から41分後、自衛隊によって内陸部には感染の有無問わず誰一人として残っていなかったことが報告されました。
{{格納|中身=有人上陸調査から41分後、感染の有無を問わず内陸部には誰一人として残っていなかったということが、自衛隊によって報告されました。


これによって、北海道にて発生したYGT-012-Aはすべて海中にいると推測した財団は、無人探査機"アトラ"を北海道島南部の海中に派遣しました。
これによって、北海道にて発生したYGT-012-A感染者はすべて海中にいると推測した財団は、無人探査機"アトラ"を北海道島南部の海中に派遣しました。
 
また、この事態の偽装工作について、その脅威が世間に露呈してしまった場合には更なる混乱を防ぐためのカバーストーリー"カルト集団の蜂起"を発効し、それまでの間は徹底的に情報を統制し続ける、という計画がW5評議会にて発議され、承認されました。


海中の比較的浅い場所には、大きく膨張して浮腫んだ5~6mほどの感染者が列をなして移動していました。
海中の比較的浅い場所には、大きく膨張して浮腫んだ5~6mほどの感染者が列をなして移動していました。
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突如、アトラは激しい揺れに襲われました。近辺での地震の発生は確認されず、管制室はこれを感染者あるいはYGT-012-Bの影響だと結論付けました。
突如、アトラは激しい揺れに襲われました。近辺での地震の発生は確認されず、管制室はこれを感染者あるいはYGT-012-Bの影響だと結論付けました。


これによってアトラの暗視装置が故障し、映像の視認性が極めて悪化したため、30分間の電力供給が可能な予備電源を起動させ、フラッシュライトを作動させました。これによって、周辺の海水が淡く黄色味を帯びていたことが判明しました。
これによってアトラの暗視装置は故障し、映像の視認性が極めて悪化したため、30分間の電力供給が可能な予備電源を起動させ、フラッシュライトを作動させました。これによって、周辺の海水が淡く黄色味を帯びていたことが判明しました。


約15秒間が経過したのち、周囲の安全を確認して、再びアトラは進行を開始しました。
約15秒間が経過したのち、周囲の安全を確認して、再びアトラは進行を開始しました。


アトラのカメラ映像に収まりきらない大きさの感染者が確認されました。恐らく浸透圧の影響によって体が海水に溶け出していましたが、腫瘍の膨張速度はそれを上回っているようでした。
アトラのカメラ映像に収まりきらない大きさの感染者が確認されました。恐らく浸透圧の影響によって、体内から黄濁した何かが海水に溶け出していましたが、腫瘍の膨張速度はそれを上回っているようでした。


突然アトラの制御が不能になり、その感染者に接近し始めました。そのままアトラは感染者の体内に飲み込まれ、映像は途絶えました。記録はここで終了しています。
突然アトラの制御が不能になり、その感染者に接近し始めました。そのままアトラは感染者の体内に飲み込まれ、映像は途絶えました。記録はここで終了しています。
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