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{{注意|内容=当記事は、「'''最近全然書いてねえ! 休みを利用してなんか書かないと!'''」という焦燥の中、ほぼノーアイデアで書き始めている文章です。}}
{{注意|内容=当記事は、「'''最近全然書いてねえ! 連休を利用してなんか書かないと!'''」という焦燥の中、ほぼノーアイデアで書き始めている文章です。}}
'''いまさら'''とは、忌まわしきサラダのことである。
'''いまさら'''とは、忌まわしきサラダのことである。


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*和傘
*和傘
*まきびし
*まきびし
*28mm擲弾筒
*50mm擲弾筒
*ゴールボール
*ゴールボール
*[[自学帳]]
*[[自学帳]]
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大正元年、発明家の師田俊勝は、舌助の逸話を聞いて興味を持ち、いまさらを自作して食べてみた。その結果、猛烈な腹痛に苦しみ、四日後に死亡した。遺体を解剖してみると、腸に謎の大量の顆粒が詰まり、腸閉塞を起こしていた。<ref>なお、「普通にサンドバッグが入ってたからじゃね?」とか言ってる阿呆もいる。</ref>
大正元年、発明家の師田俊勝は、舌助の逸話を聞いて興味を持ち、いまさらを自作して食べてみた。その結果、猛烈な腹痛に苦しみ、四日後に死亡した。遺体を解剖してみると、腸に謎の大量の顆粒が詰まり、腸閉塞を起こしていた。<ref>なお、「普通にサンドバッグが入ってたからじゃね?」とか言ってる阿呆もいる。</ref>


昭和2年、料理研究家の佐藤一郎は、いまさらのレシピを再現して門弟に振る舞った。その結果、部屋が突如として謎の大爆発を起こし、佐藤を含む全員が死亡した。<ref>なお、「普通に28mm擲弾筒が入ってたからじゃね?」とか言ってる頓珍漢もいる。</ref>
昭和2年、料理研究家の佐藤一郎は、いまさらのレシピを再現して門弟に振る舞った。その結果、部屋が突如として謎の大爆発を起こし、佐藤を含む全員が死亡した。<ref>なお、「普通に50mm擲弾筒が入ってたからじゃね?」とか言ってる頓珍漢もいる。</ref>


昭和22年、東京の基地に駐屯していた米兵のジョージ・カーターは、仲間との賭けビリヤードに負け、いまさらを食べさせられた。その結果、ジョージは謎の内臓破裂を起こして死亡した。<ref>なお、「普通に三階フロアが入ってたからじゃね?」とか言ってる唐変木もいる。</ref>
昭和22年、東京の基地に駐屯していた米兵のジョージ・カーターは、仲間との賭けビリヤードに負け、いまさらを食べさせられた。その結果、ジョージは謎の内臓破裂を起こして死亡した。<ref>なお、「普通に三階フロアが入ってたからじゃね?」とか言ってる唐変木もいる。</ref>
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平成18年、都立あきる野第二高校の家庭科部が、新入部員歓迎会でいまさらを作って振る舞った。その結果、その年の新入部員は全員謎の退部を果たし、更に向こう2年新入部員が現れず、家庭科部は廃部となった。<ref>なお、「普通にそんな料理を新歓に出したからじゃね?」とか言ってる田吾作もいる。</ref>
平成18年、都立あきる野第二高校の家庭科部が、新入部員歓迎会でいまさらを作って振る舞った。その結果、その年の新入部員は全員謎の退部を果たし、更に向こう2年新入部員が現れず、家庭科部は廃部となった。<ref>なお、「普通にそんな料理を新歓に出したからじゃね?」とか言ってる田吾作もいる。</ref>


平成30年、人気YouTuber「コイコイ」が、動画の企画としていまさらを実食した。その結果、喉に謎のまきびしが詰まって窒息死した。<ref>なお、「普通に入ってるからじゃね?」とか言ってる脳足りんもいる。</ref>
平成30年、人気YouTuber「コイコイ」が、動画の企画としていまさらを実食した。その結果、口に謎のまきびしが詰まって粘膜がズタズタになってひどく出血した。<ref>なお、「普通に入ってるからじゃね?」とか言ってる脳足りんもいる。</ref>


