筋トレするクマムシ
起
筋トレするクマムシは、最強の生物である。
承
クマムシという生物をご存じだろうか。正式には総じて「緩歩動物」と呼ばれ、体長は肉眼ではほとんど見えないほど小さい。(※このため、撮影は成功したことがない)
しかしながら、この生物は乾眠をすることによって、多細胞生物の中でも圧倒的な環境への耐久性を誇ることになるのである。以下にその耐性の例を示す。
この節は大喜利である。面白いのを思いついたら追加していきなさい。 |
- 150℃という非常な高熱から、絶対零度(-237℃)という非常な低温までも耐える。
- 真空から7万5000気圧の高圧まで耐え、宇宙空間でも深海でも生存する。
- 紫外線、X線、ガンマ線等の放射線、それも非常に強いものに耐える。
- アルコールなどの有機溶媒への暴露にも耐える。
- 体重に占める水分の割合がわずか3%になっても耐える。
- 拳銃で射出されても耐える。[1]
- 半永久的に生き続けることが、理論上は可能である。
- おやつにとっておいたプリンが勝手に食べられても耐える。
- 親友の連帯保証人にされたうえで、その親友に逃げられても耐える。
- 堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ブ[2]
- 出力全開の蟹光線にも耐える。
- 出力全開の高知マグナムにも耐える。
- 出力全開の竹槍にも耐える。
- 罵詈雑言にも耐える。
脚注
転
この強い耐性のいっぽう、クマムシは物理攻撃にめっぽう弱く、踏みつぶされたら普通に死ぬ。
また、寿命は短く、乾眠しないで普通に暮らしたら半年で普通に死ぬ。
さらに、乾眠するのにも時間がかかるので、その間は普通に死ぬ。
そう、クマムシの強さは非常に限定的なものなのである。
転
しかし、筋トレするクマムシは別である。
その強い向上心によってあるはずのない筋肉をトレーニングするクマムシは、多大なる力を持つ。
分厚い筋肉の壁は一切の物理攻撃を阻み、
運動して健康体になるので寿命も100年くらいにまで伸び、
さらに筋肉の程よい疲労は乾眠への移行を即座なものへとするのだ!!!
そう、筋トレするクマムシは、最強の生物なのである!!!!!
転
しかし、実際に筋トレするクマムシは最強の生物なのだろうか?
その謎を解明するため、我々はアマゾンの奥地へと向かった…。
第一ラウンド
筋トレするクマムシ VS ライオン FIGHT!!!
さあ始まりました「筋トレクマムシ・デスマッチ!!!」
第一ラウンドはあの「百獣の王」ライオン!!!!!
研ぎ澄まされた爪と牙…さてどのような死闘を繰り広げるのでしょう…!
ん?あれ?おかしいですね。筋トレするクマムシの姿が見当たりません…
これはもしや…ライオンのあまりの未熟さに辟易して帰宅してしまったのかああああ!?!?
なんという生き様!筋トレするクマムシの中の筋トレするクマムシ!!!!!!!不戦勝を強制的に勝ち取りましたあああああああああ!!!!!!
第二ラウンド
筋トレするクマムシ VS ヒト FIGHT!!!
さあ始まりました「筋トレクマムシ・デスマッチ!!!」
第二ラウンドはあの「万物の霊長」ヒト!!!!!
122歳の経験がものをいうか…さてどのような死闘を繰り広げるのでしょう…!ちなみに今回は筋トレするクマムシを見失わないようにGPSをつけています!!!
おっと!?筋トレするクマムシは何もしていないのにヒトが倒れたぞ!?!?というか筋トレするクマムシはどこに消えたんだ!?!?!?
なんと!老衰で死亡したようです!これはもしや…ヒトの生命力を吸収してしまったのかああああ!?!?
なんという生き様!筋トレするクマムシの中の筋トレするクマムシ!!!!!!!またしても戦わずして勝利をもぎ取りましたあああああああああ!!!!!!
最終ラウンド
さあ遂に迎えた最終ラウンドで立ちふさがる相手は…
誕生日 5月31日?…
身長 138センチ…
体重 増減なし…
歴史の闇に葬り去られた存在…
その名も…!!!!!
ハン・ドレッド
プリジィーカービィー
筋トレするクマムシ VS ハン・ドレッド(ケツアゴコロロ案) FIGHT!!!
さあ始まりました「筋トレクマムシ・デスマッチ!!!」
最終ラウンドはあの「パクス・モンゴリアの誇り」ハン・ドレッド!!!!!
「恐怖の大魔王」、果たして再来なるか…さてどのような死闘を繰り広げるのでしょう…!ちなみに今回は筋トレするクマムシを見失わないようにGPSを5つもつけています!!!
これは…!ハン・ドレッドが筋トレするクマムシを持ち上げたああああああ!!!すごい視力!さすが遊牧民の血だ!!!!!筋トレするクマムシは流石の速さで乾眠状態に!!!!
ハン・ドレッド…そしてそのまま…投げたああああああああああああああああ!!!!!!!飛んでいく!!!筋トレするクマムシが宇宙の果てまで飛んでいく!!!!!!!!!!
しかし筋トレするクマムシは復帰できるはずなのに復帰しない!これはまさか…勝負よりも自身の空を飛ぶ快楽を優先したのかああああああ!?!?またしても戦わずして勝利をもぎ取りましたあああああああああ!!!!!!
結
あの筋トレするクマムシの一個体は、文字通りに宇宙の果てまで飛んだ。5つのGPSは途中ではがれ、それぞれ別の方向に進んでいった。
5つのGPSが送る信号は故障を原因とせずにそれぞれ違う形で不可解に歪んでしまい、その位置は我々に把握しえない。
あのGPSは、こことは別の5つの宇宙―――彼女とも別の「人類宇宙体系の秩序を無視できる場所」―――にそれぞれ渡ったのだろうか?
…もはや知る由はない。
追記:
2007年 1つ目、3つ目、4つ目のGPSの反応の消失が確認される
2008年 2つ目、5つ目のGPSの反応の消失が確認される