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なお、これら置換法は、単純な逐語的連想との境界近くにおいては弁別が曖昧であり、「幽霊本心のパラドックス」という問題が発生する。例えば「合同方程式」のクソなぞかけでは、トトキマス中の「正当性を主張する天皇」について、これは本心中の「後うどウホウ」であると言える一方、『本心に現れないままで「うどウホウ」を「後うどウホウ」へと置換するという虚心的役割を担っている文内容』だとする解釈も可能である。 | なお、これら置換法は、単純な逐語的連想との境界近くにおいては弁別が曖昧であり、「幽霊本心のパラドックス」という問題が発生する。例えば「合同方程式」のクソなぞかけでは、トトキマス中の「正当性を主張する天皇」について、これは本心中の「後うどウホウ」であると言える一方、『本心に現れないままで「うどウホウ」を「後うどウホウ」へと置換するという虚心的役割を担っている文内容』だとする解釈も可能である。 | ||
「内部置換説」では、これらは「トトキマスにおいて同じ文内容 A に属する個々の語が、亜文内容 A1, A2, …… として本心 A' に対して独立した働きを担い、特に虚心的にふるまった場合、その亜文内容は見かけ上消えるが、亜文内容全体の文内容が本心 A' に集約され、実質的には残る」と説明される。つまり、「合同方程式」の場合では、文内容 A「でっかいだけで役に立たないゴリラとしての正当性を主張する天皇」において、亜文内容 A1「でっかいだけで役に立たない」A2「ゴリラ」A3「~としての正当性を主張する天皇」が発生し、本心 A' は A1'「うど」、A2'「ウホウ」による「うどウホウ」に対して A3 の虚心的に働いた A3"A'「後うどウホウ」となるが、これは文内容 A の本心化であるので、亜文内容 A3 もここに残っている、ということである。 | 「内部置換説」では、これらは「トトキマスにおいて同じ文内容 A に属する個々の語が、亜文内容 A1, A2, …… として本心 A' に対して独立した働きを担い、特に虚心的にふるまった場合、その亜文内容は見かけ上消えるが、亜文内容全体の文内容が本心 A' に集約され、実質的には残る」と説明される。つまり、「合同方程式」の場合では、文内容 A「でっかいだけで役に立たないゴリラとしての正当性を主張する天皇」において、亜文内容 A1「でっかいだけで役に立たない」A2「ゴリラ」A3「~としての正当性を主張する天皇」が発生し、本心 A' は A1'「うど」、A2'「ウホウ」による「うどウホウ」に対して A3 の虚心的に働いた A3"A'「後うどウホウ」となるが、これは文内容 A の本心化であるので、亜文内容 A3 もここに残っている、ということである。 自己参照的文内容の振る舞いも、これと同様に説明されることが多い。 | ||
また、文字列の置き換えでなく、移動というかたちで虚心を用いるものもある。「移動法」である。とりわけ文字列を文字列の内部に組み込む「内分移動」はよく用いられ、「アイスクリーム」「サマンサタバサ」「たけぼうき」のような例がある。より複雑なものになると、置換法と複合した「オリーブオイル」のような例もある。 | |||
{|class="wikitable" style="border:none" | {|class="wikitable" style="border:none" | ||
|style="border-top:none;border-left:none;background-color:white"| | |style="border-top:none;border-left:none;background-color:white"| | ||
!A!!B | !style="width:40%"|A!!style="width:40%"|B | ||
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! | !トトキマス文 | ||
| | |colspan="2" style="text-align:center"|'''でっかいだけで役に立たないゴリラとしての正当性を主張する天皇が、実は童話に出てくる親ヤギだった''' | ||
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! | !文内容分解 | ||
|A(でっかいだけで役に立たないゴリラとしての正当性を主張する天皇が)||B(実は童話に出てくる親ヤギだった) | |||
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!亜文内容分解 (逐語的分解様連想) | |||
|A{A1(でっかいだけで役に立たない)A2(ゴリラ)A3(としての正当性を主張する天皇が)}||B{B1(狼の)B2(腹を割いて)B3(石をブチ込んだ)} | |A{A1(でっかいだけで役に立たない)A2(ゴリラ)A3(としての正当性を主張する天皇が)}||B{B1(狼の)B2(腹を割いて)B3(石をブチ込んだ)} | ||
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!亜文内容の整理 | !亜文内容の整理 (逐語的連想) | ||
|A'{A1'(うど)A2'(ウホウ)A3.(としての正当性を主張する天皇が)}||B'{B1'(てき)B2.(腹を裂いて)B3'(いし)} | |A'{A1'(うど)A2'(ウホウ)A3.(としての正当性を主張する天皇が)}||B'{B1'(てき)B2.(腹を裂いて)B3'(いし)} | ||
|- | |- | ||
!虚心の本心操作 | !虚心の本心操作 | ||
|A3A'.(うどウホウ+正当性=後うどウホウ)||B2B'.(てきいし+内分移動=ていしき) | |A3A'.(うどウホウ+正当性=後うどウホウ)||B2B'.(てきいし+内分移動=ていしき) | ||
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!文内容の総合 | |||
|colspan="2" style="text-align:center"|[後うどウホウていしき]' | |||
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!その心文 (本心連想) | |||
|colspan="2" style="text-align:center"|'''合同方程式''' | |||
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==「この節」と掛けまして、「鬼の薬物中毒者」と解きます。その心は、「脚注」でしょう。<ref>薬物中毒者は、薬物乱用によって脳が萎縮しているので、頭が小さくなり、すなわち「ゃくちゅう」である。ここに「<ruby>鬼<rt>き</rt></ruby>」が結びつくので、「きゃくちゅう」である。証明終。</ref>== | ==「この節」と掛けまして、「鬼の薬物中毒者」と解きます。その心は、「脚注」でしょう。<ref>薬物中毒者は、薬物乱用によって脳が萎縮しているので、頭が小さくなり、すなわち「ゃくちゅう」である。ここに「<ruby>鬼<rt>き</rt></ruby>」が結びつくので、「きゃくちゅう」である。証明終。</ref>== | ||
<references /> | <references /> |
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