令和2年、ある老夫婦がレストランでいまさらを注文し、それを食べた。その結果、食べ切らないうちに猛烈な腹痛に襲われ、救急車で搬送された。<ref>なお、「普通にトマトが入ってたからじゃね?」とか言ってるトマト嫌いもいる。</ref>
令和2年、ある老夫婦がレストランでいまさらを注文し、それを食べた。その結果、食べ切らないうちに猛烈な腹痛に襲われ、救急車で搬送されたが、翌日息を引き取った。<ref>なお、「普通にトマトが入ってたからじゃね?」とか言ってるトマト嫌いもいる。</ref>


令和2年、大学に通う男が幼馴染の女と帰宅する途中、にわか雨に降られてずぶ濡れになり、二人は慌てて男の家に転がり込んだ。このままでは風邪をひきそうだったため、まずは女がシャワーを浴びることになったが、女は「寒いからって入ってきたりすんなよ! 絶対だからな!」と言い残して脱衣所の扉を閉めた。その結果、男は衣擦れの音を極力聞かないようにして、寒さに必死に耐えながら愚直に女の言いつけを守った。<ref>なお、「え⁈ だって入ってくるなって言ってたじゃん⁉︎ なんで怒ってるの⁈ え⁈」とか言ってる朴念仁もいる。</ref>
令和2年、大学に通う男が幼馴染の女と帰宅する途中、にわか雨に降られてずぶ濡れになり、二人は慌てて男の家に転がり込んだ。このままでは風邪をひきそうだったため、まずは女がシャワーを浴びることになったが、女は「寒いからって入ってきたりすんなよ! 絶対だからな!」と言い残して脱衣所の扉を閉めた。その結果、男は衣擦れの音を極力聞かないようにして、寒さに必死に耐えながら愚直に女の言いつけを守った。<ref>なお、「え⁈ だって入ってくるなって言ってたじゃん⁉︎ なんで怒ってるの⁈ え⁈」とか言ってる朴念仁もいる。</ref>
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長径11km、短径9kmの紡錘型をした小惑星89112E。それがまもなく地球に衝突するというニュースを志仁田がテレビで見たのは、志仁田が17歳の冬だった。人々の混乱を予防するため、各国政府は衝突一時間前にその知らせを発表したという。衝突予測地点は、ちょうど志仁田の家の近所だった。志仁田は喜び勇んで衝突地点へと向かう。その途中、向かいの家から出てきた品瀬が涙ながらに何か話しかけてきたが、自分は志仁田の替え玉であり志仁田本人は隣町の川辺で毒を飲んでいるという旨の嘘をつくと、品瀬はあっという間に隣町へとすっ飛んでいった。志仁田は万全の構えで衝突地点に仁王立ちし、上空の煌めく光点が落ちてくるのを待った。そして二十分後、耳をつんざく轟音と目を潰すほどの閃光とすべてを灼くような熱とともに隕石が落ちてきた。志仁田は注意深く隕石の真下に立ち、衝突の直前には念のためちょっとジャンプまでしてみた。
長径11km、短径9kmの紡錘型をした小惑星89112E。それがまもなく地球に衝突するというニュースを志仁田がテレビで見たのは、志仁田が17歳の冬だった。人々の混乱を予防するため、各国政府は衝突一時間前にその知らせを発表したという。衝突予測地点は、ちょうど志仁田の家の近所だった。志仁田は喜び勇んで衝突地点へと向かう。その途中、向かいの家から出てきた品瀬が涙ながらに何か話しかけてきたが、自分は志仁田の替え玉であり志仁田本人は隣町の川辺で毒を飲んでいるという旨の嘘をつくと、品瀬はあっという間に隣町へとすっ飛んでいった。志仁田は万全の構えで衝突地点に仁王立ちし、上空の煌めく光点が落ちてくるのを待った。そして二十分後、耳をつんざく轟音と目を潰すほどの閃光とすべてを灼くような熱とともに隕石が落ちてきた。志仁田は注意深く隕石の真下に立ち、衝突の直前には念のためちょっとジャンプまでしてみた。


