我々の任務を遂行するべく、財団は世界中に渡り秘密裏に活動を行っています。
有効な外部存在対策
財団は外部存在への対処に必要となる有効な外部存在対策("有効な外部存在対策", "YGT")の報告書が集積された膨大なデータベースを管理しています。
財団の主要データベースはそれら外部存在についての概要と、その影響として生じる脅威に対応するための、抑制・偽装に関するさまざまな手段や、その具体的な手続きを包括したものです。
外部存在の形態は多種多様であり、物品であったり、実体であったり、場所であったり、あるいは独立した現象であることもあります。
これら外部存在はオブジェクトクラスによって分類され、有効な外部存在対策として確立された手順に従って、財団はこれらに対し抑制・偽装を実行します。
オブジェクトクラス
オブジェクトクラスは外部存在の危険性の指標です。Kohinoor(やや安全), Gujarati(やや危険), Hoefler(危険)の3項目が用意されています。
外部存在のオブジェクトクラスは、原則として危険度数が3以下ならKohinoor, 4以上8以下ならGujarati, 9以上ならHoefler, と定められます。危険度数は外部存在の影響における脅威度数と範囲度数の積によって算出されます。
脅威レベル
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度数 |
タグ |
基準
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0 |
"微弱" |
影響の脅威が考慮するまでもないようなもの
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1 |
"軽度" |
影響の脅威が完全に回復可能であるもの
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2 |
"中程度" |
影響の脅威の一部が回復不可能であるもの
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3 |
"重度" |
影響の脅威のほとんどが回復不可能であるもの
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4 |
"不可逆" |
影響の脅威が完全に回復不可能であるもの
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範囲レベル
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度数 |
タグ |
基準
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0 |
"限定的" |
影響の範囲が広くは及ばないもの
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1 |
"小規模" |
影響の範囲が都市・地方レベルにまで及ぶもの
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2 |
"中規模" |
影響の範囲が国家・地域レベルにまで及ぶもの
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3 |
"大規模" |
影響の範囲が大陸・地球全体レベルにまで及ぶもの
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4 |
"極めて大規模" |
影響の範囲が宇宙の一部・全体、およびそれ以上にまで及ぶもの
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情報セキュリティ
財団の活動は最大限の秘匿性を伴います。全ての常習者は「知る必要性に応じて情報を細分化し、必要のない情報にはアクセスしない」という情報セキュリティの原則の下、セキュリティクリアランスレベルに従わなければなりません。
財団のセキュリティ規約に違反する行為が発覚した常習者は即座に特定され、拘束ならびに懲戒処分を受けます。
要注意団体と競合エージェント
外部存在に関する知識を持ち、それらと接触しあるいは利用する組織は財団だけではありません。
そうした要注意団体のうち幾つかは我々と同様の目標を掲げ世界の安全に関する問題に対する協力が見込めることもありますが、その多くは利益志向で日和見主義であり、各々の目的のために外部存在を追跡しています。
財団職員がこれらの団体の人員と接触する際には常に警戒および麻薬によるトリップ状態を解かないよう指示されています。
財団上層部からの明確な事前承認なしにこのような団体との協力を行うことは、終了(IP-BAN)を含む懲戒処分の事由となります。
要注意団体情報
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名称 |
概要 |
財団との関係
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SCP財団 |
SCP財団は、人類の安全を守ることを目的として、外部存在の確保・収容・保護を世界規模で行う組織です。"O5評議会"たる委員会によって統制および監督されているとみられていますが、その詳細は不明です。 経済、軍事、政治的統合のいずれの面においても非常に強力ですが、機密指定がなされているにもかかわらずインターネット上で誰でもリスクなしに"特別収容プロトコル"の報告書のほとんどを閲覧できるという重大なセキュリティの欠陥が存在します。 |
SCP財団は、YGT財団の模倣をもってして設立されました。このため両財団は組織構造も理念もよく似ていますが、SCP財団はYGT財団に比べて外部存在の無力化を避けるという傾向が強くみられます。 YGT財団とSCP財団との接触の試みは未だに唱えられていません。
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