走れメロス
概要[編集 | ソースを編集]
「走れメロス」とは、太宰治の短編小説である。日本人に広く親しまれる、友情×アクション×恋愛×スポーツ×青春×ホラー×BL×SF×歴史×ミステリ×超ハイスピードタイムリミットサスペンスという究極のエンターテインメント作品である。
あらすじ[編集 | ソースを編集]
牧人メロスはある日シラクスの市に出かけると、王ディオニスの悪行を聞き及ぶ。怒ったメロスは城へ行くが捕らえられ、死刑となる。しかし、メロスの妹の結婚式がもうすぐ挙行される予定だった。嘆願の末、友セリヌンティウスを人質にすることを条件に、メロスは3日間だけ猶予を得る。メロスは村に帰り、翌日妹の結婚式に無事参加した。そして3日目、メロスは市へと走り出す。だが、途中でいくつもの困難がメロスの前に立ちはだかる…! 果たしてメロスは間に合うのか!! 劇場版「走れメロス」近日公開‼︎
歴史[編集 | ソースを編集]
この物語は、1940年に雑誌「新潮」にて発表された。戦後からは国語の教科書にも掲載されている。
ジャンル[編集 | ソースを編集]
前述したように、この作品には様々なジャンルの小説の魅力が詰め込まれた、超弩級エンターテインメント作品である。
友情もの[編集 | ソースを編集]
この作品では、主人公のメロスとセリヌンティウスの固い友情が感動的に描かれている。よって、友情ものの魅力があると言える[1]。
アクション小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、メロスが山賊の集団を華麗な動きで撃退するシーンがある。よって、アクション小説の魅力があると言える[1]。
恋愛小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、メロスの妹の結婚式の様子が初々しく描かれている。よって、恋愛小説の魅力があると言える[1]。
スポーツ小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、メロスが己の限界を超え、走り続ける描写がある。これは、さながら陸上競技に打ち込む人々のようである。よって、スポーツ小説の魅力があると言える[1]。
青春小説[編集 | ソースを編集]
この作品の主要な登場人物は、おそらくそう年を取ってはいないと考えられる。若い登場人物が多けりゃ、そりゃもう青春小説と言っても過言ではない[2]。よって、青春小説の魅力があると言える[1]。
ホラー小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、ディオニス王が自分の腹心や家族を次々に殺していったという残酷極まりない記述がある。とても怖い。よって、ホラー小説の魅力があると言える[1]。
BL小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、男同士が抱き合う描写がある。ということは、これはBL小説と言っても過言ではない[2]。よって、BL小説の魅力があると言える[1]。
SF小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、「沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った」という一節がある。太陽の沈む速さは、地球の自転の速度である。シラクスのモデルとなった都市シラクサ(シラクーザ)における地球の自転速度は、
(2×6400×cos37°×π)÷24≒(2×6400×0.8×π)÷24≒1340
というわけで約時速1340kmである。その10倍と言えば、大体マッハ11である。そのような速度で走ることは、SFの世界でしかあり得ない。よって、SF小説の魅力があると言える[1]。
歴史小説[編集 | ソースを編集]
この作品の時代設定は、とても古いと推察できる。古い時代が舞台の小説は、歴史小説と言っても過言ではない[2]。よって、歴史小説の魅力があると言える[1]。
ミステリ小説[編集 | ソースを編集]
この作品には、川が大雨で氾濫しているシーンがある。これは、クローズドサークルの原因であり、上流にある館では橋が流されて孤立しているに違いない。そうなれば、人が死ぬのはもはや不可避である。よって、ミステリ小説の魅力があると言える[1]。
サスペンス小説[編集 | ソースを編集]
この作品において、メロスは3日後の日没までに帰らないと、友が処刑されてしまうという窮地に立たされる。その3日間の出来事が、わずか原稿用紙26枚ほどに凝縮されている。これは、他のタイムリミットサスペンスと比較しても、とても早い。よって、サスペンス小説の魅力があると言える[1]。
脚注[編集 | ソースを編集]