8,864
回編集
編集の要約なし |
(→通信の途絶) |
||
52行目: | 52行目: | ||
これを受けて、世界宇宙開発機関では11110番の捜索が即座に決定され、急遽として武装チームが組織された。しかし、奇しくもこの時、ニコバル諸島の領有権を巡って対立していたタミル・ナドゥ国と北マラヤ共和国との間にポンディシェリ・インシデントが発生。 | これを受けて、世界宇宙開発機関では11110番の捜索が即座に決定され、急遽として武装チームが組織された。しかし、奇しくもこの時、ニコバル諸島の領有権を巡って対立していたタミル・ナドゥ国と北マラヤ共和国との間にポンディシェリ・インシデントが発生。 | ||
これを理由にしたタミル・ナドゥ国の報復行動は、カザフスタンや自由カナダ共和国といった大国間の思惑も絡みあう中、遂に世界初の核戦争である第三次世界大戦を引き起こしてしまうこととなる。そして不運にも、これによって11110番の捜索は立ち消えとなってしまったのであった。 | |||
第三次世界大戦のあまりにも大きな被害は<ref>人的被害も甚大なものではあったが、各国が備える記録媒体への相互攻撃による全科学データの7割強の消失こそが、第三次世界大戦を「人類史上最も大きな損害を生んだ戦争」たらしめた。</ref>、地球の文明レベルを大幅に後退させた。観測可能な宇宙は数十世紀も前のものに戻ってしまい、最早「3月」より先の惑星には辿り着けなくなってしまったのだ。 | 第三次世界大戦のあまりにも大きな被害は<ref>人的被害も甚大なものではあったが、各国が備える記録媒体への相互攻撃による全科学データの7割強の消失こそが、第三次世界大戦を「人類史上最も大きな損害を生んだ戦争」たらしめた。</ref>、地球の文明レベルを大幅に後退させた。観測可能な宇宙は数十世紀も前のものに戻ってしまい、最早「3月」より先の惑星には辿り着けなくなってしまったのだ。 |
回編集