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<br>部屋の扉から死体が倒れているあたりまで、血痕が点々と続いている。さらに、机の上にも、血の手形が一つあった。 | <br>部屋の扉から死体が倒れているあたりまで、血痕が点々と続いている。さらに、机の上にも、血の手形が一つあった。 | ||
<br>「察するに、被害者は扉付近で刺され、その後ここまで移動してきたみたいですね。」 | <br>「察するに、被害者は扉付近で刺され、その後ここまで移動してきたみたいですね。」 | ||
<br> | <br>「ああ、そのとおりだろうな。犯人はドアをノックして、ガイシャ──これはウェアーじゃなくて言伝のことだ──がドアを開けた途端、ブスリ。こんなところか。」 | ||
<br>「気になるのは、机の血痕ですが……。」 | <br>「気になるのは、机の血痕ですが……。」 | ||
<br>梅丹は、机に近づいた。すると、あることに気がついた。 | <br>梅丹は、机に近づいた。すると、あることに気がついた。 | ||
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<br>「なんだ、パソコンか? 今じゃ珍しい型だな。キーボード付きのタブレット型か……。」 | <br>「なんだ、パソコンか? 今じゃ珍しい型だな。キーボード付きのタブレット型か……。」 | ||
<br>「そうじゃなくて、ほら、画面に血痕がついてるんです!」 | <br>「そうじゃなくて、ほら、画面に血痕がついてるんです!」 | ||
<br> | <br>「うん? 本当だ。血のついた指で画面をタップしたみたいだな。」 | ||
<br>「そう、そうなんです!」 | <br>「そう、そうなんです!」 | ||
<br>「だからなんだ?」 | <br>「だからなんだ?」 |
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