忍者ライター
忍者ライターとは、伊賀流忍者が万年筆を燃やす様子を約98分間静かに見守る遊びである。ルールが発表されたのは2054年のことであるが、世に知れ渡ることになったのは23年後の2077年だった。日本では1970年代に爆発的に流行し、社会現象となった。
概要[編集 | ソースを編集]
2050年、ヒッグス粒子に関わる思考実験の最中にヤマショウア大学のとある准教授によって発案され、その四年後、彼の知人のゲーム理論学者によって若干の修正が加えらえたものが「忍者ライター」として公開された。このようなアカデミックなエピソードや、「忍者ライター」といういかにも難解で気難しそうな名称から、現在は敬遠される傾向がある。なお、後述するように、ルールそのものはきわめて単純である。
ルール[編集 | ソースを編集]
フェランスタ及び参加者は、ライターまたはバーナーで万年筆に火をつけた伊賀流忍者が、その時点から万年筆が燃え尽きるまでの約98分間、どのように振る舞うかを静かに見守ること。
用語[編集 | ソースを編集]
#ルールはシンプルな忍者ライターだが、使われる用語は膨大で、また高度なものが多い。以下に、忍者ライターにおいて用いられる用語の一部を示す。
- フェランスタ - 忍者ライターの主催者のこと。
- 事前ライター - 通例本ライターの14日前から行われる事前準備のこと。慣例的なもので、特にルールによって定められているものではない。具体的な準備については#事前ライター節を参照。
- 本ライター - (事前ライターを終えた後の)本番のこと。
- 伊賀流忍者 - 伊賀流の忍者のこと。
- 万年筆 - 伊賀流忍者が燃やす万年筆のこと。
- 東奔西走 - 各地を忙しく駆け回ること。
- 界面活性剤 - 界面、つまり物質と物質との境界面に作用して、その性質を変化させる物質のこと。
- 詐欺罪 - 人を欺く方法により、財物を交付させ、もしくは財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させる罪のこと。
- 逐次刊行物 - 新聞や雑誌、年報などのように、終期が予定されておらず、同じ表題で定期的に刊行される出版物のこと。
- 鼻隠し - 屋根の軒先に取り付けられる板のこと。
- シナジー - 事業同士の相乗効果のこと。
- ウェーバーの概括的故意 - 行為者がある行為を行い、それによって既に犯罪が遂げられたと誤信した場合において、行為者が、その犯罪の発覚を防ごうとする行為など最初の行為に関わる「ほかの行為」を行い、それによってその「ほかの行為」の目的が達成された時点で、行為者に概括的に認められる故意のこと。
- 相乗り - 複数のスポンサーで一つの番組をスポンサードすること。
- 捨て仮名 - 小さく書かれる仮名のこと。「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」「ゎ」「ゕ」「ゖ」「ァ」「ィ」「ゥ」「ォ」「ヵ」「ㇰ」「ヶ」「ㇱ」「ㇲ」「ッ」「ㇳ」「ㇴ」「ㇵ」「ㇶ」「ㇷ」「ㇷ゚」「ㇸ」「ㇹ」「ㇺ」「ャ」「ュ」「ョ」「ㇻ」「ㇼ」「ㇽ」「ㇾ」「ㇿ」「ヮ」「𛅧」がある。
- マイナーパス - 会計上、無視しても差し支えないような細かい金額のこと。
- 二重課税 - 同一の課税原因に2回以上の課税がされること。
- 虚無主義 - 世界に、真理も意義も価値も何もないのだとする立場。「ニヒリズム」とも。
- ao5 - "average of 5" の略。直近5回のソルブのうち、最高記録と最低記録とを除いた3回分の記録の平均のこと。
- アナムネ - 患者に対し、過去の病歴の聞き取りをすること。
- クライマックス - 生物群集の遷移の最終段階における、これ以上の変化がほとんど起こらない平衡状態のこと。
流れ[編集 | ソースを編集]
忍者ライターは以下のような流れで行われる。ただし、#ルールで定められているわけではないが、慣習的に行われるものも含まれる。
事前ライター[編集 | ソースを編集]
以下は事前ライターにおける流れ、通例、#本ライターの14日前からフェランスタによって行われる。なお、これらはするべきこととして#ルールに定められているものではなく、あくまでも慣習的なものである。
- 6人の伊賀流忍者を呼ぶ。
- 不要なペットボトル、不要なファッション誌、1立方メートル未満で、かつ10キログラム以下の不要なタンスを用意する。
- タイマーを知人から借り、4分33秒に設定する。
- 呼んだ6人の伊賀流忍者に帰ってもらう。
- ペットボトルのキャップとラベルを外し、ファッション誌はヒモで束ね、タンスにそ大ごみ処理券を1枚貼る。なお、この間にタイマーが鳴った場合、ただちに停止し、持ち主へ返却する。操作の終了後、キャップとラベルは燃やせるごみに、ファッション誌は古紙回収に、タンスはそ大ごみに出す。
本ライター[編集 | ソースを編集]
以下は、本ライターに複数名の参加者がフェランスタのもとに集まって行われるものである。当然、#ルールでも必ず行うことが義務付けられている。
- フェランスタが、伊賀流忍者を電話で呼ぶ。
- 伊賀流忍者が、万年筆に火をつけ、火が無くなるまでその万年筆を意識する。その間、どのように振る舞ってもよい。
- フェランスタ及び参加者は、伊賀流忍者の振る舞いを、火が無くなるまでの約98分間、じっと見守る。なお、音を立ててはならない。
以上である。[1]
忍者ライターと社会現象[編集 | ソースを編集]
この節の加筆が望まれています。
1970年代の日本で、それまで誰も知らなかった遊びであった忍者ライターが、突然認知され、たちまち爆発的に流行したことがあった。理由は定かでない。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 異常である。