小惑星は志仁田に衝突した。そのエネルギーの莫大なあまり、無数の破片に小惑星は砕かれて飛び散った。破片は360°全方位に四散したが、そのどれもが第一宇宙速度に達し、すべての破片は高度2mのところをぐるぐると回り始め、ダイソン球みたいになった。一方の志仁田は頭が痛くクラクラし、「これはもうちょっとで逝ける!」と心が昂った。そんな中、ダイソン球のごとく破片が上空を飛び回っているので、志仁田は次々とジャンプして頭をぶつけ、その衝撃で破片は粉微塵になり、志仁田は衝撃の微細さに不満を覚えた。結局破片がすべて志仁田によって粉にされるまで丸2日かかり、それまで地球の人々は腰をかがめて過ごすことを余儀なくされた。志仁田は最初の衝突と二日寝ずにいたことによって頭がめちゃくちゃ痛み、「死ねる!」と思いながら意識を失ったが、約13時間後に目を覚まし、その時には多少首が痛む程度だった。なお、その間中、品瀬はずっと志仁田を探して隣町を彷徨していた。やがてテレビニュースで隕石衝突を阻止したヒーローとして志仁田が映っているのを見、目を覚ましたばかりの志仁田を号泣しながら手当てした。のちに彼は、この日のことを「人生で二番目に大きい後悔」と語っている。
小惑星は志仁田に衝突した。そのエネルギーの莫大なあまり、無数の破片に小惑星は砕かれて飛び散った。破片は360°全方位に四散したが、そのどれもが第一宇宙速度に達し、すべての破片は高度2mのところをぐるぐると回り始め、ダイソン球みたいになった。一方の志仁田は頭が痛くクラクラし、「これはもうちょっとで逝ける!」と心が昂った。そんな中、ダイソン球のごとく破片が上空を飛び回っているので、志仁田は次々とジャンプして頭をぶつけ、その衝撃で破片は粉微塵になり、志仁田は衝撃の微細さに不満を覚えた。結局破片がすべて志仁田によって粉にされるまで丸2日かかり、それまで地球の人々は腰をかがめて過ごすことを余儀なくされた。志仁田は最初の衝突と二日寝ずにいたことによって頭がめちゃくちゃ痛み、「死ねる!」と思いながら意識を失ったが、約13時間後に目を覚まし、その時には多少首が痛む程度だった。なお、その間中、品瀬はずっと志仁田を探して隣町を彷徨していた。やがてテレビニュースで隕石衝突を阻止したヒーローとして志仁田が映っているのを見、目を覚ましたばかりの志仁田を号泣しながら手当てした。


こうして志仁田は最良の機会を逸し、自殺成功の望みを失った。もはや自殺には希望が持てない。しかし、その時、ある呪われた料理の存在を知る。そう、いまさらである。志仁田は自殺の最後の望みを、いまさらに賭けたのである。
こうして志仁田は最良の機会を逸し、自殺成功の望みを失った。もはや自殺には希望が持てない。しかし、その時、ある呪われた料理の存在を知る。そう、いまさらである。志仁田は自殺の最後の望みを、いまさらに賭けたのである。
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「たっくん」


小さい頃、夢を見た。
「あっ、ママ!」


真っ白な世界で、誰かが立っていた。でも後ろから射し込む光が眩しくて、顔とかは見えなかった。それでも、その人が普通の人でないことは、なんとなくわかった。
「大きくなったわね」


その人は言った。
「うん! ママ、しさしぶりだ!」


「なにか、願いはあるかい、ぼうや?」
「ひさしぶり、だよ。ひさしぶりね、たっくん」


僕は答えた。
「しさしぶり!」


「おとなになったら、がーりーちゃんとけっこんしたい!」
「ふふっ」


その人にこう返された。
「あのねあのね! たっくんごさいになったの!」


「それはその子が決めることだよ、ぼうや」
「おめでとう、たっくん」


僕は残念で口を尖らせた。それを不憫に思ったのかどうなのか、その人はこう続けた。
「えへへへ、そうだ! ママもいっしょに、けえきたべようよ! パパがかってきてくれるんだって!」


「でも、代わりに、その子を大人になるまで守ってあげよう。そうだな……その子を、元気な18歳に育ててあげる」
「そうね、でもそれはできないかもしれないわ」
 
「……そうなの?」
 
「うん。……でも、その代わり、プレゼントをあげましょうね」
 
「ぷれぜんと! やった! なになに?」
 
「たっくんは何がほしい?」
 
「うーん……」
 
「したいことでもいいわ」
 
「じゃあ、ママとしろくまこうえんであそびたい!」
 
「ごめんね、ママがなにかすることはできないわ」
 
「えーなんで? なんでよ?」
 
「……ごめんね」
 
「うーん……じゃあ、おとなになったら、がーりーちゃんとけっこんしたい!」
 
「へえ……いいわね。でも、それはその子が決めることよ」
 
「そっかあ……」
 
「でも、代わりに、その子を大人になるまで守ってあげるわ」
 
「まもる?」
 
「そう。その子を、元気な18歳に育ててあげる」


「そしたら、けっこんできる?」
「そしたら、けっこんできる?」


「ぼうやが頑張れば、あるいはね」
「たっくんが頑張れば、できるかも」


「やったあ!」
「やったあ!」


「でも、覚えておくんだよ。守ってあげるのは18歳になるまでだ。18歳の誕生日からは……」
「でも、守ってあげるのは18歳になるまでよ。18才の誕生日からは……」


「からは?」
「からは?」


「ぼうやが守ってあげるんだよ、いいね?」
「たっくんが守ってあげるんだよ、いいね?」
 
「わかった! ありがとうママ!」
 
「うん……。じゃあ、もう、行くわね」
 
「えっ、もういっちゃうの?」
 
「そろそろ時間みたい」
 
「そっかあ……」
 
「じゃあ、元気でね、たっくん」
 
「……ママ!」
 
「なあに?」
 
「もしけえきがたべられるようになったら、きてね!」


「……うん、そうするわ」
「ゆびきりげんまんだよ!」
「ええ。ゆびきりげんまん」
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===いまさら自殺の敢行===
===いまさら自殺の敢行===
志仁田は入念な準備を重ねていた。
志仁田は入念な準備を重ねていた。服毒自殺最大の障害・品瀬琢内を遠ざけるため、志仁田は一計を案じた。3月2日早朝、志仁田は品瀬に一通のメールを送った。そのメールには一枚の写真が添付されており、それはエッフェル塔をバックにフグを両手で持った志仁田の写真であった。それを見た品瀬は15秒後にはタクシーを捕まえて空港へと急がせていた。しかし、その写真は、その辺のスタジオで撮った志仁田の写真にネットで拾ってきたパリの画像を合成したものだった。隕石騒動のとき品瀬を騙した経験から、志仁田は品瀬を遠ざける完璧な方法を思いついていたのだ。品瀬の乗った飛行機が成田を発ったのを確認してから、志仁田はいまさらの制作に取り掛かった。
 
具材や道具などは、事前に購入または借用していた。小惑星自殺未遂のあと、なぜか偉い人たちにめっちゃ感謝されてお金をもらったので、代金には困らなかった。設備も、名乗ればなぜかいろんな人にめっちゃ感謝されて快く貸してくれるから、そう困らなかった。
 
実は、志仁田はこの日、あまり調子が良くなかった。遍く外力を弾き飛ばす無敵コンディションみたいな今までの体調ではなく、なぜか自分が脆弱になったような心地を覚えていた。その理由はわからなかったが、なんにせよ好機であった。今日なら、いまさらの力を借りて、死ねる気がする。志仁田は全身全霊をもっていまさらを作り、最後の、きっと最期の、自殺を成し遂げようと決意した。


==脚注==
==脚注==
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